
フィンランドのオルポ首相
フィンランド首相 “ウクライナ置き去りにした平和はない” | NHK 2024年12月12日 6時23分
アメリカのトランプ次期大統領がロシアとウクライナに対して即時停戦と交渉の開始を呼びかけた中、一貫してウクライナを支援してきた北欧フィンランドのオルポ首相がNHKの単独インタビューに応じました。この中で「ウクライナの人々を置き去りにした平和はありえない」と述べ、仮に交渉を行うにしてもウクライナが有利な立場で臨むことができるよう、各国は軍事支援を減少させるべきではないと訴えました。
日本を訪れているフィンランドのオルポ首相は、11日都内でNHKの単独インタビューに応じました。
この中で、アメリカのトランプ次期大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって、「即時に停戦し、交渉を開始すべきだ」と両国に呼びかけたことについて、オルポ首相は、トランプ氏の平和を求める意欲は支持したものの「ウクライナやウクライナの人々を置き去りにした平和はありえない」と述べました。
その上で「ウクライナへの支援を続け、停戦交渉の場でのウクライナの立場を強めることが重要だ」と述べ、仮に交渉を行うにしてもウクライナが有利な立場で臨むことができるよう、各国は軍事支援を減少させるべきではないと訴えました。
また、トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構のあり方を見直すとしている中、オルポ首相は「ヨーロッパの国々が自身で防衛の責任をとることが大事だ」と述べ、ヨーロッパ各国が結束する重要性を指摘しました。
さらに、北朝鮮兵のロシアへの派遣については「この戦争におけるとても危険で新しい現象だ」と述べ、ウクライナ情勢をめぐる情報を共有するなど、日本と連携する意義を強調しました。