駄馬にも乾杯を

ふつうに競馬好き。時々ドカン
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【府中牝馬S】レース展望と出走予定馬最速チェック

2024-10-08 00:44:03 | 東京重賞

【府中牝馬S】レース展望

アイルランドトロフィー府中牝馬S(GⅡ、芝1800メートル)。1着馬にエリザベス女王杯(11月10日、京都、GⅠ、芝2200メートル)の優先出走権が与えられる重要な一戦だ。2025年からレース名がアイルランドトロフィーに変更されることが発表され、現行の時期に府中牝馬Sの名でレースが開催されるのは今年で最後となる。節目のレースを制すのは果たしてどの馬か。

筆頭候補はマスクトディーヴァ(栗東・辻野泰之厩舎、4歳)だ。古馬になった今年はマイル路線を走り、4月のサンスポ杯阪神牝馬SでローズSに次ぐ2つめの重賞タイトルを獲得。前走のGⅠヴィクトリアマイルでは直線で進路が狭くなり、レースに参加できたのはラスト100メートルほどであったが、進路を見つけると猛然と追い込んで3着に入った。世代トップクラスの脚力をここでも発揮し、大舞台に向けて弾みをつけるか。

復帰戦となるブレイディヴェーグ(美浦・宮田敬介厩舎、4歳)は昨年のエリザベス女王杯を制して以来、約1年ぶりの出走。予定していた3月のドバイ遠征、9月の新潟記念を一頓挫あって回避して休養が長引いた経緯があるが、地力はメンバー最上位の存在。ここはGⅠウイナーとしての威厳を示したい。

フィアスプライド(美浦・国枝栄厩舎、6歳)は成長著しいベテランだ。昨年暮れのターコイズSで待望の重賞初Vを飾ると、今年5月のヴィクトリアマイルでは2着に好走した。前走の安田記念では7着に敗れているが、強豪相手に戦った経験は生きてきそうだ。

実績面では劣るが、少しずつ力をつけているアスコルティアーモ(美浦・林徹厩舎、4歳)も面白そう。前走の関越Sは9着に大敗したが、大幅な馬体増が敗因で参考外にできる。素質は十分に重賞級で、【2・1・1・0】と好相性の東京コースになるのも歓迎だ。

その他にも、古馬になってからひと息の競馬が続くが、GⅠでも好走歴のあるハーパー(栗東・友道康夫厩舎、4歳)、横山典弘騎手との新コンビで一変がありそうなミッキーゴージャス(栗東・安田翔伍厩舎、4歳)、近況不振ながら昨年の3着馬で一昨年のエリザベス女王杯2着の実績があるライラック(美浦・相沢郁厩舎、5歳)などにも注目だ

 

【府中牝馬S2024】出走予定馬最速チェック


コンクシェル
一昨年7月の新馬以降勝ち鞍なしから、昨年7月1勝クラスを1分32秒3の好時計で逃げ切ると、2勝クラスも逃げて連勝。4走前の3勝クラス勝ちは離れた番手と、揉まれ弱く気分良く運びたい。3走前の中山牝馬S勝ちも逃げ切りで、近2走もハナで自分の競馬はできている。ここも先手主張でどこまでやれるか。

ハーパー
デビューから7戦は[2-2-2-1]。着外は桜花賞4着のみと成績安定。オークス2着、秋華賞3着のあと、古馬初対決のエリザベス女王杯3着は、直線で進路確保に手間取るシーンも見られた。その後は、有馬記念9着、大阪杯13着、ヴィクトリアマイル15着。今回は1ハロン延長でも距離が短そう。スタミナの活きる流れで

フィアスプライド
ディープ産駒らしい末脚を活かす競馬で条件戦を勝ち上がり、一昨年のターコイズSでも同様の形で12番人気3着と健闘。ルメール騎手と初タッグを組んだ昨年のターコイズSは、一転して内枠から先行すると緩い流れが噛み合い重賞初制覇。このコンビで今年のヴィクトリアマイルを2着。ハイペース先行で、強い競馬だった。

フィールシンパシー
牝馬限定重賞で馬券内が2回。昨年のターコイズS2着はハナを切りスロー、2走前の福島牝馬S2着は前有利の馬場を外枠から3番手へ。どちらも噛み合っていた。前走のヴィクトリアマイルはハイペースを番手で12着に終わった。脚質的にコンクシェルを行かせるか、張り合うか。3走前中山牝馬Sは行かせて4着だった。

ブレイディヴェーグ
昨年東京芝1800mの未勝利勝ちは走破時計1分48秒1、上がり最速33秒3を稍重の状況下で記録した。1勝クラスを連勝し、重賞初挑戦のローズSは上がり最速32秒9を使うも、マスクトディーヴァの2着。出遅れが響いたもので、発馬の課題はつきまとう。次のエリザベス女王杯は五分に出、古馬を一蹴した。今回はそれ以来の実戦。

マスクトディーヴァ
昨年のローズS(阪神) 勝ち馬。昨秋の阪神は超高速馬場で、勝ち時計1分43秒0はJRAレコード。3ハロン目から11秒台の続く締まった流れだった。次の秋華賞も前有利の流れを後方から2着で力を示す。今年上半期はマイルを走り、前走のヴィクトリアマイルは負けて強しの3着。1ハロン延長ならさらに力を出せるはず。

ミッキーゴージャス
今年の愛知杯(小倉)を制覇。1000m通過57秒4の緩みない流れを序盤は後方、3コーナーへ向け馬群外を進出し、直線入り口2番手から押し切った。力が上といった内容で、牝馬限定戦でまともならやれるはず。近2走、大阪杯(14着)は展開不利、マーメイドS(13着)はかかり気味で失速した。タフな流れがよく、力を発揮できれば。

モリアーナ
スタートと折り合いに不安を抱えつつ、ハマったときの爆発力は魅力。昨年の紫苑Sは2ハロン延長だったが、1000m通過58秒1と走りやすく、4角14番手から直線一気を決めた。その後5戦、馬券内は3走前の阪神牝馬S3着だけ。半マイル47秒4の緩い流れのなか、後方から上がり最速32秒9で追い込んだ。内枠で脚を溜めたい。

ライラック
昨年の府中牝馬Sは10番人気3着。逃げ馬不在、1000m通過60秒0は超スローで直線は速い脚比べ。これに上がり33秒0で対応した。タフな馬場や上がりを要する条件で走るイメージで意外な結果。一昨年のフェアリーS1着やエリザベス女王杯2着はそのパターンだった。近3走は2桁着順続きも、意外性があるので怖い