今回の連休は、いつもの山仲間達とどこかに登ることになっていた。
ただ、皆さんそれぞれ忙しそうで、日程をなかなか決めきれていなかった。
それが、どうにか22日なら行けることになった。
問題は、どこに登るかなのだが、Yさんが「これまでに登ったことがないとこ!」
「できれば、九州百名山!」との要望をメールしてきた。
それで、いろいろ考えてみた。
そうだ!せっかく高速で延岡まで行けるので、今回はいい機会だから、
延岡近辺の山で日帰りができるかを試してみることにしよう。
そんなことで、今回は初めての日向の行縢山を登ることになった。
ただ、山のガイドブックには、「初心者、ファミリー向き」とされている。
本来ならば、6月のササユリの季節に登るのが最高なのだろうけど、
雌岳まで足を延ばせば少しは面白いかも、などと思っていた。
5:00 自宅を出て、Kさん、Yさんを拾って、6時前には高速に乗った。
大分道の甘木あたりで、ようやく夜が明けてきた。
7:10 別府サービスエリアで小休止。
家を出てから、約4時間半、ようやく行縢山が見えてきた。
高千穂経由とどちらが早いのかな?
行縢神社の上の駐車場に車を止めて、
10:05 登山開始。
何だか、Yさんがとても楽しそう。
登り始めて15分くらいで、滝見橋に着いた。
思わず撮影タイム!
そして、その滝はというと、
さすが日本の滝百選!
この橋からしばらく登っていくと
行縢の滝近くまで行ける。
こんなところでは、やっぱり記念撮影だね!
それを見ていた地元の男の子が、「僕も写る!」という。
小学2年生というこの子の方が、とても感じがいい!
そして子どもたちと少し話をしていたら、
「僕達、このおじさん達と頂上へ登る!」と言い出した。
会社の仲間と来ているという母親達は、まだ下の方で、
子どもの連れの付き添いらしきおじさんが少し困っていた。
この時期の行縢山は、花がほとんどないようだ。
どうにか、ヤマホトトギスを見つけてパチリ。
男の子が、「この花なんて言うの?」と聞くので
「ヤマホトトギス」というんだよ。というと、
それから私のことを「ホトトギスのおじさん」とおっしゃる!
さらに、Yさんのことは、「28歳のおじさん」と!
何かそれって、純粋な子ども心に悪くない!
そんな出来事もあって、和やかな気分で登っていく。
急登はあるが、危険なとこはないので、「初心者、ファミリー向き」だね。
「さぁ!先を急ごう」
6合目を通過。下の方から「ヤッホー!」と子どもの声が聞こえてくる。
28歳のYさんが、「やっほう!」と返す。
11:13 「山の神」の社がある「峠」に着いた。
県民の森分岐を通過。ここを右に行けば雌岳へと通じている。
この渡渉点では、先を行っていた別の子どもが川に落ちたらしい。
親御さんらが慰めていた。
そんなことがあって先に進んでいると、「え!」とKさんが声を上げた。
何事が起きたのかと、振り返ると、なんと、
インコを肩に乗せたお兄さん!
思わず、「大丈夫なんですか?」と、声をかけた。
「黄色が7回目、緑のが5回目の登山です。」とのこと。
もう少しで頂上だ。
12:00 頂上(雄岳)に到着!
「インコ君たち」も無事に頂上に登っていた。
さぁ!豪華なランチとしよう!
少し、淋しいかもね!
紅葉の時期に登ろうかと思っている「大崩」は雲に隠れている。
12:50 頂上でゆっくりした後、下山開始。
このままでは、本当に初心者コースで終わってしまうので、
Yさんが、「雌岳にも登ろう!」と、おっしゃる!
「そうだね、もう一つの「トッペン」にも登ろう!」と、私。
それで、50分ほど下りてから、急峻な方の「雌岳」へ登山路から登りはじめる。
この道は、とても荒れていて、倒木などが多かった。
しかし、急登ではあったが、おもしろいルートだった。
ここでも行縢の滝が見える。
Kさんが立ち止まってカメラを構えた。
この前もどこかで見かけたキノコ。
そして、今回の山で唯一の花といってもいいかな。
シコクママコナ
荒れた急登を登って、やっと稜線に出た。
このルートは、感じがいいのだが、45分で雌岳に着くはずが、
これがなかなか着かない!
途中には、「シコクママコナ」が群生していた。
これはこれで結構美しい!
14:58 雌岳頂上到着!30分も余計にかかっている。
だいぶ登り返したので、少しお疲れモード!
さぁ!急いで帰ろう!
雌岳からの下りは、県民の森コース。
このコースがとても良かった。
雰囲気あるね!
渓谷の感じがとてもいい!
ここにも、「シコクママコナ」が。
紅葉シーズンはきれいだろうね!
そうこうしているうちに、「山の神」の社まで戻ってきた。
今日ここを通過するのは3回目だ。
だんだん暗くなってきている。急ぎ足で下りよう!
「くたびれたけど、ササユリの時にまた来よかね?」と、私が言うと、
「行縢は十分堪能しつくしたから、もういいです!」と、Yさん。
「ササユリが咲いていると、また感じが違って、とてもいいはずだよ。」
と、思ったけど、口には出さなかった。
それはそれとして、16:55 登山口に着いた。
食事タイムも含めて、計7時間弱。「ガッツリ、行縢を堪能した!」
せっかくなので、「行縢神社」にも立ち寄った。
特に、狛犬が良かった!
そして最後に、佐伯まで戻って「正真正銘の豪華ディナー」。
店に着いたのが、7時。ちょうど店の人が「本日は終了しました」を
出しているところだった。ここで、Yさんが本領発揮!
「お願いします。ここに来たくて2時間飛ばしてきました。」
ということで、Yさんのおかげで美味しく食べることができました。
このあと、「やよいの湯」で汗を流して、24時過ぎに自宅に帰り着いた。
皆さん、お疲れさまでした。また、「ササユリの時に、登ろうよ!」
かわいいインコでしたね。山登りの途中でしたので、ただただ驚きました。犬を連れた人にはよく合いますが、インコ連れは初めて出会いました。
また、ササユリの時にでも、そちらに行きたいと思ってます。