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背振山系で「センブリ」が咲き始めた!

2015年10月15日 | 花あるき

先日の「天山」からの下山途中、
山仲間のYさんが、突然、「先輩、草枕ので出だしを覚えてる?」と聞いた。

「うぅーん!」。夏目漱石の「草枕」だということはわかるが、
『「情に棹させば流される、とかくこの世は住みにくい。」
とか何かやったよね。』と、曖昧で詳しくは思い出せなかった。
 
物忘れが多くなってきたこの頃では、
「あれ何やったかね!」と思い出さないと、
少し気持ちが落ち着かない。

それで今日、ネットで調べてみた。

「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

ということのようだ。「ちょっとすっきり!」
「山路を登りながら、考える」のがいいね!
そして、いつの世も、「この世は住みにくい!」のかな?


そんなことは、今日の記事には何の関係もないのだけど。

数日前、背振山系のトアルところにある「センブリ」の群生地を訪れた。
昨年の今頃、噂に聞いて探し出した秘密の場所である。
あちら此方と探し回ったことをつい昨日のことのように思い出す。

この3週間の間で、3回様子を見に行った。
今までは、堅い蕾だった。それが、今日はというと、

咲いてる!咲いてる!



この4日間で、5部咲き程度まで開いている。



「センブリ」は、昔は身近なところでも咲いていたと聞く。



それが、今では「平尾台」や「天山」まで行かなくては、
見ることができにくくなっている。



それが、近場の背振山系で見ることができる喜び!



美しい!



でも、「天山」で見る「センブリ」よりも大きいね!



もしかすると、「イヌセンブリ」なのかな?



まぁ、それはどちらかというとあまり問題ではない!



この地に多くのセンブリの株があり、季節が巡り
毎年、素敵な花を咲かせている。



そのことが、とても素晴らしいことなのだ。



ただ、この地はあまり人には知られていないようで、



ひっそりと、しかし、凛として、



本当に静かに咲き誇っている!



この地にずっと、ずっと咲き続けてほしい!



「とかくに人の世は住みにくい」で思い出した。


先週の日曜日に、天神近くの春吉で出会った「街角の風景」を2枚ほど。






久住から、早やくも紅葉だよりが聞こえている。

私も「紅葉の旅人」になりたい。


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