オリオン座 燃える木(NGC2024、Sh2-277、Flame Nebura)
画像①LPフィルター使用、該当部分トリミング、画像処理済
三つ星一番東の二等星アルニタクに照らされ強烈に輝くNGC2024。手前の暗黒星雲で分断され、木が燃えているように見える。日本ではその印象が強く『燃える木』。海外では『Flame Nebura(炎星雲)』『クリスマスツリー星雲』などと呼ばれている。私は絶対的に『燃える木』の印象。
電視観望始めた頃これを見て、宇宙にはこんなのあるのと強い衝撃を受けた。
さらにこの下(南)には、暗黒星雲B33が後ろのIC434によって黒く浮かび上がった馬頭星雲がある(画像④)。ヤマトタケル伝説を扱った諸星大二郎のマンガ『暗黒神話』そのものの世界。宇宙の神秘を感じるには充分すぎる。
オリオン座が見えれば観望してしまう有名天体。スカイサファリの馬頭星雲の解説によれば、画像④の構図は天文ファンが一番撮るものらしい。美しく神秘的なこともあるが腕試しや機器のチェックのため。というのは、普通に撮るとアルニタクの強烈な輝きによってゴーストと呼ばれるボヤとした物が写り込み、撮す技術に加え、画像処理の技術も無いと綺麗な画像にはならないらしい。私もゴーストのゴの字も知らず、フィルターが汚れていたと思って、次頑張るの得意のセリフをはいた記憶がある。
ZWO・Seestar恐るべし、こんな難しい天体を誰でも撮れてしまう。(ちなみに、こんな事初心者の私が気づくはずも無く、有名天文ユーチューバーさんの受け売り。)
画像④の構図が少し残念で、別撮りした。冬になると普通の時間で両方写る構図になるので今回はこんなもので我慢。
画像②元画像
画像④馬頭星雲まで含めると
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite
6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン
7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal
12)ZWO Seestar 購入!他社スマート望遠鏡よりも天体写真が得意かも?
電視観望の記録等関連Blog
01)電視観望の機材07(機材一覧表)
撮影情報
2023年10月23日午前0時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
オリオン座 、燃える木(NGC2024)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分ライブスタック撮影
AffinityPhoto2で画像処理
「写真」アプリで、トリミング、画像調整