百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

無農薬栽培という表示

2008-07-10 02:01:24 | 農業
実は現在は、いくら無農薬で栽培しても・・・無農薬栽培という表示をして販売することはできません。
「有機栽培(オーガニック)」については平成11年度よりJAS法の認証制度の認定を受けたものでないと表示できなくなり、「無農薬栽培」等の表現については、平成16年から農水省のガイドラインにより、すべて「特別栽培」と統一して表示されることになっています。
「折角農薬を一切使わずに育てたのに、何故“無農薬栽培”と表示できないの?」といわれても・播種、定植前の土壌消毒、・種子の消毒等を問わず栽培過程だけを捉えて“無農薬栽培”という表示が可能であったり水耕栽培の基準がなかった以前に較べ、出来るだけ厳密にしたいという農水省の思いであり、同時に「減農薬」「低農薬」「減化学肥料」等の消費者にとってわかりづらい表示の一掃をはかった経緯によるもので、栽培者も、完全な無農薬栽培?!(厳密はなかなか厳しい)に対して更なる工夫が必要で、国もJASに頼らない基準が必要、消費者もどういう手法で育てられたのか少し学ぶ必要がありそうです。

玄米食

2008-07-08 21:03:57 | 料理
玄米を戴く。
ひと粒ひと粒にエネルギーがみなぎっている。
「青い」感覚が口元にある。
おなかの中心に食した存在感がしっかり残る。
パンを食す。
発酵、酵母の味がする。
ふんわりしているパンは、パンとは思えない。
しっとり味わいのあるパン、そんなパンが好みだ。
・・・『食する』ということはどういうことなのか。
改めて考えた楽しい一日であった。
ありがとう!!

鷺草

2008-07-07 22:43:51 | 季節
今日鷺草を頂いた。
ランの一種で、白鷺をイメージさせてくれる花からその名前は由来しています。花の色とそのカタチの少しの違いから朱鷺草と呼ばれる山野草もあります。以前は、日本の各地で見られたようですが、湿地の開発と共にその数は激減し、絶滅危惧植物となってしまっており、東京ではすでに絶滅しているそうです。
熱い夏を涼しく過ごす方法として、縁側で涼みながら鷺草を眺めるというのは如何ですか。一度お試しあれ。。

七夕

2008-07-06 23:18:09 | 季節
明日は七夕・・・
北海道では日本が議長国となり洞爺湖サミットが開催され・・・
梅雨はまさしく明けるかのような勢いで猛暑に突入・・・
今しっかり考えるべきこと、今何か改める必要のあること、今何を手にし、今何を手放さなければならないのか、まさに21世紀の岐路に立っていることを実感する。
そういえば、今回の会場となっている洞爺町のウィンザーホテルはその昔、ホテルエイペックス洞爺として華麗にオープン(バブル崩壊後)、そして北海道経済の破綻と共に閉鎖される運命を辿る。セコム支援の下、再び生命を得た大型高級リゾートホテルはその立地、環境、設備面で評価され再び脚光を浴びることとなる。まさに、時代性を見据えた価値観の転換、戦略の変更が功を奏し甦ったホテルで、日本も再び脚光を浴びることが出来るか。脚光を浴びることが目的ではなく、まずはしっかり方向性を確認し、スタートラインに立ちたいものです。

ソラノネ!

2008-07-05 21:28:35 | 料理
昨日、ブルーベリーフィールズ紀伊国屋さんの山の家にトマトを納品したあと、安曇川まで脚を伸ばして泰山寺のソラノネ紀伊国屋へ行って参りました。4月の末のオープン以降早く行きたいと思いながら、2ヵ月が過ぎ、やっと寄せていただけることが出来、大満足です!!
早生のブルーベリーがもう収穫され始め、いよいよ本格的な収穫期の開始です。摘み取り期間は7月28日~8月24日までのようです。お間違えのないように!!
安曇川にはブラックベリーの一種で1920年代後半に品種改良で誕生したニュージーランドが主産国のボイセンベリーが“アドベリー”といって特産品となっています。アドベリーは収穫もほぼ終了という時期なので、なんとかまだ実っている間に圃場も観ておきたかったのです。
※写真はランチのおにぎりセットです。

地産地消の肥料づくり!

2008-07-04 05:30:39 | 環境
今朝のNHKの『おはよう関西~環境最前線』で弊社の事業が少し紹介されます。
ありがたいことです。
百姓仲間三人で始めた事業(特に肥料づくりだけを目指したわけではないですが・・・)は、様々な方々の協力を得て、現在まさにいろいろな方向に拡大しつつあります。
土づくり、農畜産物の栽培・飼育、販売・加工、エネルギーの自給等小さな基本的な循環型のモデルづくりを目指す中で、今回注目していただいたのが「地産地消の肥料づくり!」ということなのです。実はよく考えると昭和30年代ではあたりまえであった事が今は環境という視点で面白い(従来の技術に少し知恵を加え)という評価を得たようです。肥料・飼料高騰の中での地産地消の肥料づくりの推進ではなく、地元の廃棄されている有機資材の有効な活用は持続可能な環境保全型農業のひとつの大切な因子になると私たちは思っています。
今回お忙しい中、出演していただいた方々はじめ、熱心に取材、また撮影して下さったNHKの方々に感謝すると共に、更なる精進を誓う朝を迎えることが出来ました。
本当にありがとうございます。

自然と共に!

2008-07-03 22:08:23 | 農業
今日はお昼に京都からお客様があった!
お客様の名前は丹波ハピー農園の堀悦雄さん!
彼は、田んぼの仕事もひと段落、昨日にはもう大豆の播種も終えられ余裕綽々??
一方こちらは何とかやっと丈の高い草を草を刈り終え、これから圃場の準備に入ろうとしている・・・いつも通り段取りが??・・百姓の仕事も段取りが九割だというのに・・。
彼から大豆の播種のタイミングや赤ネギの育て方等を教わり、昨年の黒豆の不作原因等を伺う中で、収量だけを追い求めず、自然と共に、共感できるお客様と共に、一歩ずつしっかりとステップアップすることの大切さを再確認させていただいた。
何ヶ月かに一度しか顔を合わせない仲間だが、含蓄のあるコトバを何気なしにいただけるこの関係はなんともありがたいもので、本当に感謝、感謝!!
※写真は今日のハウスの中の様子

バケツ苗!

2008-07-02 20:59:55 | 季節
バケツ苗が順調に育っています!
微生物豊富な田んぼの土は、一度水を蓄えるとサナガラ小さな田んぼのように小さな苗をしっかり育み、その水中には多彩な生物が息づいているのです!!
よく見るとイトミミズ、ユスリカ幼虫、ミジンコ類、ヒル類、小さなゲンゴロウやコオイムシ(タガメの小型)等が生息しているのです。
小さなバケツの中に大きな宇宙のような世界が拡がっているのです。
その宇宙が、苗を育み、ひと夏の期間に稲に育てあげてくれるのです。

小麦の高騰!!

2008-07-01 22:42:39 | 農業
小麦の高騰の原因は
ひとつに、小麦の生産量の減少
エネルギー問題を抱え、アメリカの小麦畑はトウモロコシ畑へ変貌し、オーストラリアは2年連続の干ばつで生産高が4割減といわれている。
ひとつに、小麦の需要の増大
中国やインドの景気の急激な拡大と人口増加による需要増。
ひとつに、世界的な穀物相場の高騰
小麦の価格は急騰を続け、生産国の中にはロシアやアルゼンチンなど輸出規制を開始・強化する国も出ており、世界的な穀物需要の増加で、2007年にはアメリカの小麦の在庫は60年ぶりの低水準となる。
ひとつに、政府からの小売売渡制度が変更
製粉会社は政府から年間一定の値段で購入する「固定制」でしたが、2007年4月より、仕入価格に連動して売渡価格が変化する「価格変動制」に移行。
ひとつに、原油価格の高騰
食品を加工したり包装するにも石油が必要。また、船での輸送や国内の輸送についても石油に依存。
ところで、小売売渡制度とは、調達価格に連動して売渡価格を4月と10月の年2回、価格改定月の3カ月前からさかのぼった8カ月の平均買付価格をもとに見直す制度のこと。改定方法は昨年変更されたが、制度自身は昭和27年(1952)に大きく変更されている。外国産小麦については原則、国が直接買い入れて価格を決め、加工業者に販売するということになり、こうした価格形成が今に至るまで続けられていることで、品質の劣る国内産の麦は国際・国内競争力を失い、生産、消費の減少をみることになったのです。