くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

狼おとこ(34)

2022-03-14 19:11:28 | 「狼おとこ」

 やじる声が聞こえてくる方へ、オモラもまた激しくやり返していた。ケントが、困ったような顔をしてなだめていた。
「おかみさん、おかみさんの言うのも当然のことだが、ちょっとまずいんだよ。事件が事件なんでね、みんな神経質になってるんだから――」
「だからどうしたい。他人なんか問題じゃないんだよ。心の問題さ、心の。あの子のことを思えばこそ、こうやって出向いてきたんじゃないか」と、オモラはそう言うと、ケントを邪魔だと押しのけようとした。

「おい、狼男の嫁さん。犯人はどこにいるか教えてくれや。もしかしたら、おまえさんが隠しているのかもな」

 声が聞こえたと思うと、オモラ目がけて飛んできた物があった。石だった。

「あいた――」

 と、頬に手をやるオモラが顔を上げると、目のすぐ下がむくむくと膨らんできた。
「痛いじゃないか」と、オモラが叫ぶと、今度はまた別の方向から、石が飛んできた。小さいがゴツゴツした石は、かろうじてオモラを逸れ、すぐ足元の地面に落ちた。
「やめろ」と、オモラについて来たグレイが叫んだ。まだ見習いの、それも見ず知らずのグレイに言われたのが癪に障ったのか、オモラに浴びせられていた罵声とは違うどよめきが、波のように広がった。
「おかみさん。わたしの顔に免じて、ここはどうか身を引いてくれないだろうか――」
 ケントがオモラの腕を取って歩き始めた。意地になっているオモラは言うことを聞くまいとしたが、バードが間に入ってきて、言った。
「おかみさん、ぼくが代わりに花を手向けてきますから、町長さんの言うことを聞いてください。また誰かが傷つくのは、見たくないから――お願いです」
 バードが言うのを聞いて、オモラはしぶしぶ了解した。「じゃ、よろしく頼んだよ」と、そう言って花を手渡した。ケントもひと安心とばかり、ほっと胸をなでおろして苦笑を浮かべていた。
 アリエナは、隅の方でこの顛末を見届けていた。オモラの立ち去る姿が、とても悲しげに見えた。そして、その背を追うように吐き捨てられる言葉が、それこそ狼男の叫びのように思えた。


 アリエナが家に帰ると、トムの部屋のわずかに開いたドアの隙間から、なにやら言い争う声が聞こえた。声の主は、トーマスのようだった。そして、その他にも複数の声が聞こえた。アリエナはすぐさま、いつもの四人組だろうと直感した。
「だからよぉ。約束が違うじゃねぇかよ」
「まずいぜ、見つかったらただじゃ済まねぇぞ」
「おれ、嫌だよう――」

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よもよも

2022-03-14 06:09:39 | Weblog

やれほれ。

週末戦争のニュースばっか気にしてるせいか、

休みで仕事の緊張がうまくほぐれてないせいか、

金縛りじゃないんだけど、

いつもの時間に横になったと思ったら、

日付が変わっていくらもしないうちに

悪夢に驚いて飛び起きたXXX

11日ってば仕事の事務所でも黙祷したりとかって

当時の地震のこと思い出したり、

それと空爆受けて逃げまどう映像やらがこんがらがって、

自分も震度6強の地震経験してるのもあって

なんかぐらぐら揺れ始めたなって夢か現実かわからない感覚があってすぐ、

耳元で女性? みたいな声が

「逃げなさい」

って言うのが聞こえてさ、そりゃドラマみたいに起き上がりこそしなかったけど、

はっと目見開いて辺り確認するよね・・・。

さすがにシンとして何にも変わったところは無かったけど

あまりにリアルだったし、枕元のケータイ見て

ニュースになってないか確認するまで安心できなかった。。

たのむから、さっさと平和に戻って欲しい。

 

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