くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2022-03-26 06:44:29 | Weblog

やれほれ。

ひさびさ札幌に出てきたんで、

移動の車の中でラジオで聞いてたんだけど

とうとうプロ野球開幕したわ。。

やれミサイルだ戦争だって物騒なニュースばっか

繰り返し報道されてるから、

派手な監督が大暴れしてんのが、

なんか心地いい。。

そういえば思ったけどさ、

ミサイル飛んできて被害に遭っても、

保障してくれる保険ってばないよね??

戦争なんかで被害受けても保障してくれる保険も、

ないよね??

月末に来る電気代の明細もしっかり値上がりしてるし、

給料も上げてくれんだか特にアナウンスもないしさ、

ないないないで、あるのは値上げだ危険だってアラートばかりでしょ。

なんかなんかだなぁXXX

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狼おとこ(45)

2022-03-25 20:31:28 | 「狼おとこ」

「――もしかして」と、グレイは思いついたように言った。「おまえ達が隠してるんじゃないだろな」
 魔女は顔を上げると、眉をひそめて首を傾げた。

「なんだって……」

「おまえ達にとっても、そこは聖地なんだろ」と、グレイは言った。「魔法を使って、ぼく達が見つけるのを邪魔してるんだな。だから、存在を感じても、誰もたどり着けないんだ。ぼく達が人間に戻るのが、くやしいんだろ」
「だまんな、小僧――」と、魔女は舌打ちをして言った。「聖地を守るのは、あたし達の使命さ。誰彼構わず立ち入っていい場所じゃないんだ。そのおかげで、どれだけの仲間が命を落としたと思う? おまえ達の血族だけじゃないんだよ。妙な力を持って生まれたばかりに、理不尽な理由で爪弾きにされてるのは。自分達だけが犠牲者だなんて、身勝手な考えは捨てるんだね」
「やっぱりあるんじゃないか、この町に」と、グレイは心持ち頬を緩ませて言った。「必ず見つけてみせる。おまえ達にも、おまえ達が使う魔法にも、邪魔させやしないからな」
「好きなだけ探せばいいさ」と、魔女は言った。「おまえ達が思ってるような場所かどうか、自分の目で確かめるがいい。あたしが嘘をついているかどうか、命がけで確かめればいい」
「そうするさ」と、グレイは言った。「これで、願いかかなうんだから。狼の力から、自由になれるんだから」
「――だったら」
 と、魔女は忠告するように言った。
「だったら、人の世界にこれ以上首を突っこむのはおやめ。仇を討とうだなんて、くだらないことを考えるのは、やめたほうがいい」
 グレイは、ちょっと信じられないといった顔をしたが、すぐに言った。
「――山のカラスどもだな。いちいちぼくのやることに口を出すと思ったら、あいつらはあんたのしもべだったのか」
「ほっほ、そのとおりだよ。ここいらの山のカラスは、ほとんどがあたしの家来さ。ひと声かければ、空を黒く覆うくらい、わけはないね」
「へへぇー」と、グレイは頓狂な叫び声を上げた。「人間の悪口なんか、あんたには言えないさ。それほどの力があるなら、なんで神話の時代みたいに、この国を支配してしまわないんだ。得意の魔法で、町にいる人間をすべて石像にしてしまえばいいのに。
 ぼくは知ってるぞ。もう魔法には、わずかばかりの力しか残っちゃいないんだ。それを証拠に、たくさんの魔女狩りが行われて、本物の魔女が火あぶりにされたのを知っている。
 その時だって、誰もほかの魔女は助けになんぞ来やしなかった。ただ、こそこそと逃げ隠れしていただけなんだ」
「坊主はわかっちゃいないんだ。十字架に掛けられたのは、鼻っ柱だけが強い駆け出しの魔女だったんだ。堂々と人の世界に入りこんで、見つかりっこないと高をくくっていたから、そうなったのさ」

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よもよも

2022-03-25 06:24:16 | Weblog

やれほれ。

ここんところ火薬臭いことばっかニュースで報道されてるけど、

ニュース速報が出てくると、

またなんか頭の上にミサイル飛んできたんじゃないかって、

反射的にかぶりつきで見る感じ。。

で、昨日も速報のチャイム音がして

はっとして見たら、

サッカー日本代表が7大会連続ワールドカップ出場決めたんだって。。

・・・・

なんにも言えねぇ。

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狼おとこ(44)

2022-03-24 19:36:51 | 「狼おとこ」

「このまえの狼男は、傑作だったねぇ、坊や。久しぶりで楽しませてもらったよ、人間の愚かさをね」
 足早に立ち去ろうとしていたグレイは、しかし魔女の言葉を聞いてたまらず言い返した。
「なにが面白かっただと――殺されたのはぼくの友達だったんだ。狼男の血を引く者が、狼男の罪をきせられた者の処刑を見て、笑えるとでも思ってるのか」
「ほっほ。若いだけあって、正義感に溢れていること。そんな人聞きのいいことを言って、おまえさんの仲間が何人張りつけにされたか、おまえさんは知っちゃいないんだろうね」
「知ってるさ」と、グレイは食ってかかった。「おまえが知ってるくらいは知ってるさ。父さんだって母さんだって、ぼくの目の前で十字架に掛けられたんだ。ほかにだっていろいろ見てきたさ。でもぼくは、そんな目には遭わない。隠れるところまで隠れて、逃げるところまで逃げてやるんだ」
 魔女はじっと、その濁った目でグレイを見た。
「――無理だね」と、魔女は見透かしたように言った。「おまえさんはやっぱり、十字架に掛けられるよ。生き延びるには、人に近寄りすぎてる。今だって、狼に変身しそうなんじゃないのかい。このババの作った結界に入って、一時的に理性を取り戻しているだけさ。あきらめるんだね」
「あきらめてたまるか。ぼくはもともと人間なんだから――」
「おまえさんみたいのが、たまに来るんだよ」と、魔女は遠くを見るような目で言った。「“はじまりの場所”に行こうとするやつがさ」
 グレイは、ぎくりとしてわずかに目を伏せた。
「堕天使が神と戦ったとかいう場所なんて、嘘っぱちに決まってるだろうが」と言った魔女は、くすりと鼻で笑った。「そもそも、自分達の始祖が狼の力を得た遺跡なんて、おまえさん達の仲間が流布したでたらめだよ。そこにいけば、人間に戻れるだなんて、ありもしない迷信さ」
「いいや」と、グレイは首を振った。「ここに来れば“はじまりの場所”に行けるって、聞いたんだ。最初は疑ったりもしたけど、いまのこのぼくだから、わかるんだ。この町の近くに、その場所は間違いなくあるって、はっきりと感じるんだ」
「そんな場所を探すのは、もうおやめ――」
 と、魔女は言うと、深いため息をついた。
「おまえも知ってるだろ。夢を見て旅に出かけた仲間が、二度と帰ってこなかったことくらい。
 そいつらがみんなどうなったか、なんて考えたこともないのかい?
 そうさ。探していた場所にたどり着く事なんてできずに、だいたいが異端者狩りに遭って、命を落としてるんだ。人目につかず、ひっそりと生きていける場所を見つけたなら、そこでおとなしくしていた方がいい。冒険なんて、しない方がいいに決まってる」
「おまえには関係ない」と、グレイは獣のようにぐるる……と、喉を鳴らして言った。「これは、ぼくがやらなきゃならないことなんだ」
「ほっほ。好きにすればいい」と、魔女は楽しそうに言った。

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よもよも

2022-03-24 06:15:02 | Weblog

やれほれ。

急な暖気で雪もどんどん溶けて、

足元だけヴェネチアになった感じで

びしゃびしゃXXX

この時期だから不満だけどいい意味で不満だから

いくらでも我慢できるんだけど、

どうにもカメムシだけは無理だわ・・・。

昨日も仕事開け社宅に戻って晩飯食ってたら、

テーブルの上をもぞもぞこっちに向かってくるカメムシがいた。。

びっくりして思わずのけ反っちゃったもんなぁ。

匂い出すなよってささっとティシュに包んだけど、

やっぱり多少匂いは出すのよね。

匂い以外はおいしくいただいたけど、

慣れないし、慣れるもんじゃないわ・・・。

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狼おとこ(43)

2022-03-23 19:17:09 | 「狼おとこ」

 グレイは、あの日が来るのを感じていた。毎晩のように空を照らすあの月が、次第に膨らんでいくのを呪いながら――。
 町は、年に一度の祭りの準備でにわかに活気づいていた。まだ小さな子供達も、どんな仮装をするのか、どんな大きな花火が打ち上げられるのか、と期待に胸を膨らませていた。オモラも、町の人々同様、弾む心を隠せなかった。
「年に一度の収穫祭だよ。これが黙っていられるかって」と、山子達もあきれるほどのはしゃぎぶりだった。
 オモラはグレイを連れて、普段は食べないような貴重な食材を買い出しに出かけた。家中を明るく飾るためのロウソクを、たくさん買い求めた。オモラだけではなかった。祭りの前日には、町は重たそうな荷物を持つ人々で、ごった返していた。
 グレイは、たくさんの人いきれを感じ、今にもめまいがして倒れそうだった。手に抱え持っている鳥肉からも、嫌らしい死臭が漂っているのを感じていた。いっそのこと、預けられた荷物をみんな道ばたに放り投げてしまいたかった。
 持て余すほどの力を、グレイの中にある獣の血が、体中にみなぎらせていた。耳も、鼻も、目も、あらゆる器官が、人間を超えてしまっていた。気を緩めると、なにもかもわからなくなってしまいそうなほど、燃えたぎっていた。

(早く、この流れから逃げ出さなきゃ)

 グレイは必死で、人の群れをかき分けていった。このまま身動きも取れず、息もつけずに押し流され続けると、一気に力が解放されてしまいそうだった。案の定、服の下では、獣の剛毛が体を覆い始めていた。
 気を失う寸前、グレイは静かな小路に逃げこんでいた。そこは、表通りの熱気と喧噪が嘘のように静まり返っていた。
 ほっと胸をなで下ろしたグレイは一人、荷物を抱えながら小路を歩いていった。道は、店と店の間にできた、ただの空き地だった。けれど、普段は生活道として利用されているらしく、真ん中の地面だけが固くなり、周囲に比べ草は一本も生えていなかった。草の青臭さは、グレイを落ち着かせた。人いきれに満ちあふれる生々しい肉の匂いとは違い、まったく異なった生物の匂いは、柔らかなベッドを思わせた。みるみるうちに、理性が蘇ってきた。頭が、すっきりと晴れやかになっていった。
 ふと、道の向こうに小柄なおばあさんの姿が見えた。おばあさんは、路地に面した勝手口の踊り場に、杖をちょこんと突きながら、座っていた。
 グレイは、そのおばあさんがしかし、人間ではないと見破った。近づくにつれ、やはり不釣り合いなほどに大きな鷲鼻が、おばあさんの顔から伸びているのが見えた。
 ごくり、と唾を飲みながら、グレイは立ち去ろうとした。

「ほっほっ。狼男と出会うとはね、めずらしいこった」

 どきりとしたグレイは、思わず立ち止まって魔女を振り返った。
「――なんだ。あたしが見えるのかい。まぁ、明日は満月だからね。おまえさんになら、見られても仕方あるまい。狼男の坊やさんよ」イヒヒヒヒ――と、魔女は抜け落ちた歯を隠そうともせず、大きな口を開けて笑った。

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よもよも

2022-03-23 06:18:20 | Weblog

やれほれ。

ケータイに速報が繰り返し流れてきて、

なんぞと思ったら

首都圏で停電になりそうだっていう

注意喚起だった・・・。

正直、

東京行ったことあればまず第一印象で、

人が多いとか、明るいとか、とにかくザワザワしてるとか、

そんな感じを覚えると思うんだけどさ、

そのどれが必要でどれが無駄かって、判断なんかできるもんじゃないけど、

でも静かなところに住んでる感覚とすれば、

ほとんどいらなくない? って思う。。

電気って作れば売れるし、売りたいから作るしって、

要は商品でしょ。。

空気みたいに、

呼吸するだけいくらでも無料だっていうもんじゃないんだよね。

あらためて実感するわ。。

 

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狼おとこ(42)

2022-03-22 20:02:17 | 「狼おとこ」

「でも、まだいたずら坊主みたいなところがあるから、やっぱりこれからの働き次第だな。いい跡継ぎができて幸せだよ、ケントは。おれんとこなんて、もうあと何年もしないうちに廃業さ。もうおれもがたがきちまってるから、今までみたいにゃ働けねぇ。――ダイアナも、あんなになっちまったからなぁ」
 リチャードは、ぐっとこらえるように息を飲みこむと、話を続けた。
「あいつの母親も、早くに亡くなって、おれはダイアナの成長だけを楽しみに、一生懸命働いてきたんだよ。ところがだ。もっともっと稼ごうって、欲張ったばかりに、狼男を自分の家で養う羽目になっちまうなんて――あの世に行ったら、なんて言って謝りゃいいのか、まるで考えもつきゃしねぇ」
「おじさん――」と、アリエナは涙を見せるリチャードの姿を見て、思いを断ち切るように言った。
「なんだい、アリエナ」
「おじさん。わたし、ダイアナに聞いたんです。狼男は、バードじゃないんです。トムが、トムがトーマス達をそそのかして、人を脅かしていたんです」
「――どうしたっていうんだ、アリエナ」
 リチャードは、信じられないといった表情で、アリエナを見た。
「本当なんです。その話を聞いた次の日、ダイアナがいなくなったんです。狼男に襲われたって――本当なんです」
「アリエナ、すまんが、おれを喜ばせようと思って、作り話をするのはよしてくれ。せっかく落ち着いてきたっていうのに、人騒がせもいい加減にしてくれ」と、リチャードはアリエナを睨み据えながら立ちあがった。

「そんなことは信じられんよ!」

 と、リチャードは「本当です」と、しつこく言い張るアリエナを、頭ごなしに怒鳴りつけた。
「だいたい、バードがダイアナを襲っていたって証言したのは、おまえの兄さんなんだからな」
 ――おまえらの顔なんか、二度と見たくない。と、リチャードはアリエナを店から外へ追い出した。

「二度と来るんじゃねぇ」

 と、勢いよくドアを閉められ、アリエナは永久に機会を失ったことを悟った。
(もう、誰もわたしのことなんて、信じてくれないんだわ)
 以前にも増して、アリエナは自分の目の前が真っ暗になっていくのを感じた。これから一生、本当のことを言えなかったと後悔し続けて、生きていかなければならないのね。と、絶望にも似た現実を思い知っていた。

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よもよも

2022-03-22 06:14:53 | Weblog

やれほれ。

祝日だってのにさ、

東京じゃ桜が開花したってのに、

こっちは昼近くになって晴天が一転

予想外の猛吹雪XXX

休みだからめずらしく豪華に外食でもすっか

みたいに朝から気合入れてたんだけど

ホワイトアウトすんじゃないのって位の吹雪で

もう、げんなり・・・。

それでも昼過ぎたらまた晴天が戻ったんで

だらだらした休日満喫するためにコンビニに車出したんだけど、

道中また猛吹雪・・・。

コンビニに到着したら駐車場びっしり車が止まってて、

考えれば、食事のできる店も祝日で休みだったらしい・・・。

考えれば、天気が良くても悪くても、

残念な祝日になってらしい。。

南無。。

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狼おとこ(41)

2022-03-21 19:06:45 | 「狼おとこ」


「わたしは、そんなことしやしないわ!」

 と、アリエナはおもむろに立ちあがると、言った。
「アリスに言いなよ。ぼくはただ、聞いたことをそのまま言っただけなんだから」
 グレイはアリエナのそばまで来ると、持っていた花を置き、跪くと、深々と頭を垂れた。
「わたしが捨てたんじゃないわ。わたしはアリスを守ろうとしたんだから。でも、でもアリスは、捨てられてしまったのよ――」
 アリエナは、もう泣き声になっていた。グレイはなにも言わず、じっと頭を垂れたまま動かなかった。アリスだけが、アリエナにじっと注意を向け、なにか訴えたいような色を目に浮かべていた。
「本当かいって、言ってるよ」と、グレイは跪いたまま、アリエナに言った。
「ばかにしないでよ、たかが見習いのくせに。わたしにそんな口のきき方しないでよ」
 アリエナは足元に転がる石を手に取ると、グレイに向かって力まかせに投げつけた。石は、グレイの背中に当たった。しかしグレイは、痛いと声も上げず、ぴくりと動くこともしなかった。
「じゃあ言うけど、なんで親方のあんたが花なんか供えに来るんだ。おまえらがバードを殺したからじゃないのか。ぼくは絶対にバードの無実を証明してみせる。あんたの尻尾を必ず捕まえてみせる。その時は、あんたがこの黒い土になる番なんだ」
 立ちあがってアリエナを見据えるグレイの目は、人の目でありながら、血に飢えた獣のように猛り立っていた。その目を見たアリエナは、それ以上言葉を発することができなかった。思わず、駆け出していた。グレイは追ってこなかったが、アリスは寂しそうに鳴いていた。アリエナは、とうとう見つかってしまった、自分が犯人を知っていることが、ばれてしまった。と冷や汗をかきながら、自分がどこに向かっているかもわからず、走っていた。
 混乱したアリエナは、リチャードの店の前に立っていた。気がついたら、そこに立っていたのだった。
「おい、どうしたい。アリエナじゃないか」
 鍛冶場にいたリチャードが、アリエナを見つけて声をかけた。「どうしたんだ。さ、中で休んでお行き、家の中ががらんとしちまって、寂しかったんだよ」
 アリエナは、リチャードに促されるまま、中へ入った。開けっ放しのドアをくぐると、むっとするような熱気が充ち満ちていた。炭の匂いと鉄さびのような匂いが、つんと鼻を突いた。穴だらけの前掛けをはずしたリチャードが、「さぁ、こっちへおいで」と、奥へ手招きした。
 テーブルの上には、カップが二つ載っていた。リチャードは、お茶の湧いているポットで、たっぷりとお茶を注いだ。
「あれからどうしてるんだい、アリエナ。あの娘はロンドンへ行きたがっていたが、アリエナはどうなんだい」
「あの、わたし……」と、アリエナは戸惑ったように言った。なにを言えばいいか、わからなかった。
「お父さんの所はどうだね、うまくいってるかね。あのトムってのはいいやつだよ。男らしくてな」と、リチャードはそう思うだろ、というようにアリエナを見た。

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