翌週月曜日、達彦は二泊の予定で出張した。水曜日夜遅く戻る予定だ。
前日の土、日、由起子は沢村と朝を一緒に迎えてしまったので、居ない分気が楽だった。
その水曜日、達彦は帰ってこなかった。変更したのなら必ず連絡があるはず、何かあったのだろうか、事故だったら会社か警察が連絡してくるだろう、いやな感じが湧いてきて、殆ど眠れなかった。
翌日、由起子は10時に達彦の会社に電話を入れてみた。すると営業部には木曜日まで休暇願いが出ている、との返事だった。木曜まで休暇願い?どういうことだろう。勘違いでした、と慌てて電話を切ったが、話が違っている。
沢村にメールを打っておいた。やはり彼に頼るしかない。
昼休みに返事がきた。
後は任せてください、帰りは一緒に、と入っている。18時30分に新宿駅京王改札口で待ち合わせ、調布駅まで一緒に帰る事にした。混みあっている車内で手短に話し合う。
「井上玲子は火曜日から2,3日の予定で休暇を取っているそうです」
沢村はデパートを介して食品会社に連絡をつけ、井上の様子を探っている。
「火曜日ですか、でも一緒に違いないわね」
「そう思います、ただ急用があるといって火曜の朝連絡があり、戻る日はまだはっきりしていないそうです」
「そうなの・・・ともかく、家に戻って帰りを待ち、話をつけるつもりです」
「大丈夫ですか?」
「もう、時期がきているんです、これ以上中途半端にしておきたくないし、本音を聞きたいのです」
由起子の決心は固そうだった。
大事にならなければよいが、と沢村は少し不安になってきた。
金曜日の夜、妻の実家に向かった。近づくにつれ足どりが重くなる、自分の気持ちが切れ掛かっている、こちらの問題も片をつける時期なのか。
前日の土、日、由起子は沢村と朝を一緒に迎えてしまったので、居ない分気が楽だった。
その水曜日、達彦は帰ってこなかった。変更したのなら必ず連絡があるはず、何かあったのだろうか、事故だったら会社か警察が連絡してくるだろう、いやな感じが湧いてきて、殆ど眠れなかった。
翌日、由起子は10時に達彦の会社に電話を入れてみた。すると営業部には木曜日まで休暇願いが出ている、との返事だった。木曜まで休暇願い?どういうことだろう。勘違いでした、と慌てて電話を切ったが、話が違っている。
沢村にメールを打っておいた。やはり彼に頼るしかない。
昼休みに返事がきた。
後は任せてください、帰りは一緒に、と入っている。18時30分に新宿駅京王改札口で待ち合わせ、調布駅まで一緒に帰る事にした。混みあっている車内で手短に話し合う。
「井上玲子は火曜日から2,3日の予定で休暇を取っているそうです」
沢村はデパートを介して食品会社に連絡をつけ、井上の様子を探っている。
「火曜日ですか、でも一緒に違いないわね」
「そう思います、ただ急用があるといって火曜の朝連絡があり、戻る日はまだはっきりしていないそうです」
「そうなの・・・ともかく、家に戻って帰りを待ち、話をつけるつもりです」
「大丈夫ですか?」
「もう、時期がきているんです、これ以上中途半端にしておきたくないし、本音を聞きたいのです」
由起子の決心は固そうだった。
大事にならなければよいが、と沢村は少し不安になってきた。
金曜日の夜、妻の実家に向かった。近づくにつれ足どりが重くなる、自分の気持ちが切れ掛かっている、こちらの問題も片をつける時期なのか。