数分して折り返し連絡が来た。
「昨日から留守で帰ってきてないって」
「そう、やっぱりね・・・」
「どうかしたの?」
「いいえ、今週忙しかったけれど、明日からはまたいつでもいらっしゃい」
やはり彼女は他の男性と熱海に泊まっていた。
相手は一体誰なんだろう、再婚も間近に迫っているというのに、解せない。
考えた揚句、久美子は勝野千恵子に直接会って問い正す決心をした。
弥生の住んでいるマンションのすぐ向かい側が公園になっており、新緑に輝く春に、東屋に座ってなだらかな緑並木の丘を眺めているだけで幸せになれる、時間を忘れさせてくれる彼女のお気に入りスポットになっている。
日曜の昼過ぎ、このスポットで慎一に貰った本を読んでいると、久美子から話があるのでこれから来られないか、と携帯にメールが届いた。
きっと慎一君のお母さんの事だわ、何があったのだろう。この間、居るかどうか確認の電話があったけど、何処かで会ったのだろうか、急いで聖蹟桜ヶ丘に向かった。
15時少し前に着いた。丁度おやつの時間だわ、なにをご馳走になろうかしら、そう考えながらベルを押した。
「急がせたみたいで悪かったわね」
「いいの、何にもなくて本を読んでいただけだから」
「朝から来ればよかったのに」
「でもしょっちゅうだと悪いと思って、それに朝居ないかもしれないでしょ」
「電話すれば分かるじゃない」
「叔母さん、この頃また綺麗になりましたね」
「どういう意味、それは」
「色っぽくなったみたい」
「なにおかしな事いってるの、ケーキ買ってきてあるから好きなの食べなさい」
「有難う、なにがあるか期待していたんだ」
「慎一君とは連絡をしているんでしょう」
「たまにね、週一、二回かな」
「お母さんは相変わらず忙しそうなの?」
「そうみたい、ねえ、何があったの」
「昨日から留守で帰ってきてないって」
「そう、やっぱりね・・・」
「どうかしたの?」
「いいえ、今週忙しかったけれど、明日からはまたいつでもいらっしゃい」
やはり彼女は他の男性と熱海に泊まっていた。
相手は一体誰なんだろう、再婚も間近に迫っているというのに、解せない。
考えた揚句、久美子は勝野千恵子に直接会って問い正す決心をした。
弥生の住んでいるマンションのすぐ向かい側が公園になっており、新緑に輝く春に、東屋に座ってなだらかな緑並木の丘を眺めているだけで幸せになれる、時間を忘れさせてくれる彼女のお気に入りスポットになっている。
日曜の昼過ぎ、このスポットで慎一に貰った本を読んでいると、久美子から話があるのでこれから来られないか、と携帯にメールが届いた。
きっと慎一君のお母さんの事だわ、何があったのだろう。この間、居るかどうか確認の電話があったけど、何処かで会ったのだろうか、急いで聖蹟桜ヶ丘に向かった。
15時少し前に着いた。丁度おやつの時間だわ、なにをご馳走になろうかしら、そう考えながらベルを押した。
「急がせたみたいで悪かったわね」
「いいの、何にもなくて本を読んでいただけだから」
「朝から来ればよかったのに」
「でもしょっちゅうだと悪いと思って、それに朝居ないかもしれないでしょ」
「電話すれば分かるじゃない」
「叔母さん、この頃また綺麗になりましたね」
「どういう意味、それは」
「色っぽくなったみたい」
「なにおかしな事いってるの、ケーキ買ってきてあるから好きなの食べなさい」
「有難う、なにがあるか期待していたんだ」
「慎一君とは連絡をしているんでしょう」
「たまにね、週一、二回かな」
「お母さんは相変わらず忙しそうなの?」
「そうみたい、ねえ、何があったの」
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多摩地区の描写がリアルで素敵ですね。
創作活動の参考になるかどうかわかりませんが、よろしければ是非ご覧ください。
http://itot.jp/seiseki/