遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

モンスター君

2022-06-16 00:51:00 | 職場・子ども・発達障害に類する話

夜になって雨がドドッと降り始めた。 

 

咲き始めた銀盃草が、無数のツボミが、雨にやられちゃう。

繊細だから、水やりしててクチャクチャになる花。

 

 

主任は辞めたがっている。

月曜日の、あのモンスター君の暴れ方によほど疲れたのだ。

 

もう私、ノイローゼになりそう。

もう辞めたい。

午前中ずっと辞める事だけ考えていた。

 

とかとか心底ダメージを受けてる模様。

 

6月8日だったかな。

年次休暇の届けを出した際、支所担当者が、

「ひと月勤務されて、どうですか?」と尋ねた。

 

待ってたのよ、その言葉。

 

例の●●さんの件ですが、

(今は男女ともに「さん」で呼ぶ。この子は男児)

 

あーでこーでこんなんであんなんで、

 

あの子、発達障害ではありません。

人格・・・の方ですね。

演技性か脅迫性か何なのか専門家でないと分かりません。

アレ(行動)を誘発させているのは家庭です。 

たぶん・・あの父親は家でそうとう厳しいんでは。

 

あの子には、きちんとしたセラピーが必要です。

あの子を(加配)担当させられたら、私は辞めます。

他の人もノイローゼになるでしょう。

 

あの子本人や、周りの子がケガをしたら、私達の責任ですよね。

突然全く想定外の動きをするし、巧妙で素早いから、

そばに付いていても、時に私達には止められません。

それでも責任は私達にきます。

 

私達が毎日疲れ切るのはともかく、

あの子の行動が、成長とともに、

1年か2年経って、おさまってくるにせよ、

あの子以外の70人の子ども達への影響も考えてください。

他の子達がこの状況で過ごす半年1年は、ものすごく長い。

 

 

支所担当は、泣きながら。←私が泣かしたのか?

「皆さんにそんなご苦労をおかけして、すみません。

わかりました。全力で対処します。」と返答した。

 

 

以下は6月6日以後の話だ。

 

毎週月曜日は、

土曜日のその子の行動報告で30分、土曜日勤務者が喋り続ける。

(土曜日は子どもが10人〜15人、支援員は2人)

メモし切れない悪さの連続を、悲鳴のように報告する。

聞きながら、みんな深いため息をつく。

 

これに1度、13日月曜日、支所担当者が加わった。

「退所させる事ができるのか調べましたが・・・」

重大な伝染病など以外、乱暴な行動等では事例がないらしい。

 

 

私が8日に話して以降、

支所担当者は、5回やって来た。

 

支所担当者がどんな立場の人か知らないので、

その子は普段通りありのまま思う存分暴れていた。

 

その子のクラス担任も様子を見に来た。

担任がいた間、大人しい良い子になり切って勉強していた。

 

こちらからの度重なる報告と、

学童に来る他の子どもや親達からのクレームが入り、

小学校の教務主任・学年主任・担任と、

子ども●●教室のセラピスト2人を交え、

うちの主任と話し合いをした。

その時も、問題の子は、大人しい素直な良い子で通した。

(演技か人格そのものが自然に変わるのか、豹変する)

 

小学校から、その後、レポートのようなものが届いたが、

要約すると、学童の支援員達の力不足。

対応の未熟さ、信頼関係の無さを指摘するものだった。

 

「最初から私達を見下しているのよ。パートだから。」

と、主任と数人が言った。

学校では問題のない良い子だそうで・・・

「信頼って、相互に作って行くものですからねえ。」

と私が言うと、皆がため息まじりに苦笑いした。

 

昨日も支所担当者は来て、その子を眺めて行った。

そして、支援員1人1人に意見を聞いて回った。

 

今日は、課の責任者と共にやって来て、主任と話し合いをした。

 

主任が辞めたいと口にしたのもあり、対策したようだ。

 

《1》親を呼び、話し合いの場を設ける。

市のこの関係の責任者、支所から2名、主任。

親っていうのは両親でないとマズイと私は思う。

母親だけ来て、家で話し合いの内容を父親に伝えたら?

父親は怒り狂うだろう、と私は思う・・

 

《2》「あの子の状況を他の親達にも見せましょう。」

とも決めたとのこと。

本人の親だけでなく、早い時間に迎えに来る親達すべてを、

 

今は玄関で待たせて対応しているが、←子どもの様子が見えない

コロナ以前にそうしていたように、

親を施設内に入れ、自分の子を呼んで、帰り支度をさせ、

退所時間を親が記入して帰る。

 

その間、親達は、その子の様子を目にするはずだ。

 

それが、彼の行動のブレーキになれば、

私達はずいぶん楽になる。

他の親達を何とも思わず、いつも通り暴れていれば、

彼を見て親達も呆れ果てる。

 

良いアイディアだ。

 

明日から、さてどうなるやら。

 

 

それにしても、主任が今日急に、

「引き継ぎしてないことがあるから聞いて。」

と話しに来たのには参った。

「勘弁してくださいよー! 引き継ぎなんて。」

「もうノイローゼになりそうなのよ、とにかく聞いて。」

辞める気モリモリだから、そんなことを言い始める。

 

勿体ぶってわざと教えなかったくせに、

今更、発達障害児童がどの子か言わなくても、

もう見てて全部わかったわよ。ふーん、だ。

 

万が一、主任が辞めても、仕事は引き受けません。

もちろん「主任」て立場も引き受けない。

当然、誰かこの施設に長い人がやるべき。

単に、施設に必要な資格者登録に協力するだけ。

 

ま、今すぐ辞めないとは思うけど。

たった1人のモンスター7歳児のために、この大騒ぎ。

 

 

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