65歳の誕生日は雨の朝で始まった。今日は10時出社、お弁当を作りご飯を食べてから録画したBSの番組を見た。
「終わらない人 宮崎駿」(再放送)
選んだ理由は1時間番組だったから(単純そのもの)手書きにこだわってきた監督が初めてCGを使った短編映画を作る姿を追った番組。そのなかでCDを作る会社が試作を監督に見てもらう映像が流れた。画面に映し出された映像は頭のない人間がのたうち回っている姿だった。監督にはハイタッチすら難しい身体障碍者の友達が居てその画像を見た監督は
「良い気持がしない彼方たちは人の気持ちを理解していない」
プロデューサーの鈴木氏が
「何を目指しているの
」
言葉に詰まっている人達がいた。五体満足だから働ける、何不自由なく何処にでも行ける。実際、あの画像のようにしか動けない人が居ることを知っていてあのCGを作ったんだろうか、主人も半身不随の身、移動するときは床をはいずり回っていた。見たくはない映像だったが監督の言葉に救われた。
仕事が終わってから誕生日だから手抜きをしようと頼んでいたお弁当を取りに店に行ったら主人の同級生と奥さんとばったり。
「1週間買い物に来なかったの。」
「じゃ1週間分買って行かなくっちゃね。」
「孫が来るのよ。」
「そうなんですか、お孫さんは何人
」
「4人、中学と10歳と・・・・・うるさいし疲れるのよ。」
うるさいのは今のうちだけ、帰ったらゆっくり休めばいい。今日の日は今日しかない。自分にもそう言い聞かせて帰宅した。朝、娘と上の孫からおめでとうのメール。孫に返信
「免許取ったら何処かに連れて行ってね~」
返事は来なかった
風に舞う波の花
右側の岩肌に白く見えるのは波の花、風に舞っているのではなく岩肌にくっついている。