ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

「鶴瓶師匠」の涙

2007-03-19 21:43:31 | TV DVD
NHKで放映の「鶴瓶の家族に乾杯」は、大好きな番組のひとつだ。
先週と今週は、プロゴルファーの中嶋常幸選手と岐阜県の郡上八幡町を訪ねていた。
「鶴瓶師匠」のあの人なつこい独特の風格で、ぶっつけ本番に色んな家族に出会う旅は、実に意外性もあり、多くの示唆に富んだ番組だと思っている。

特に今夜に登場の大畑さんと言ふ高齢の方との出会いが素晴らしい場面でした。

大畑さんは太平洋戦争の最中に、北支に派遣されて多数の戦傷を負い命からがら帰国している。
幾つかの負傷箇所は命には別状のないものだったが、色んな箇所に後遺症が残っている。
「すべてかすった傷で、命を永らえている」と話す。その壮絶な体験談が「鶴瓶師匠」の涙を誘う。
そして47歳で結婚し52歳で子供を授かり、87歳の今年に孫を授かる幸運を喜んでいる。
「後に崖を背負い立った時に人間は始めて力が出せる」と述懐する。
「国の為にと必死に戦い、そして敗れた。撤退時に軍旗を焼いた時は本当に悲しかった」
生々しい戦争の思い出を語る多くの人達は確実に減っている。
しかし戦争に駆り出され苦労し、帰国後も多くの辛酸を味わった人達の体験は語り継がなければならないと思う。
それは決して戦争を美化するものではなく、不戦の戒めに繋がるものでなければならないからだ。
その体験談を聞く「鶴瓶師匠」の涙がそんな事を訴えているのだと思った。

同行した中嶋プロは何時ものトーナメント時に見せる勝負師の佇まいから、初孫の写真を携帯で見せる等、好々爺の面影が面白い。自然に地元の人達との出会いを楽しむ姿が微笑ましい。
今年もトーナメントでの活躍を期待したい。
コメント
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