桜の開花が始まり、多くの人が桜を見に繰り出す時期になりました。
やはり桜時期になると日本人の血が踊るものの様ですね。(小生自身はそうでもないのですが)
今月は思い出しても実に忙しい月になりました。
その忙しい中で何とか読んだ本を紹介してみました。
女性の生き様を好んで書かれる、「宮尾登美子」さん著のものから2冊。
「きのね」 上 下 2巻
マイブログの「海老蔵のルーツ」でもふれましたが、11代市川団十郎に仕えて、現在の12代目市川団十郎の生母でもあった女性の生き様を描いた作品でした。
華やかな梨園の生活からは縁遠く、下積みに耐えて一世を風靡した市川海老蔵-市川団十郎を支え続けた幸い薄かった女性の一生を実に喝破された作品です。
戦前、戦後の歌舞伎界の活動なども実に詳細に書き分けられていて、歌舞伎フアンとしても面白い貴重な作品です。
「天璋院篤姫」 上 下 2巻
薩摩・島津家のわずか1万石余の分家に生まれながら、時の薩摩藩主島津斉彬の命で江戸に出て13代将軍徳川家定の正室になる、シンデレラストーリーのような篤姫の人生の波乱に満ちた苦難の人生を描いている。
その結婚後の僅かな後に夫が急死。急遽後を継がせた幼い第14代将軍・家茂の名目上の母として皇女・和宮を嫁に迎え「公武合体」に尽力するも、倒幕という時代の渦に巻き込まれる悲運の女性の人生と苦悩を活写した小説です。
しかも倒幕派の中心は、生まれ故郷・薩摩藩という悲運・・・。
時代に翻弄されながらも、自らの運命を前向きにとらえ力強く生き抜いた“薩摩おごじょ”の一生が新鮮だ。
封建の世にあって時代の回転を食い止め様と努力しながら、頼りにならない15代将軍を見限り、徳川家の存続の為に幼い徳川家達を育て挙げた、 日本史上の新しいスーパーヒロインの生き様は来年のNHK大河ドラマになる。
そのドラマも今から楽しみだ。
「狼花」新宿鮫 Ⅸ 大沢在昌 著
題名通りの新宿鮫の最新刊。図書館では中々回ってこず、遂に新刊で購入。
新宿鮫の鮫島警部に一種の信頼感を持つ、仙田と言ふ犯罪者が主人公で登場。
巨大な盗品の売買マァーケット市場を形成しようとする中で、巨大な広域暴力団の関与と外国人犯罪者の撲滅の為にその市場を利用しようと考える警察庁の上層部。
そんな状況の中で新宿鮫はどう動いたのか。実に最後の最後までハラハラ、ドキドキの連続。
実に面白い作品だった。期待どうりでした。
「影踏み」 横山秀夫 著 文庫
ノビ師と言われる窃盗犯の側から描いた小説。
多くの警察小説で警察内の組織と人間の在り方を追求する、筆者に引かれて読み出したがあまり面白さはない。
凡作だと思う。
やはり桜時期になると日本人の血が踊るものの様ですね。(小生自身はそうでもないのですが)
今月は思い出しても実に忙しい月になりました。
その忙しい中で何とか読んだ本を紹介してみました。
女性の生き様を好んで書かれる、「宮尾登美子」さん著のものから2冊。
「きのね」 上 下 2巻
マイブログの「海老蔵のルーツ」でもふれましたが、11代市川団十郎に仕えて、現在の12代目市川団十郎の生母でもあった女性の生き様を描いた作品でした。
華やかな梨園の生活からは縁遠く、下積みに耐えて一世を風靡した市川海老蔵-市川団十郎を支え続けた幸い薄かった女性の一生を実に喝破された作品です。
戦前、戦後の歌舞伎界の活動なども実に詳細に書き分けられていて、歌舞伎フアンとしても面白い貴重な作品です。
「天璋院篤姫」 上 下 2巻
薩摩・島津家のわずか1万石余の分家に生まれながら、時の薩摩藩主島津斉彬の命で江戸に出て13代将軍徳川家定の正室になる、シンデレラストーリーのような篤姫の人生の波乱に満ちた苦難の人生を描いている。
その結婚後の僅かな後に夫が急死。急遽後を継がせた幼い第14代将軍・家茂の名目上の母として皇女・和宮を嫁に迎え「公武合体」に尽力するも、倒幕という時代の渦に巻き込まれる悲運の女性の人生と苦悩を活写した小説です。
しかも倒幕派の中心は、生まれ故郷・薩摩藩という悲運・・・。
時代に翻弄されながらも、自らの運命を前向きにとらえ力強く生き抜いた“薩摩おごじょ”の一生が新鮮だ。
封建の世にあって時代の回転を食い止め様と努力しながら、頼りにならない15代将軍を見限り、徳川家の存続の為に幼い徳川家達を育て挙げた、 日本史上の新しいスーパーヒロインの生き様は来年のNHK大河ドラマになる。
そのドラマも今から楽しみだ。
「狼花」新宿鮫 Ⅸ 大沢在昌 著
題名通りの新宿鮫の最新刊。図書館では中々回ってこず、遂に新刊で購入。
新宿鮫の鮫島警部に一種の信頼感を持つ、仙田と言ふ犯罪者が主人公で登場。
巨大な盗品の売買マァーケット市場を形成しようとする中で、巨大な広域暴力団の関与と外国人犯罪者の撲滅の為にその市場を利用しようと考える警察庁の上層部。
そんな状況の中で新宿鮫はどう動いたのか。実に最後の最後までハラハラ、ドキドキの連続。
実に面白い作品だった。期待どうりでした。
「影踏み」 横山秀夫 著 文庫
ノビ師と言われる窃盗犯の側から描いた小説。
多くの警察小説で警察内の組織と人間の在り方を追求する、筆者に引かれて読み出したがあまり面白さはない。
凡作だと思う。