ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

勘助の涙・「カーネション」終わる

2012-04-01 15:31:36 | TV DVD
 昨日、NHK朝ドラの「カーネション」が終了した。実に賑やかな最終回になっていましたね。だんじり祭りの場面や、残された娘たちが母親の一生を描くNHK朝ドラの制作が始まる事を話題にしているのが面白い。

 小生はこのドラマの中で、主人公の幼馴染の「勘助」のことを考えていた。気の弱い彼は何時も主人公に引き摺られる存在だった。やがて軍隊に召集されて戦地に出る。その後戦地から帰還するが、人が変わったような落ち込んだ生活をするようになる。

 主人公にはその変化がどうしても解せないでいる。とうとう元の生活に戻る様にと彼を追い詰めてしまう。尚一層落ち込む彼を見て、母親は怒り主人公との絶交をしてしまう。

 その後「勘助」は再度の召集に遭い戦死している。その哀しみのなか、彼の母親がようやく主人公と和解して曰く「勘助は戦地で酷いことに遭い、変わったのではなかった。むしろ酷いことをした側だったのだ」と言う。戦争と言う過酷な環境の中で彼は逃れることの出来ない出来事に遭ったのだろうと思われる。その哀しみは彼でなかったら判らなことだったのだろう。

 特に昭和の初めから、太平洋戦争の時期も挟み、さまざまな人生を送った人々の物語だったと思う。特に主人公の強烈な負けん気の性格は「だんじり祭り」に象徴される岸和田と言う土地柄に育った人らしい一生だと思う。 
コメント (4)
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