百田直樹著「海賊と呼ばれた男」をようやく読み終わりました。本屋大賞に入賞しベストセラーとなった全2巻の大作である。
モデルとなったのは出光興産の創業者出光佐三氏(著書では国岡鐵三となっている)であり、彼が日本でトップクラスの民族系の石油会社を、幾多の困難を乗り越えて創設し発展させるまでの苦難の一生が綴られている。
神戸高商の卒業しながら、従業員5人の個人商店に入社して商売の何たるかを習得した後、神戸の名家の出である日田重太郎氏の援助を受けて独立し、門司に自己の商店を設立する。
いち早く石油業界の将来性を認識して、石油業界にも乗り出すが、おりしも日本国の中国進出に呼応して販路を満州に求める。その後中東アジアにも進出し、国岡商店は海外に雄飛して多くの従業員を抱えることに。
しかしながら、終戦を迎えて一挙に海外の資産が没収の憂き目に遭う。しかし主人公はこの苦境の時代にありながら、引き揚げて来た従業員の解雇を一切せずに、会社に向かい入れて商売になるものは何でも扱おうとする。
やがて否応なくGHQからの日本国統制の嵐が、国岡商店を巻き込もうとするが、断乎として戦う姿勢を貫こうとする主人公は逞しい。さらに主力をおく石油業界にも海外のメジャー会社が容赦のない攻勢を仕掛けて来る。日本大手の石油会社も海外メジャー会社に飲み込まれる中で、業界や官庁の統制も厳しさを増して来る。
その中で国岡商店は石油業界の将来を憂いて、必死の生き残り策を講じる事にしたが、英国のメジャヤーが牛耳っていた中東のイランの石油に注目する。ついに大型タンカー日章丸での輸入に成功することで、活路を開いた国岡商店(出光興産)が日本石油業界に雄飛することに。
とにかく授業員を想い、日本国の未来を信じ、会社経営に懸命に生き続けた主人公は、まさに海賊と呼ぶに等しい生き様に感動したのでした。
モデルとなったのは出光興産の創業者出光佐三氏(著書では国岡鐵三となっている)であり、彼が日本でトップクラスの民族系の石油会社を、幾多の困難を乗り越えて創設し発展させるまでの苦難の一生が綴られている。
神戸高商の卒業しながら、従業員5人の個人商店に入社して商売の何たるかを習得した後、神戸の名家の出である日田重太郎氏の援助を受けて独立し、門司に自己の商店を設立する。
いち早く石油業界の将来性を認識して、石油業界にも乗り出すが、おりしも日本国の中国進出に呼応して販路を満州に求める。その後中東アジアにも進出し、国岡商店は海外に雄飛して多くの従業員を抱えることに。
しかしながら、終戦を迎えて一挙に海外の資産が没収の憂き目に遭う。しかし主人公はこの苦境の時代にありながら、引き揚げて来た従業員の解雇を一切せずに、会社に向かい入れて商売になるものは何でも扱おうとする。
やがて否応なくGHQからの日本国統制の嵐が、国岡商店を巻き込もうとするが、断乎として戦う姿勢を貫こうとする主人公は逞しい。さらに主力をおく石油業界にも海外のメジャー会社が容赦のない攻勢を仕掛けて来る。日本大手の石油会社も海外メジャー会社に飲み込まれる中で、業界や官庁の統制も厳しさを増して来る。
その中で国岡商店は石油業界の将来を憂いて、必死の生き残り策を講じる事にしたが、英国のメジャヤーが牛耳っていた中東のイランの石油に注目する。ついに大型タンカー日章丸での輸入に成功することで、活路を開いた国岡商店(出光興産)が日本石油業界に雄飛することに。
とにかく授業員を想い、日本国の未来を信じ、会社経営に懸命に生き続けた主人公は、まさに海賊と呼ぶに等しい生き様に感動したのでした。