今日は、あの自然の猛威になすすべもなかった3・11の東日本大震災から5年目の日になる。ここ一週間は多くの追悼番組が続いたが、昨夜のNHKスペシャル「風の電話」を涙ながらに拝見していた。大槌町の海の見える丘の上に、地元の方が設置された電話ボックス。このボックスの黒電話は線は繋がっていないが、風に載って亡き人に繋がって欲しいとの願いを込めて建てられている。
番組では、電話ボックスを探して立ち寄った多くの方々が登場する。その方々の了解を得て電話に呼びかける生の声を聴かせて呉れる。5年を経過しながらまだ見つからない多くの身内の方に涙ながらに呼びかける声は悲壮な響きを持つ。
15歳の少年はひとり青森県八戸市からやって来て、大船渡で消息を絶った父親に呼びかける「なぜ父さんだった、なぜ父さんだったんだ、なぜおれ一人だったんだ。級友たちは父親の話になると、自分を気遣って話を止めてしまう。それが哀しい」と。番組では八戸市にこの少年の家庭を訪れた場面を紹介する。残されたお母さんと3人の子ども達がそれぞれに思いを語る。そして家族4人が風の電話を訪れる。父親が不明になった後、ずーと沈黙を守っていた娘さんが初めて父に語りかける。そして必死に3人の子どもを守り育てて来たお母さんも「くじけそうになった時に、貴方の生きた証の子どもたちを必死に育てて来た」と思いを語りかける。
多くの犠牲者を産んだ5年前の震災、生き残った皆さんの厳しいが、大変な今後の生活を幸多かれと祈るしかない、そんな無力の自分を噛みしめる1日にしたい。
番組では、電話ボックスを探して立ち寄った多くの方々が登場する。その方々の了解を得て電話に呼びかける生の声を聴かせて呉れる。5年を経過しながらまだ見つからない多くの身内の方に涙ながらに呼びかける声は悲壮な響きを持つ。
15歳の少年はひとり青森県八戸市からやって来て、大船渡で消息を絶った父親に呼びかける「なぜ父さんだった、なぜ父さんだったんだ、なぜおれ一人だったんだ。級友たちは父親の話になると、自分を気遣って話を止めてしまう。それが哀しい」と。番組では八戸市にこの少年の家庭を訪れた場面を紹介する。残されたお母さんと3人の子ども達がそれぞれに思いを語る。そして家族4人が風の電話を訪れる。父親が不明になった後、ずーと沈黙を守っていた娘さんが初めて父に語りかける。そして必死に3人の子どもを守り育てて来たお母さんも「くじけそうになった時に、貴方の生きた証の子どもたちを必死に育てて来た」と思いを語りかける。
多くの犠牲者を産んだ5年前の震災、生き残った皆さんの厳しいが、大変な今後の生活を幸多かれと祈るしかない、そんな無力の自分を噛みしめる1日にしたい。