20代にお正月着てた頃・・・唯一持ってた織りの帯。
大晦日に神社に出かけることはあったけれど 主に 凧あげにでかけていたもんだった。
小さい息子を追いかけ 慣れない所作に悪戦苦闘していたもんだった。
それで いつか・・・ついてしまったしみ。
しみ抜きしたような・・・輪じみが何重にもついて・・・もうとっくの昔にあきらめていた大事な帯。
切って バッグにしよう、と思っていたけれど。
youtubeでみた兵児帯のような一重の帯にしてみようと・・・名古屋帯の お太鼓の部分の二重になっているとこを解いて・・・手先も半分にかがってあるのを 解いた。
一枚の 長い、477cmの布になった。
(これを 開き名古屋とも いうらしい。)
しかし しみは相変わらず一番肝心なトコに アル。
そうだ・・・裏に返そう。
解いたので 手先も たれ先もなくなったので・・・裏にしてしまえば 前板部分にしみがでることは なくなりそう・・・。
アイロンを しつこくかけ テーブルの角で 布をしごき・・・。
きれいな織り地になった、ような。
手先を 10cm、たれ先を 30cm切って・・・とじぐけしておちつかせた。
長さをみたくて・・・また 洋服の上から・・・。
案外と イイ長さ。
演歌のような 三重に巻いても余る秋…というわけにはいかず、三重に巻くと 足りない。
それで 二重の胴巻きで イイ長さで カット。
たった1本の大切な紬の帯。
切って 袋物にするのはまだ 先。
私の一番好きなアンティークな長着。
京都四条河原町から抜けた繩手通りにある”今昔”という店で見つけたもの。
カーリーヘアでこの着物をきて 櫛田さんへお参りに行っていた。
ちょっと 横溝正史の映画に出てくる狂女のような雰囲気の着物だった。
着丈は 良かったが・・・私は腕が長いから 裄丈がごまかせず・・・・肩をすぼめて着ていた。
昔の女子は 小さかったのね。
コレ もう着ることは ムリ。
このまま残すか・・・半幅帯にするか・・・。
他の生地と縫い合わせて・・・洋服にもイイ,大きなショールに するか。
インスタで そんな大胆なショールを愛用されている方を・・・ミタ。
作家もので そんなプレタがあるらしい。
この色合いで ぜひ半襟1枚、ほしい。
うすいうすい生地なので 帯上げにもイイ。
ウイリアムモリスの コットン生地・・・
兵児帯のようなサイズの帯を作ろうと思って 取り寄せた。
薄い芯地を張って・・・裏も 同じモリスで ダークな色味で。
夏 浴衣にイイ。
カットした紬の端切れ・・・
ポーチにできそう。