風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング2013 5日目 渓魚を求めて

2013-09-19 | 

9/19(木) 晴れ

夜、寒くて何度か目を覚ました。下着だけでシュラフに入っていたのだが失敗だったようだ。

身体は常に温めるのが健康への一歩だ。

ラーメンを食べているとシルバーのワンボックスカーが駐車場に停まった。

中から出てきた男性は大きなカメラを肩に乗せていた。

北海道テレビの人で冬がやってきた取材をしているとのことでインタビューされた。

ダウンを着てラーメンをすするキャンパーはテレビに映ったのであろうか。

昨夜大雪山に初雪が降ったそうで、ここぬかびら源泉郷の気温は3℃まで下がったとのことだった。

やはり昨夜は寒かったのだ。

 

今日は近くの川で釣りをするのだ。最初に向かったのは温泉街から近い林道沿いの川だ。

渓相はよかったが、流石にアクセスが良すぎるので全く魚がいる気配がない。

こんな時は川から少し離れて歩くのだ。地面近くの小さな秋に巡り会った。

苔むした切り株から新しい芽が出ていた。これから大きくなって行くかもしれない。

釣りはまったくダメダメなので次の川に向かった。

昨年、橋の上から魚影を見かけた芽登川だ。糠平から10kmほど東にあるポイントだ。

橋の上から覗くと澱みに一匹の魚が見えた。反対の河原からルアーを何度か投げ入れてヒットしたがバラしてしまった。

その後釣り上がったが、浅瀬ばかりで魚がいる気配がない。うーむ、渋い。

そしてやっと大場が現れた。

2投目で大きな魚が追いかけてきた。チャンスだ。落ち着いてキャストした。

来た!いい引きだ。バラさないよう慎重に魚を近くに寄せた。

ん?ニジマスだ。大きさは30cmほどであった。写真を撮ってさようなら、元気に深みに戻って行った。

上流は浅瀬が続くばかりなので、今日はもう釣りはやめよう。

釣りのあとは幌加の温泉に行ってみようと思っていたのだが、まだ11時前だし、昨夜はちょっと寒過ぎたので、テントを畳んで今日は上士幌の街にあるキャンプ場に移動しよう。

国設ぬかびら野営場に戻るとほとんどの人は旅立っていた。12時過ぎにキャンプ場を出て温泉に向かった。

 

お昼は三国峠PAにしようかとも思ったが、何度か前を通り過ぎて気になっていてた三股山荘に寄ってみた。

外も中も山荘と言う名前のとおりの佇まいであった。

頼んだのは畑のランチ、北海道産のソーセージやじゃがいものプレートだ。

程よく茹でられた新ジャガにバターと醤油を垂らして食べたら美味くて驚いた。

この山荘は母娘で切り盛りされている。愛想のよい女将さんと働き者の娘さん。

お釣りをもらうときに娘さんの指が絆創膏だらけであることに気づいた。

ここは良いレストランだ。また来よう。

 

おなかも満たされ、Uターンして幌加温泉に向かった。鹿の谷、"しかのたに"ではなく"かのや"と読むのだそうだ。

やってるんだかやってないんだかわからない佇まいだ。玄関に入っても誰も出て来ないのでロビーの先にある居間のような部屋に声をかけた。

温泉に入りたいのですがやってますかと訪ねると、露天は掃除が終わったばかりでまだお湯が溜まっていないけれど内湯は大丈夫とのことだった。

廊下の先に男女別の入り口があった。着ていたものを脱いで風呂場に入ると男女の入り口は違えども混浴であった。

客は僕だけであった。混浴とは知らなかったのでもしも女性がいたらかなりびっくりしたと思う。

正方形に近い大きな湯船が3つ並んでいた。どれも色の違うお湯のようだ。

壁には入り口近くから順番にナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム線と書かれていた。

ナトリューム泉は熱過ぎて入れなかった。鉄鉱泉とカルシューム線はちょうど良く順番に入った。

野天は硫黄泉だそうだが、まだお湯はひざ程度でぬる過ぎたのでパスした。

風呂上がりに女将さんと話をした。この前来たとき、やってないかと思って帰っちゃいました、と要らないことを言ったら、こんなんでやってます、と応えてくれた。

温泉の種類が4つもあるのは源泉がすべて奇跡的に違うのだと教えてくれた。

ここは良い湯だ。また来よう。

 

幌加温泉から上士幌の街を目指した。途中音更川にかかる廃線の橋を眺めた。

 

上士幌航空公園キャンプ場は広大だ。どこにテントを張ればいいのだ?

もちろん好きな場所に張ればいいのだ。

 

野菜を食べよう。一番手はナスの生姜焼きだ。

二番手はモヤシとツナ缶の富士山炒めだ。

同じ上士幌でも糠平に比べるとここは暖かく、頭上には立派な蚊柱が出来ていた。

もちろん、長袖長ズボン、蚊取り線香に虫除けで防御だ。そして気温が下がって蚊が消える頃、上士幌産の豚でしゃぶしゃぶをした。

不覚にも腹いっぱいになってしまい、水につけたご飯は炊かずに明日の朝ご飯となった。

 

ご飯の片付けと歯磨きで水場に行くとひとりの男性がいろいろ作って食べていた。

彼は関西出身なのだけれど北海道に引越してちょっと経ち、軽自動車で冬になる頃まで旅に出たとのことだった。

彼のブログはコチラ。今読んだらなんか、日記といた場所が僕と違うけどまぁいいや。

 

今日の走行距離は118kmでした。

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北海道ツーリング2013 4日目 浜頓別~上川~ぬかびら源泉郷 許されざる者の舞台へ

2013-09-18 | 

9/18(水) 晴れ

今日も気持ち良く晴れた。起きてから2時間、クッチャロ湖からR275を南に向かった。

中頓別を抜けて小頓別に差しかかったとき、古い洋館のような建物を見かけた。

丹波屋と書かれた看板が掲げられていた。普通にだれか住んでいるようだ。

あとで調べたところ約100年前に建てられた建物で旅館だったそうだ。

 

もう少し行ったところにある音威子府駅で蕎麦を食べることにした。

ツーリングマップルに黒い蕎麦が美味しいと書かれていたのだ。

勇んで待合室に入った。蕎麦屋があったが、閉まっていた。おお、開店は9:30か、もう少しだな。

どんな蕎麦があるのだろうと壁のお品書きを見ていたら、水曜日定休。がーーーん!今日は水曜日であった。

仕方ない、また今度来よう。

 

そこから20分ぐらい行った道の駅びふかで何か食べることにした。外にはゆでもろこしがあった。

中に入ってみると揚げ物やパンがたくさん並べられていた。きたあかりと言うコロッケがあったので何かと聞いてみたらジャガイモの名前で甘いとのことであった。

食べくらべてみよう、男爵のコロッケときたあかりのコロッケを買った。教えてもらったとおり、きたあかりは甘かった。

 

主要国道や自動車専用道は味気ないので、名寄から道道101に入った。やはり道道はいい。川沿いを走る山道、数10km続くワインディングロード、快晴の空の下を走り続けた。

愛別から上川に入った。12時をまわったので昼ご飯にした。このあたりで食べておかないと層雲峡や三国峠まで行かないと店はない。

国道沿いを走っていたら目に飛び込んできた"おいしい店"の大きな看板、店の名前よりもはるかに大きい。

まぁ、入ってみよう。おっと、映画「許されざる者」のポスターが貼られていた。

許されざる者は北海道に来る前日観てきたのだが、ここ上川がロケ地であった。

舞台挨拶で涙ぐむ渡辺謙に作品への思いが込められていることを感じた。

 

頼んだランチが出てくるまでロケ地を検索した。ここから近いようだ。行ってみるしかないだろう。

頼んだ豚丼は肉汁を含んだ柔らかい肉に程よい醤油味で甘さが効いていた。

 

広大な畑を抜けて大雪山を望むロケ地跡に到着した。舞台となった鷲路村のセットがここに作られていたのだ。

馬車に揺られてこの門をくぐって村に入って行く國村隼は渋かったな。

主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明たちもいぶし銀のようであった。柳楽優弥もおじさん達に混じってひけをとっていなかった。

刀や銃器の持ち込みは禁止だ。

ちょっと前に渡辺謙がここを再訪したそうだ。

残っているのはこれだけなんだけど、 大雪山の山々を眺めながらしばらく映画のことや、明治初期の北海道のことに思いを巡らせた。

何が善で、何が悪なのか。蹂躙された人々。貧しさから逃れられず生きる人々。重い心とは裏腹に雄大な山とどこまでも続く青空が目の前にある。

 

国道273号で糠平に向かう。三国峠が近くなると気温がどんどん下がり小雨が降ってきた。寒い、かなり身体が冷えてしまった。

三国峠のPAにある山小屋風カフェでコーヒーを飲んだ。ここのコーヒーは美味いのだ。身体も温まったので今日の宿泊地、ぬかびら野営場に向かった。

温まって身体の動きがスムーズになったので下りのワインディングロードをぐりぐりと走ってぬかびら源泉郷に到着した。

 

テントを張っていると蚊とブヨが寄ってきたので、すばやくテントを張って温泉に向かった。向かった温泉は今まで何度か入ったことのある湯元館だ。

ここは設備は古いが湯量が多い上に空いているのだ。昔乗っていたKLE250に乗っている人がいたので話しかけたが、あまり話したくないようだったのでさっさと温泉に向かった。

先客は2人ほどいるようだが、露天に行ったようで内湯にはだれもいなかった。ここの風呂は露天よりもこのタイル張りの大きな内湯に価値があるのだ。

楕円形の湯船にひとり漂った。お湯はじゃぶじゃぶと流れ続けている。

 

身体をよく温めた。そして美味いビールを飲むのだ。近くの酒屋でビールを買ってキャンプ場に戻った。気温はぐっと下がって蚊もブヨも消えていた。

暫くして小雨がときどき降った。静かな林の中でとろりと酔っぱらって眠りについた。

 

今日の走行距離は325km、一日に走るのはこれぐらいがいいかな。

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北海道ツーリング2013 3日目 渓魚を求めて

2013-09-17 | 

9/17(火) 晴れ

午前5時半、テントから外を見ると雨は降っていないようだ。今日は晴れだな。

クッチャロ湖は白鳥の飛来地として有名だ。冬になるとやってくるようだが、こいつは居着いてしまったやつだろうか。

 

今日は近くの川に釣りに出かけた。最初に2年前にヤマメを追いかけた下頓別の川に行ってみた。

砂利道ダート4kmを抜けて入溪した。川はいい感じだが、渋い、魚影もアタリも何もない。

ワランブキやトクサをかき分け遡行していたらガサガサと音がした。

ビビりまくって見上げるとエゾリスがいた。

釣れる気配がないので気を抜いて川を上がって行くと大きな魚影が見えた。イワナか?

次の淀みにも大きな魚が見えた。

でもなんか白っぽいな。おおお、サケかマスかわからないがでかいやつだった。

こいつは穫っちゃダメだな。

 

場所を変えよう。中頓別から道道120号を登って行った。地図で見ると近そうだが片道30kmぐらいあった。片道30kmなら30分、これが北海道だ。

道道120号は走って楽しい道だった。景色良し、路面良し、うねり具合良し、やはりくねくね道を走り倒してしまった。

良さそうな川なので入ってみたが全く釣れそうにない。アクセスがいいので魚はもういないのだろう。

橋から橋まで釣り上がってもう帰ることにした。

 

台風の影響か、強い風が吹いていた。湖畔は特に風が強い。タープは畳んでおいて正解であった。

早々と温泉に浸かり、ビールとワインを飲んだ。

そのうち風も弱くなって雲がなくなった空に一番星が見えた。

星を見ていたら眠くなったので8時には寝てしまった。

 今日の走行距離は185km、そんなに走ったか?

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北海道ツーリング2013 2日目 小樽~浜頓別 クッチャロ湖へ

2013-09-16 | 

9/16(月) 雨のち晴れ

小樽に着く少し前に目を覚ました。外はまだ暗く雨が降っていた。

天気予報と降雨量の情報を確認すると道央と道東はひどい雨らしい。

雨が降らないのは道北の北の方だけのようだった。向かう先は決まった。

フェリーを降りる前に雨具を身に着けた。雨が降っていなければ小樽の市場で新鮮な魚介を楽しもうと思ったのだが、一度着た雨具を脱ぐのは面倒なのでおなかが空くまで北上することにした。

小樽を出て早朝から開いているガソリンスタンドで給油した。これで300kmは走れる。

最初に越える大きな川、石狩川の水は泥水の色をしていた。上流はけっこう雨が降ったようだ。

日本海沿いを走る国道231を淡々と走って行く。空はどこまでも曇っていた。

 

浜益のセイコーマートで朝ご飯だ。暖かい筋子と鮭のお握り、そしてお茶を買った。暖かいお握りは美味しい。

さて、出発しよう。あれ、何か忘れたかな。バイクから降りようとしたらスーっとバイクが傾いた。

サイドスタンドを上げて下げるのを忘れたのだ。バイクを起こそうとしたが荷物満載なので起こすことができない。

この状態を見かねたお兄さん2人が起こそうか?と声をかけてくれた。荷物を下ろして起こすのでと丁寧に断った。

おかげでこの写真を撮ることができた。ウインカーがへこんでしまったが工具を出すのが憚れたのでそのまま走り出した。

パニアが割れたかと心配したが傷が付いただけであった。

 

いくつかの港町を抜けておびら鰊番屋のある道の駅に着いた。

雨はもう降らないだろう。雨具を畳んで鰊番屋に入ってみることにした。

100年以上前に建てられた鰊漁の番屋である。左側が当主の住まいで、真ん中と右が雇われ漁師たちの住居と漁具置き場だ。

古いカンテラが並べられていた。

この広間で食事をしたようだ。

当主の住まいは畳張りだが、当然雇われ漁師たちは板の間だ。出稼ぎの漁師たちは自分で布団を背負ってきたと言う。

漁の間は舟で寝泊まりしていたそうだ。

分け前は当主が9割、残りの1割を漁師たちで分けたようだ。当主が住んでいた部分にある大きな金庫がある部屋やトイレの有田焼の便器が印象的であった。

 

遠別の港に鮮やかな網が積み上げられていた。何を穫るのだろう。

 

道の駅てしおで北寄カレーを食べた。ホッキ貝のフライが乗っているのだ。ホッキ貝のフライはビールに合いそうだ。

この道の駅で前に寄った道の駅で話をした若いライダーとまた会った。

彼はこのあたりの道の駅のスタンプラリーに参加していてすべて制覇したと言っていた。

 

天塩から道道106号に入った。オトンルイの風車前ではついバイクを停めてしまう。

晴天ではないので稚内や宗谷岬には向かわず、サロベツの原野を抜けた後、道道84号でクッチャロ湖に向かった。

道道84号は2車線の快走路で、前にも後ろにも車はなく50kmにもおよぶくねくねした道を一気に駆け抜けた。

当分ワインディングロードは走らなくていいや、と思った。この時は。

 

浜頓別のクッチャロ湖には14時に着いてしまった。湖畔のキャンプ場にテントを張り、買い物を済ませた。

その後隣接する施設、はまとんべつ温泉ウイングで超ヌルヌルのナトリウムの効いた温泉に浸かり、500mlの缶ビールを買った。

 

あとは夕陽を眺めながら時間を過ごすのだ。今日は上空に雲がある絶好の夕陽日和だ。

刻々と表情を変える空。この景色を見たら飛び交っている蚊やブヨのことは忘れてしまいそうだ。

缶ビールのあとはセイコーマートで買った500円のチリ産ワインだ。

ミディアムボディと書かれていたがちょっと甘すぎる感じだ。酔っぱらってしまえばどうでもいいことだが。

なんて幸せなひとときなのだろう。

その後牛肉のなめ茸炒めと舞茸の炊き込みご飯でおなかもふくれ過ぎたようだ。

西に空を眺めて3時間、吐息は白くなっていた。もう寝よう。

 

今日の走行距離は371km。2日目にして伴ちゃん(バイク)はドロドロに汚れてしまった。

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北海道ツーリング2013 1日目 東京~新潟 フェリーで出発

2013-09-15 | 

9/15(日) 曇時々雨

今年も北海道を訪れることができた。

今回の旅は8泊9日、2泊はフェリーなので北海道には7日滞在することになる。

やはり、早朝に北海道に到着する新潟発小樽行きのフェリーを選んでしまった。

 

当日、台風18号が近づいていた。大雨になるらしいので、その前に出発しよう。

午前3時、街は静かだ。関越自動車道に入ってしばらくすると小雨が降ってきた。

雨具を身に着け、雨の様子を確認した。今どの辺りかと言うと東京から埼玉に入ったあたりだ。

急ごう。

新しいタイヤ、パイロットロード3は雨の中を4,500rpmで走行して車線変更しても安心であった。(※ 個人の感想です)

雨から逃げようとほとんど休まなかったので7時前に新潟港に到着してしまった。

朝飯は食べておくべきだろう。唐揚げとおにぎりのセット。おにぎりの中身は鮭と梅干し。

唐揚げも味噌汁もしょっぱかったので血圧の上昇が心配になったがすべて食べてしまった。まぁ、いいか。

9時15分、乗船はバイクから行われる。一番乗りでツーリストJの部屋(昔は2等と言った)に荷物を置いて大浴場に向かった。

恐るべし、すでに先客がいた。部屋に向かう前に風呂に向かったのかもしれない。

風呂から上がったら生ビールを飲んで、缶ビールに突入した。時間はまだ10時をまわったばかりだ。

3年連続、やっていることが変わらない。まぁ、いいか。

部屋に一度戻ると女性が入ってきた。なぬ!

その後同伴の男性がいることがわかった。良かった。

 

北海道の地図をバイクにおいてきてしまったので、ルートを考えることもできないな。まぁ、いいか。

足掛け3年で村上龍の歌うクジラを読み終えた。

その後、外に出ることもなく早々と眠りについてしまった。

このだらだらとした時間を過ごすことがとても贅沢なのだ。

 

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夏合宿3日目 谷間を走って帰路へ

2013-07-29 | 

7/29(月) 曇ときどき雨

目が覚めて窓の外を見ると曇り空のようだ。朝ご飯の前にちょっと散歩しよう。

河原を歩いたり、宿に併設された巨大な雨天練習場を眺めたりした。ここは合宿や研修に使用される宿なのだ。 

山の開けた土地には、瑞穂の国なのだなと思う風景が広がっていた。

変わらないものは淘汰されていくのが世の習い、などと朝から考え事などしながら歩くのだ。

街を離れなければこういった風景を見ることはない。

 

宿に戻って朝風呂に入った。ここの温泉はアルカリ性で滑らかだ。飲んでみたらちょっと苦めだった。

朝ご飯はまたしても2杯おかわりしてしまった。胃が元気だと気分がいい。

 

午前8時半、今にも降り出しそうな空の下をごんさんとコウタロウさんと出発した。

今日は紀伊半島の山の中を走ってから家に帰るのだ。

熊野川沿いのR168を行く。交通量は少なめで良いペースで走れる。

R169に入って道幅が狭くなり完全に山道となった。途中岩がゴツゴツと続く川を後ろに見て、しばらく行った道の駅で休憩した。

岩がゴツゴツ続く川は北山峡と言う場所であった。道の駅おくとろは奈良県内にある和歌山県の飛地北山村にあった。

途中マップルで目を付けておいたバイクが渡れると言う吊り橋が道の駅を出てすぐあったので渡ってみた。

最大荷重は1トン、バイク3台とおっさん3人でそんなもんだろう。

静かに歩くようにとごんさんは言った。以前一緒に吊り橋を渡ったときにも言われたな。

吊り橋は揺れるから楽しいのだ、と言うことは黙っておこう。

 

もう少し先に行った場所にある七色ダムの上を行くコウタロウさん。 

 

この後、川沿いの道や山間の村をいくつも抜けた。今までかなりの距離をハイペースで走ってきたが家に近づいた感はほとんどない。

紀伊半島は想像以上に山深かった。半島の1/3程しか走っていないのにそう思うのだ。

当初は名阪国道へ抜ける予定だったが、吉野町から紀勢自動車道の大宮大台へ向かうことになった。

伊勢自動車道に入って本降りとなった。予定より早く近くのPAに入って雨具を着た。

PAでお土産に赤福と柿の葉すしを買った。ひとりだけ遊んでしまった時の家族へのお土産は重要だ。

 

途中浜松のPASAに寄った。浜松はバイクや楽器の故郷の街だ。この人を忘れてはいけない。

山葉寅楠、ヤマハグループの創業者だ。ヤマハと言えば中島みゆき、なのだ。僕の中では。

 

東名は平日と言うことで夕方の渋滞もなく快適に走ることができた。

家が近づくにつれ暑さが身体にまとわりついて帰ってきたなと思う。

家に着くといつものようにシャワーを浴びていつものビールを飲んだ。

いいツーリングであった。みんな、みんな、ありがとう!!!またご一緒しましょう!!!

 

3日間の走行距離は1,512km、伴ちゃんのオドメーターは65,289kmとなった。

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夏合宿2日目 本州最南端へ

2013-07-28 | 

7/28(日) 晴れ

目が覚めると3時半であった。外はまだ暗い。隣のベッドではチャンドラーさんがバタンバタンと寝返りを打っていた。

もう一度寝ようとしたが、酔いが醒めた頭はスッキリとして眠れない。1時間ほどすると少しだけ明るくなってきた。

よし、散歩に行こう。静かに服を着替えて外に出た。湿った空気が身体を包んだ。

宿のすぐ横が海なのだ。宿の名前に偽りはない。BAYSIDE HIROYA

五ヶ所湾の漁港に浮かぶ舟を見ながら缶コーヒーを飲んだり、高校や現代美術館のあるあたりの坂道を歩いたりした。

車に轢かれた蟹を多く見た。この蟹は食べられるのだろうかとぼんやり考えて宿に戻ると6時であった。

出かける前にあったスーさんの車がなくなっていた。やはり何かを探しに出かけて行ったのだろう。

 

朝ご飯はお替わりを2回した。明らかに食べ過ぎだが、美味しいのだから仕方ない。

メタボな人々にとってお替わりは挨拶のようなものだ。 みんなもお替わりしているし。

 

出発の準備をするときにリアタイヤを足で押してみたらちょっと柔らかであった。

心配していた通りである。以前パンク修理したところから空気が漏れているのに違いないのだ。

測ってみると200kPa、やっぱりこれぐらいか。バンディットの規定値は290kPaなのだ。

取り敢えず、空気を補充しながら走るしかないだろう。

 

チャンドラーさんは用事があるとのことで一足早く帰って行った。

エンジンをかけて間髪入れずに出発したチャンドラーさんに向かって、暖気せんのか!こりゃぁ!とごんさんが言った、

ような気がした。

 

準備が整ったなと思ったら、ごんさんがどこかへ出かけると言う。なんでも朝しか咲いていないハマボウの花を観に行くそうだ。

これは同行するしかないとすかさず後に続いた。宿から数キロのところにハマボウの群生地があった。

堰堤にバイクを停めてハマボウが咲く浜に降りた。浜は茶色い石で、満潮時には海水で覆われることもありそうだった。

オクラの花に似ているなと思った。黄色いかわいらしい花だ。

 

暫くして宿泊していたメンバーに加え、ワカバさんとアンディさん、そしてその友人を加えたバイクが到着し、快走路の260を道の駅紀伊長島マンボウ目指して向かう。

途中ガソリンスタンドで空気を満タンにした、どうにか漏れずに頑張ってくれ。そしてあっという間に道の駅に着いてしまった。

ソフトクリームを食べたり、水分補給したり、話をしたり、マンボウの串焼きを食べるものはいなかった。

マンボウは淡白で柔らかいイカのような食感だったと記憶している。

 

ここでコウタロウさん、ごんさん、vansさんと僕はバイクで、スーさんは車で南へ向かい、他のメンバーは帰路へ着いた。

スーさんは魚飛渓へ向かった。僕たちは潮岬をめざし、vansさんは行けるとこまで向かうことになった。

R42は信号は少ないのだけれど混んでいるのとこの暑さで、眠くなったりだるくなったり、困っちゃうのだ。

ごんさんがR311を見つけてすかさず突入した。入り組んだ海を見ながら上に下に左に右に、住んでる人か好き者しか通らない国道は楽しい道であった。

気持ち、タイヤが柔らかくなってきたようだが。。。

お昼近くになり、vansさんとガソリンスタンドでお別れした。

 

潮岬が近くなってきたと思ったらすごい岩が並んでいた。橋杭岩と言うらしい。

潮岬まではあと10kmほどだ。暑いのでスポーツドリンクを一気に飲んでしまった。

そして本州の最南端へ到着した。 

本州最南端にコウタロウさんもごんさんもテンションが少しだけ上がったようだ。

 

駐車場でタイヤを再びチェックすると、明らかに柔らかい。タイヤの空気の抜けるのが早くなってきたようだ。

もう、駄目ということでガソリンスタンドで修理をした。

もとの穴にごんさんの持っていたタマを挿入した。これで漏れは止まったようだ。

まぁ、いいかが時間のロスとなり、みんなにも迷惑をかけてしまった。すみません。

でも、こう言うことは良くあるのだ。。。

 

ここで少し時間が 経過したので、コウタロウさんの行きたかった山道K4xはパスとなった。

しかしながらちょっと寄り道できる時間があったので、ごんさんがすかさず那智の滝へ向かおうと言った。

もちろん、行きましょう。

那智の滝は2011年の台風の影響の工事がまだ行われていた。

滝の前に大きなクレーン車が2台、大きな石を積み上げる為の作業を行っていた。

珍しい風景と言えば珍しいが、早いところ復旧して欲しいと思った。

 

そして今日の宿、高田グリーンランド雲取温泉へ向かった。

新宮の町から熊野川を上って暫く行ったところにある温泉だ。

山村の健康ランドと言った趣だ。明日は月曜日と言うことで宿泊客は我々ともう一組ぐらいのようだ。

風呂を浴びてビールを飲んで、夕飯へ突入した。もずく酢、サザエのつぼ焼き、トコブシの煮物、アユの塩焼き!ハモの湯引き!

野菜天ぷら、牛焼き肉、ビールがすすむ。お腹も膨らむ。最後はしっかりご飯をお替わりしてスイカで締めた。

この2泊で1kg体重が増えた。バイク旅はだいたい痩せるのだが、今回は食べ過ぎたようだ。

 

部屋に戻ってふとんに横になっていたらすぐに寝てしまった。

 

カメラのバッテリーがほとんどなくなってしまったので今日は写真が少ないな。

 

 

 

 

 

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夏合宿1日目 伊勢へ

2013-07-27 | 

7/27(土) 晴れ

遠足の前の日はやっぱり眠れない。2時間程寝て3時に起きたら出発だ。

まとわりつく湿気の中を東名道で西へ向かった。静岡に入ると霧雨となった。

レインウェアを着ようと沼津のサービスエリアに立ち寄った。

雨は一時だったようなので、雨具は着ないことにした。夜明け前にできるだけ走ってしまおう。

新東名は走りやすいく、一気に距離をかせげた。

しかしながらタイヤがみるみる減っていく気がする。実はこれは悪い予兆であったのだ。

 

ご飯を食べようと刈谷SAに寄った。バイク駐輪場はいっぱいであったので、その先の一般駐車場へ向かった。

バイク駐輪場に静岡ナンバーのシルバーのSVが停まっていた。vansさんかもと思った。

バイクを停めたら強面のおっさんが近寄ってきた。間違いない、vansさんだ。僕のバイクを見てすぐ僕だとわかったそうだ。

少し話をして彼は先にSAをあとにした。伊勢の快走路と伊勢神宮をまわるそうだ。僕は朝ご飯だ。

 

愛知の麺と言ったらきしめんと味噌煮込みうどんであろう。この暑さなので冷たいきしめんとした。

一瞬で食べ終わってしまった。なぜか悲しい。

 

伊勢湾岸道路を走るのは3度目だが、港湾施設の景色を見下ろしながら走るこの道は気持ちよい。

大きなクレーンやタンカーに思わず目が奪われる。快調だったこの道も四日市JCTから亀山JCTはいつも混んでいるらしい。

今日も混んでいた。仕方ないのですり抜けだ。今日はパニアを付けているし、慣れない道なので慎重に。

渋滞が終わったら伊勢道をすすむ。風は熱いが南へ来たなという気持ちともうすぐ目的地という気持ちで気分はいい。

 

まずは外宮へ向かった。炎天下に晒された道を爆発するエンジンに跨がって走るバイク旅は体力と気合いがなければやっていられない。

外宮の駐車場でジャケットを脱いだら、木陰の風がとても涼しく感じられた。

参道を歩いて向かうと社殿に到着したが、どうやら中には入れず門までしかいけないようだ。恥ずかしながらここに来るまで知らなかった。

この後、20年毎に行われてきた式年遷宮に関する展示がされているせんぐう館を訪れた。

多くの展示を見ながら歩いていると神社の成り立ちや儀式、式年遷宮に関わる作業などを目の当たりにすると、伊勢神宮はただならぬ場所であることを認識できる。

この展示館はお勧めだ。

 

次に内宮を訪れた。木工所と呼ばれる式年遷宮のための作業所横の駐車場ににバイクはなんと無料で停められるのだ。

木工所の作業は延々と続けられて行くのだろう。

おはらい街へ続く橋を渡っていたら大勢の人が川の中を歩いていた。何をやっているのだろう。

お白石持と言う行事のようだ。みんなで何かを運んでいるようだが、何なのかまだ見当がつかなかった。

そして参道を行くとさらに多くのお白石持に参加している人々がいた。どうやら白い石を社殿まで持って行く行事のようだ。

 

内宮の社殿の入り口に着いた。石の階段に覆い被さる大木によって厳かな雰囲気が作り出されている。

 

こちらは新しい社殿の門だ。遷宮後は立ち入りできないのだが、お白石持の人々はそこに石をひとりづつ手に携えて入って行く。

一般の人はもちろん今も入ることはできない。いいものを見させてもらった。

 

御参りもすんだので、ご当地ものを味わいに行こう。

まずは伊勢うどんだ。奥野家と言うお店で伊勢うどんと手こね寿司のセットを頼んだ。

まぜまぜすると、醤油が黄金色に光って食欲をそそる。フニャフニャしているが、これが伊勢うどんなのだろう。

手こね寿司もうまい。カツオが上品な味になっている。

次に向かったのは赤福、時間は1時半近いので軽くにしておこう。

流石に炎天下をメッシュといえども革パンで歩き回ったので、冷たい「赤福氷」を食べたくなったが、やはりここは番の赤福だろう、ということで赤福と番茶のセット、「盆」を頼んだ。冷たいお茶と甘い餡を交互に口に含むとそこはパラダイスであった。

 

駐車場に戻ってこれからのルートを 考えた。海沿いの道を走って今夜の合宿の地、南伊勢まで行くのか、それとも待ち合わせ場所の玉城ICまで行くのか。

今日はたっぷり楽しんだので、もう走らずに待ち合わせ場所に向かうことにした。しかし、待ち合わせ時刻の2時間前に到着してしまった。

さて、どうしようかと思ったらすでにチャンドラーさんが到着していた。まだまだ時間があるので近くの喫茶店に2人で向かった。

2人ともおしゃべりなのであっという間に待ち合わせ時刻となった。チャンさん、どうもありがとう。

 

続々と参加メンバーが集まって、南伊勢の民宿ベイサイドひろやへ向かった。ワカバさんというライダーがベイサイドひろやで働いていて、別名ワカバ亭と呼ばれている。勇ましい話ばかり聞いていたのだけれど、ワカバさんは予想を大きく裏切って爽やかで笑顔が素敵な女性であった。

今回、この合宿を仕切ってくれたのは頼りになる炎の男ごんさんだ。今までに名前があがっていない他の参加者はスーさん、コウタロウさん、コンタさん、黒丸教祖さん、tezさんだ。Webikeと言うSNSで知り合ったバイク仲間だ。

風呂に入るのに乗り遅れたvansさん、コウタロウと取り敢えずビールで乾杯した。素晴らしい!

横にいたチャンさんに我々の喜びを分けてあげたいが、彼は下戸なのでこの喜びが伝えられなかった。

 

そして風呂から上がったら楽しい合宿の本編の始まりだ。

ここはまさしく竜宮城に違いない。

と思っていたら、サザエのつぼ焼き、牛肉ステーキ、太刀魚の天ぷら、鮑ステーキが出てきてもうクラクラだ。

こんなに美味いものを食べてよいのであろうか。たまには良いのだ。

ひろやの主はアンディさん、料理の腕が素晴らしくて渋くてかっこいい。

南伊勢に行ったら民宿ベイサイドひろやに泊まりたい、と激しく思うのであった。

 

スーさんが花火を持ってきてくれた。夏の夜の花火、みんな子供に返ったようだった。

というか、みんな子供心を忘れないで大人になった人達ばかりであった。

流石に前日ほとんど寝ていなかったので、部屋に戻って熟睡した。

 

vansさん、

これですね。スマホなのでぼけぼけですが。

 

 

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写真の教室

2013-06-09 | 

6/8 - 6/9 晴れ

雨の降らない梅雨の週末、HUB倶楽部のワークショップ「春のツーリンング&美味しく魅せる料理写真講座」に参加した。

HUB倶楽部はバイクと旅を中心にその楽しさを伝えていこうと言う集まりだ。

 

集合は清里に13:30なので、その前にちょっとだけ寄り道をすることにした。

そこは中央本線の信濃境駅だ。ここはドラマ「青い鳥」の清澄駅として撮影に使われたのだ。

この駅前に雨に打たれてずぶ濡れの夏川結衣が立っていた。

風にさらわれる白い傘、そんなに飛ばされるか?と思いながらも夏川結衣の濡れた白いシャツに釘付けになっていた。

最近ではドラマ「ゴーイングマイホーム」でも登場した駅である。

次に向かったのはクーナが住む森だ。クーナはゴーイングマイホームに出てくる架空の森の妖精だ。

何ヶ所か撮影が行われた場所があるとのことだが、向かったのは大泉湧水だ。

いきなり迷って林道に突入、700メートル走ってこれは違うなとUターンした。

その後も迷いながら他の林道を数キロ走って道を聞くこと3回、やっと辿り着けた。

だからなんだと言われればそれまでだけどそこに行くことに意味があるのだ。

お昼は山菜の天ぷらとざるそばだ。このあと八ヶ岳高原道路を走り倒して清里に向かった。

 

写真講座が開かれたのは清里の伊予ロッヂだ。ここは大人の合宿には最高の場所だ。

座学を終えた後、参加者のバイクを使って実習に入った。

感じたことを伝える写真を撮ることは難しい。

夜は持ち寄った写真に講師の太田潤氏がアドバイスをしてくれた。

 

2日目、朝からバイキングでデザートの善哉まで食べてしまった。

30台近いオフロード車軍団が旅だっていった。

我々はゆるゆると10時に出発して、近くの道路で実習だ。

 流し撮りも学んだ。

12時半に解散し、バイクに跨がって家路に向かった。

お昼はまたしても山菜の天ぷらとざるそばだ。

写真の奥深さを垣間見ることができた楽しいワークショップであった。

そして、愉快な仲間が増えたことが一番の収穫であった。

 

今回の走行距離は398km、伴ちゃんのオドメーターは63,777kmとなった。 

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心地良いだるさの月曜日のために

2013-05-26 | 

5/26(日) 曇り後晴れ時々雨

昨夜は友人の結婚祝いで飲み過ぎたようだ。起きられなかったら体調が悪いので行けませんとメールしようと思って寝た。

飲み過ぎると決まってラーメンを食べたくなる。夜中のラーメンはダイエットの大敵だが、今日が人生最後の日なら今ラーメンを食べずにどうするのだ!?と自問する。

答えは決まった。気が付くと替え玉まで頼んでいた。

 

午前5時、目覚ましで目が覚める。布団から這い出してツーリングの準備をしてみた。準備をすれば行くしかない。

 

待ち合わせの関越道三芳PAに30分も早く着いてしまった。ちょっとして友人のごんさんとコウタロウさんがやってきた。

目指すはビーナスラインとメルヘン街道だ。どちらも言わずと知れた長野の絶景くねくね街道だ。この2人とくねくね街道を走り倒すのだ。

 

上信越道の小諸ICから武石観光センターまで一気に走った。美ヶ原に向かう手前にある白樺平で立ち止まった。

バイクのエンジンを止めると静けさに包まれた。

ここから美ヶ原駐車場はすぐだ。駐車場にはバイクが沢山集まっていた。

そしてビデオを撮りながら三峰展望台までビーナスラインを走ることにした。

 

三峰展望台から積乱雲を見上げた。隣でごんさんも同じ雲を撮っていた。

ここで牛乳を飲んだ。期待した以上の濃さが嬉しい。ミネラルが身体に染み込んでいった。

今度は後ろ向きにカメラを取り付ける。

ビーナスラインにはやっぱり青空でしょう。

 

白樺湖に着いて昼食をとった。観光センターの食堂の選択肢は少ない。セット販売のメニューからそばセットを注文した。

左上の天ぷらはなんだと思います?しいたけだと勝手に思ってそば汁につけて食べたら餡がたっぷり入った饅頭であった。

しょっぱい饅頭はうーむであった。

お昼を食べていたら急に暗くなって雨が降ってきた。バイクに付けたタンクバッグは大丈夫だろうか。

食べ終わる頃、雨が上がった。白樺湖から蓼科を抜けてメルヘン街道、国道299号へ向かった。

 

国道299号は走る車もほとんどなく、ぐりぐりと走り上がって行った。

山桜が咲いていた。ここは国道で2番目に高い峠なので気温も低い。

 

さて松原湖経由で国道141号までやってきた我ら。これからのルートを決めるための作戦会議だ。

このまま国道で須玉ICまで向かうか、それとも信州峠に寄っていくか。

今日はたくさん走ったのでどっちでもいいが、やはりちょっと走っていくことになった。

ちょっと北に向かって小海から県道2号で南相木を抜けていく。この道は里川を眺めながら走れるので、どこかのどかで好きな道だ。

そして馬越峠に近づくと走りごたえのある道に変わる。

しばらくすると雨がぱらついてきた。県道106号で信州峠を北側から抜けるのはたぶん初めてだと思う。

 

ZZR1100 を追いかけろ!

雨の中を走ってけっこうドロドロになった。JVCのアクションカムは防水、防塵なのでこういうときに便利だ。

汚れたら丸洗いができるのだ。

中央自動車道は少し渋滞していたが19時に家に着くことができた。

今日の走行距離は565km、伴ちゃんのオドメーターは63,378kmとなった。

 

そして月曜日、目覚めると身体が少し重い。通勤電車の中で心地良いだるさを感じながら、充実した一週間にしようと思う時間が好きだ。

 

撮影したビデオを編集したのだけれど、セーブしようと思った矢先に編集ソフトが無応答になってしまった(涙)。

もうちょっと待ってね。

 

できました。長野山梨ツーリング2013初夏

 

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福島の春 2013

2013-04-21 | 

4/14(日) 晴れ

今日はちょっと足を延ばすので4時と早めにに家を出た。そして薄暗い夜明け前の都心を抜けて行く。

首都高速6号から常磐道へ入ると少し気温が下がって3℃ほどになった。利根川を渡って茨城に入ると田んぼや沼に朝靄が棚引いていた。

暫くしてとろとろと太陽が昇ってきた。アジアの異国にいるような錯覚に捕われる。

福島に入ると太陽が上がるにつれて気温もあがって走りやすくなった。いわきから磐越道で三春に向かった。

 

三春の最寄りICは引船三春なのだけれど、ひとつ手前の小野ICで降りて国道349号を北上する。途中にある永泉寺に寄るためだ。

永泉寺の枝垂れ桜は三春の滝桜に次ぐ大きさだが、訪れる人も少ない穴場だ。風越峠のトンネルを抜けて左手にそのお寺は現れる。

国道沿いから覗いてみると、つぼみが赤らんだ状態でまだ開花はこれからのようだった。大混雑となる滝桜を目指しているので永泉寺は素通りして先に進んだ。

 

県道57号を滝桜に向かっているとカーブの先に立派な枝垂れ桜が突然現れた。細い県道だがこういうときにバイクはするりと停められる。

ここもつぼみであった。丁度停まった車から降りてきた夫婦は地元の人であった。滝桜は混んでいるから他の桜を見てまわっていると言った。

山田の天王桜と書かれた札が建っていた。

 

滝桜が近づくと大渋滞であった。時刻はまだ7時なのに駐車場は満車だ。

幸いバイクの駐車場は入り口に確保されていた。すでに20台程のバイクが停まっていた。

滝桜のまわりをぐるぐる歩いた。満開だ。

 下から見るとその大きさがよくわかる。

滝桜の裏の高台のソメイヨシノはまだ咲く気配がなかった。

 

三春の街はここ以外にも沢山の枝垂れ桜があるのでちょっと街に寄ってみることにした。

渋滞は高速道路のICまで続いているようだった。これから向かう車が駐車場に入ることができるのはいつになるのだろうか。

 

三春と言う街の名の由来は梅、桃、桜が一度に咲くからだと言う。道を走っているとひと際立派な枝垂れ桜があったので寄ってみた。

そこは民家で、おばあちゃんが無料でお茶を振る舞い、農産物や手作りの草履などを売っていた。

 

三春のガソリンスタンドで給油したら、店主と思われるおじさんが 福聚寺の枝垂れ桜がお勧めだと教えてくれた。

教えてくれた道を行ったが、迷ってしまったのでナビで検索して辿り着けた。細い路地の行き止まりにそのお寺はあった。

 

山門をお堂の方から望んだ。とても良い雰囲気のお寺だ。

枯山水もいい感じだ。 

そしてこれが枝垂れ桜だ。夜のライトアップはもっと凄いらしい。

三春の街はこじんまりとしているの車を停めて散策するのも楽しそうだ。

でも日帰りの旅はまだ前半なので、次の目的地である阿武隈川の堰堤の桜に向かおう。

そこに向かう県道40号はところどころに桜が咲く走りやすい里山の道だ。

 

途中、昔からの米屋があった。昨年通ったときに気になっていたので寄ってみた。

どうやらこの春に廃業してしまったようで、張り紙が貼られていた。

 

堰堤沿いの桜はまだ若く、花は控えめだった。人も殆どいないのでちょっと寂しい感じがした。

 

福島の街に入って花見山に着くと人の多さに一瞬たじろいだ。素通りして次の目的地に行こうか迷ったが、せっかく来たのだから寄って行こう。

昨年は養生するということで一般公開されなかったのだ。今年はバスの発着所から花見山まで長蛇の列ができていた。

バイクを駐輪場に停めたとき、自転車と一緒の場所だったので少し悪い予感がした。バイクは数台だけだった。

 

一昨年は出店もなく、この辺りに伴ちゃんを停めて写真を撮ったりもした。

 たんぼにタニシ、タニシはどこへ向かっているのだろうか。

花見山の入り口はディズニーリゾートのアトラクション待ちか初詣のようになっていたので、花見山には登らず花の谷と呼ばれるコースを歩くことにした。

花の谷と呼ばれるコースは空いていた。花見山ほどの賑やかさはないが遠くに咲く花を眺められる。何より空いているのがいい。

桃色とはこの色のことなのだと花桃を見て思う。

気温は25℃、坂道を歩く革パンの暑さは半端ではない。ジャケットを脱いで半袖のTシャツで歩いた。

そして花見山を遠くから眺めた。 

 

ちょっとお腹が空いたので八重桜鯛焼きを食べた。もちもちの皮に八重桜の塩漬けがアクセントだ。 

ちなみに鯛焼きの皮はパリッとした奴が好みだ。

 

駐輪場に戻るとバイクは自転車に取り囲まれていた。バイクを出すために3縦列分の自転車をどけて道を作った。

と思ったら空いたところに自転車を置こうとする人達がいたので、ちょっとだけ待ってくださいと言ってようやく出ることができた。

 

次に開通間もない磐梯吾妻スカイラインに向かった。一気に駆け上がると気温もぐっと下がって涼しくなった。

荒涼とした火山地帯を抜けると、高さ3メートルの雪の壁が数100メートル続いていた。

生憎駐車できるスペースもなく、交通量も多かったので、写真を撮ることができなかった。

道路はときおり冠水していたが、大部分の路面は乾いていた。ただし、交通量は多いので気持ちよく走り続けるという訳にはいかない。

それでもこの景色の中を走ることができたのでよしとしよう。

 

だいぶ時間が過ぎてしまったが、お昼は喜多方でラーメンを食べることにした。

裏磐梯を通って喜多方へ向かった。ここも春が少しずつ訪れているようだった。 

喜多方の街に着いて向かったのは坂内食堂だ。この店は首都圏を中心に展開されているラーメンチェーン坂内の発祥の店だ。

超人気店なので並ぶのは覚悟した。普段、食べ物のために並ぶことはほとんどない。

待っている間、ほとんど聞き取ることのできない方言を話す人がいて久しぶりに驚いた。日本はまだ広い。

坂内の隣の店から出てきたおじさんが話しかけてきた。ほんとまずいよ、と言っていたが見ず知らずの人にこのようなことを言ってはいけない。

ラーメンは好きかと聞かれたので好きだと答えた。餃子は好きかと聞かれたので好きだと答えた。

宇都宮は餃子が有名なんだよと言った。すでに静岡出身だと言ってあるので浜松の餃子も有名ですよと言った。

するとどっちの餃子がうまいかと聞いてきた。宇都宮だと答えると嬉しそうに去って行った。

宇都宮の餃子はまだ食べたことがない。

 

そんなこんなで1時間近くたってカウンター席に案内された。暫くして隣の陰気な男にラーメンが運ばれてきた。

気が付くと汗臭い酸っぱい匂いがする。俺か?と思って嗅いでみたが違った。それは隣からのようだった。

この匂いを嗅ぎながら食べるのは非常に残念だ。早く食べ終わって出て行ってくれることを願った。幸い男は食べ終わって出て行ってくれた。

そして、やってきました。肉そば。高カロリーも脂肪という言葉も封印するに値するこの見た目。

あっさり目の醤油スープ、とろけるチャーシュー、スープの絡まったモチモチかつシコシコの縮れ麺。

ラーメンのある国に生まれてよかった。お土産にラーメンのセットを買った。お店で麺とスープのセットを売っているのだ。

 

さてどうしよう。鶴ヶ城に行こうかとも思ったが時間も遅いので、山の中を走って東北道の白河ICを目指すことにする。

途中の県道235号、通行止めであった。 

おかげで羽鳥湖の向こうに沈む夕陽を眺めることができた。 

 

春の福島を訪れるのは3年連続となった。昨年の日記はこちら。一昨年の日記はこちら

 

今日の走行距離は775km、伴ちゃんのオドメーターは62,441kmとなった。 

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春の渓流 Part 2

2013-04-20 | 

3/30(土) 曇

今日は早く目覚めた。外はまだ暗い。枕の横に置いたスマホで時間を確認するとまだ3時だ。

もう一度寝よう、と思ったが寝付けないので30分程して布団から抜け出た。

 

せっかく早く起きることができたので、群馬の渓流に向かうことにした。早朝だけあって関越自動車道の練馬ICまでの道はとても空いていた。

高速道路に入るとちょっと寒い。先日の山梨への釣行は暖かったので、今日はジャケットの下をダウンではなく薄いフリースにしたのだった。

埼玉に入ると小雨が降ってきた。天気予報のとおりだ。予報の正確さに感心する。

 

お腹が空いてきたので赤城高原SAで朝ご飯を食べた。何を食べたんだっけ?思い出した、メンチカレーだ。朝から全開だ。

この時期、バイク置き場はガラガラだ。暖かくなるとここはバイクで埋め尽くされる。

SAから見える谷川岳 (右よりの一番高い山) 方面はまだまだ雪の中だ。

昭和ICから国道17号を経由して国道145号に入る。走り慣れた道、冷たい風が心地よい。

国道353号で四万方面に向かい、途中のコンビニで入漁券を購入した。

 

今日は昨年の9月に釣行した沢渡川に再び挑戦だ。ようやく春が始まったばかりの渓流を遡行する。

獣と人間の足跡が河原に残されている。獣は鹿で人間は釣り人だろう。

今年は放流が行われないこと、川へのアクセスが良いことから、数釣りには向かない。

しかしながら上流に民家が少ないので水はきれいだ。

 

静かに、そして根気よく釣り上がって行く。ここはいかにも渓魚が潜んでいそうだ。

静かにアプローチして落ち着いてキャスティングした。静と動、贅沢なひとときだ。

そしてやっと出た。25cmのヤマメだ。冬を越えたのに丸まると太っている。餌が豊富なのだろう。

こんなんで釣っているのだ。

 

この少しあと、岩の上でバランスを崩した。まずい!と思ったが倒れながらななめ後ろに落下してしまった。

こういった時、頭がフル回転するのでゆっくりと時間が流れるように感じる。

幸い高さもなく平らな場所に落ちたので、お尻がちょっと濡れただけで済んだ。

 

気を引き締めて再び釣りに戻った。その後のヒットは1匹で川の流れが細くなってきた辺りでおしまいにすることにした。

川の流れを眺めながらおにぎりを食べてから川からあがった。県道に向かう空き地にふきのとうが顔を出していた。

まだ13時過ぎなので、近くを流れる反下川を見に行ってみることにした。

 

川沿いの道を走って行くと急に舗装が途切れたので引き返すことにした。

そこには温泉なんかもあって、綺麗な青白い川底が続いていた。温泉の成分が底にたまっているのだろうか。

それでも3組の釣り人を見かけた。と言うことは魚がいるのかもしれない。

 

まだ時間があるので榛名湖へ向かった。中高速コーナーの続く県道28号は気持ちよく走れた。

装着しているS20と言うタイヤは路面を良く掴むのでコーナリング時の安心感が高い。

タイヤと路面の接地具合を感じながらアクセルを繊細に大きく開けてコーナーを立ち上がる快感を心ゆくまで楽しんだ。

S20は良く使っていたPR2というタイヤに比べると、ワインディングロードを桁違いに楽しめるのだが寿命は半分ぐらいかもしれない。

遠乗りが主体なので次はまたツーリングタイヤに戻すかもしれない。

 

榛名湖に着いたら急に霧に包まれてしまった。この向こうに榛名富士があるはず。

このあと、霧はより深くなり視界は10mから20mという状態になってしまった。

前を走る車は時速30kmも出していないので突っ込みそうだが、前方が見えないのでもちろん抜き去るのは危険だ。

おまけに気温も下がって粉雪が舞い出した。その後霧が晴れたが伊香保へ向かう主要道は混んでいたので、適当に名もない道をぐるぐると走って高速のICを目指した。

 

帰りの高速道路は空いていたが、練馬ICから自宅まで1時間40分もかかってしまった。行きは40分だったのに。やはり土曜日は街中の車が多いのだろうか。

 

今日の走行距離は399km、伴ちゃんのオドメーターは61,647kmとなった。

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春の渓流

2013-03-24 | 

3/20(水) 晴れ

前日、早起きできたら群馬県、早起きできなかったら山梨県と決めて布団に入った。

早起きできなかったので、今年の渓流釣りは山梨県から始まった。

午前11時、都留の渓流を訪れた。この渓は上流に生活圏がないのでどこまでも透明だ。

川沿いに林道があるのでアクセスはいいが、計画的な放流もないので好き者だけが訪れる静かな川だ。

河原に降りると、すでに今日の入渓者がいる気配であった。終わったな、狭い釣り場では先行者がいるとまず釣れない。

まぁ、いいか。雰囲気を楽しみにきているのだから。

先行者は餌釣り師だと勝手に思い込んだ。その場合、餌釣り師が狙わないところをこまめに探るのが鉄則だ。

例えば奥にあるこんな浅いプール。ルアーを投げると魚影がちらりと見えた。

静かにもう一投するとヒット。15cmのヤマメだ。

 

すぐに12時を回ったのでお昼にした。川の流れを前にしてコンビニのおにぎりを食べた。

少年のころ、電車で渓流に向かい、母の作ってくれたおにぎりを食べていたことを思いだした。

 

その後、2匹ヒットするもののバラしてしまった。下手くそだ。それでもけっこう満足して竿を仕舞った。

 

毎年この花を見ているのだけれど、なんて名前の木だろう。

日帰りなのに釣り道具で荷物満載だ。

 

まだ3時半、ちょっと走って帰ろう。県道24号、都留道志線から国道413号、道志みちをひた走った。

ほとんど貸し切り状態だったので自分のペースで気持ちよく走ることができた。

でも、休まず加速と減速を繰り返していたら車酔いしてしまった。目線が近いのか、疲れていたのか。

実は、もともと車酔いしやすい体質なのだ。

 

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フライングゲット

2013-03-02 | 

2/22(金) 晴れ

河津桜の咲く季節となった。休日の混雑を避けて平日に河津に向かった。この時期、休日の河津は混んでいるに違いない。

平日の高速道路は空いているなと思っていたら、東名から小田原厚木道路のインターチェンジは殆ど動かないほど混んでいた。一般道へ向かう車が詰まっていて小田厚へ向かう流れに影響を及ぼしていたのだった。

インターチェンジの料金所を通過する時、白バイが2台いた。Uターンして戻ってくるだろうなと思って、バックミラーで確認するとやはりUターンして100mほど後ろを走っている。

小田厚は制限速度が70km/hなので70km/hまで速度を上げようとしたら、50km/hの標識があったので速度をセーブした。すぐ後ろを走るバスが迫ってきたあたりで70km/hの標識が現れた。

すぐに白バイ2台が赤色灯を回転させながら追い抜いていった。風は冷たく、タイヤも減らしたくないので、のんびりと小田原方面に向かった。

小田原から国道135号で河津を目指した。伊豆スカイラインが走る山肌には時折白い物が見えた。前日の情報では箱根峠から熱海峠あたりはチェーン規制が出されていた。

 

家を出たのが遅かったのか、河津に着いたのは12時近かった。川沿いの桜を覗いてみたら肝心の河津桜はまだ2分咲きと言ったところだった。

そして思っていたより人が多かった。休みの日にはどうなってしまうのだろうか。人ごみは苦手なので河津の桜はパスして南伊豆の青野川に向かおうと思った。

でも、おなかが空いてしまった。おなかが空くとイライラしそうなので食べていこう。近くにあった看板がいい味を出している店に入った。

お昼時と言うことでかなり混んでいた。暫く待って席に案内されて、出されたお茶を飲んで悪い予感がした。色の着いたお湯みたいだ。

予感は当たり、頼んだ料理は2/3ぐらいの料金の価値であった。この店に誰かを連れて来ることはないだろう。

 

下田で親戚の家を訪ねたが留守であった。あとで聞いたが仕事に出かけていたそうだ。そう、今日は平日であった。

 

気を取り直して南伊豆に向かう。下賀茂温泉近くの青野川沿いはすっかり春だ。河津桜は3分咲きと言ったところだろうか。

2本だけ満開の桜があった。開花促進剤を与えたとのことだ。うーむ。肥料だと思えばいいのだろうか。

河津桜は桃色だ。陽の当たる土手を歩いた。

近くの菜の花の名所にも寄った。満開まであと少しとのことだった。

石廊崎に向かう県道16号に入ると交通量は激減する。

人の多い観光地よりこんな風景の方が僕にはお似合いだ。

潮の香りに包まれて、春の海沿いの道を駆けていく。いつも寄るあいあい岬に、2、3台の観光バスが停まっていたので通り過ぎた。

今日は風が強く、岩肌に打ちつける波も高い。

 

国道136号に合流したら左折して西伊豆へ向かう。このあたりは大きな街がないので道路も空いている。

雲見は富士山の絶景スポットとして有名だ。今日も何人かカメラを携えた人達がいた。

 

気温は8℃、標高のある西天城高原は3℃ぐらいだろう。と言うことはたぶん走れるだろう。

松崎から県道59号で西天城高原に向かうことも多いが、道路が荒れているだろうと思い、宇久須から向かうことにした。

宇久須から西天城高原に向かう県道410号は昨年の崖崩れの修復も終わり駆け上がるライダーを待っていてくれたようだった。

うねるヘアピンカーブ、S20(タイヤ)がしっかりとアスファルトの道をホールドする。おい、おい、おい、楽しいぞ。

と、その先にはこの時期から猛威を振るう杉花粉があった。助けてくれと叫んでも誰も助けてはくれない。足早に立ち去るのみだ。

ほどなくして仁科峠に着いた。風は強く冷たいが、道路の凍結はなく、貸し切り状態だ。

展望はそれほどでもないが、やはり西天城高原道路(県道411号)は高速コーナーが続き最高だ。ヘルメットの中でにやけてしまう。

土肥峠を過ぎて旧西伊豆スカイライン(県道127号)に入ると路面は濡れ、融雪剤が目立っていた。こちらはもう少し暖かくならないと楽しめないだろう。

 

戸田峠からは真城(さなぎ)峠を経て沼津に出ることが多いが、高台から富士山を見たくて久しぶりに達磨山高原レストインに寄ってみた。

寒いのでレストランでコーヒーでも飲もうと思ったらちょうど閉店時刻で、店員が看板を片付けて始めていた。

替わりに缶コーヒーを買って富士山を眺めた。

修善寺から三島経由で帰ったら三島はひどい渋滞であった。やはり平日は街中は混むものなのだ。

それに引き換え高速道路はスムーズに流れており、快適に走ることができた。

 

次の日、バイクを掃除していたらリアタイヤにネジが刺さっているのを見つけた。

むむむ、食いつきの良いタイヤなので、ごみを拾わないよう路肩も極力走らないようにし、2,500kmしか走っていなかったのに残念だ。

空気圧を測るとエアは漏れていないようだ。パンク修理セットを横におき、ペンチでそっとネジを抜いた。

予想より短く、エア漏れはない。軸の長さは5.7mm、なんでこんなの刺さるかな。

 

今日の走行距離は448km、伴ちゃんのオドメーターは60,968kmとなった。

 

河津桜はこれからが見頃だ。もう1回訪ねられるだろうか。

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謙虚であれ

2013-02-16 | 

2/10(日) 晴れ

今日は先日の房総半島一人旅の続きで千葉の北側をまわるのだ。朝目覚めると思ったよりも寒かったので、布団の温かさを楽しんでいたら出発時刻が遅くなった。

8時をまわってしまったが、冬のツーリングは寒さとの戦いなのである。千葉方面に向かう、ディズニーリゾートの近くはいつものように渋滞中だ。

千葉から東関東自動車道に入るととっても空いていた。大栄ICで降りて国道51号線で目的地の佐原に向かった。

 

体も冷えて、喉も乾いたので休憩しよう。マグボトルにコーヒーを詰めて持って来るのを忘れてしまったので、国道沿いのコンビニで熱いカフェラテを飲んだ。

冷えきった体に缶コーヒーはぬる過ぎてものたりない。最近エスプレッソマシンを備えたコンビニが増えつつあり喜ばしいかぎりだ。普及はローソンが一番頑張ってるかな。

そんなローソンから国道を隔てて向かいに何やら賑やかな看板の店があった。

"とんぷくのことは嫌いになってもラーメンは嫌いにならないで下さい。"ってテレビを見てなかったらなんのことかわからないだろう。

とんぷくって頓服か?いや、中華料理店の名前らしい。その横には小さく"フライングゲット"と書かれている。頭の中でキンタロー。がポーズを作った。

左の大きな看板には"マジでOba(山の絵)大歓迎^□^人生いろいろ"、お客としておばさんを歓迎するのか、店員としておばさんを歓迎するのか、どっちだろう。

おなかはまだ空いていないので、後ろ髪をひかれつつバイクに跨がった。って後ろ髪も前髪もないのは秘密だ。

 

佐原についてまず向かったのは伊能忠敬記念館だ。記念館裏の観光駐車場にバイクを停めた。車が1回500円と書かれていたので、駐車場のおじさんにバイクいくらですか?と聞いてみたらなんと無料だ。やるじゃん!佐原。

駐車場から記念館に向かうと最初に迎えてくれるのが伊能忠敬の石像だ。

伊能忠敬の生い立ちや暦学、地図にかける思いを十分に堪能できた。若いときにお金を稼いで、余生は好きなことに打ち込み、それが世で役に立つ。オヂさんはこの手の話に弱いのだ。

忠敬の娘の口調で語られる15分足らずのアニメに涙し、タッチパネルのクイズにも挑戦し、気が付けば1時間半以上の時間が過ぎていた。

 

忠敬が息子に残した言葉は謙虚であれと言う思いが込められていた。目下のものであっても自分の知らないことを知っている人を師とした彼らしい。

地図オタクの彼が今生きていたら、ゼンリンとかグーグルとかにも影響を与えたことだろう。最近、グーグルの新規雇用者に必要とされるのは謙虚さであるという記事を読んだ。

 

記念館の向かいに小野川を隔てて忠敬の旧邸がある。先の震災の影響で今も修復中であった。

手前の端は樋橋と言ってかつては農業用水の為の橋だった。

小野川沿いを少し歩いた。子供の頃、この型の甕が家にいくつかあった。何を入れたのだろう。

風が暖かくなった気がした。

船外機を積んだ白鳥のボートはバイクで言えば原動機付き自転車だ。

JR成田線まで歩くと汗ばんできた。橋の上には連休中に走るSLを間近に撮ろうとするカメラマンたちが並んでいた。

SLより飯だ。街に向かうとすぐに甘く香ばしい匂いがした。

これにしよう!と思ったら長蛇の列だった。先に進もう。銚子で魚だ!

国道366号から利根川の流れが見える。しばらくして並行するJR成田線でディーゼルに引かれる客車とすれ違った。振り返るとSLが最後尾に連結されていた。

列車を観る近所の人達が列車に手を振っていた。そしてSLが汽笛を鳴らしてくれた。後日JR東日本の千葉支社で映像が公開されるとのことだ。

 

銚子の港に立ち寄った。水産物を売っているウオッセという施設でご飯を食べようと思ったのだが、いまひとつピンとこなかったので、お土産だけ買った。

お土産は5枚におろされたビンチョウマグロとイワシの卯の花漬けだ。ビンチョウマグロは35cmもあってずしりとしていた。値段は1200円、自分で切るから安いのだ。

 

屏風ヶ浦を望む銚子マリーナに寄った。もう3時近い、流石にお腹が減った。セルフサービスのうどんを食べた。つゆをサーバーで入れるのが新鮮な感覚であった。

天ぷらはエビ、シメジ、ナスだ。しめて500円、鰻の数分の1だったな。

サスペンスの番組に出てきそうな断崖絶壁が続いていた。

 九十九里に向かおうとして道に迷ってしまった。迷わずUターンした。このあたりはキャベツなどの葉ものの栽培が盛んだった。

 

国道 126号から県道30号、九十九里ビーチラインに入った。旭市、東日本大震災で津波の被害に遭った地域だ。

県道沿いには更地が目立つ。慰霊碑も建っていた。

 

国道409号で房総半島を横断して木更津に入ると国道もアクアラインも激しい渋滞であった。渋滞情報を見ておけばよかったが後の祭りである。

なんとか夕飯に間に合い、マグロの刺し身をテーブルに並べることができた。

 

今日の走行距離は303km、伴ちゃんのオドメーターは60,515kmとなった。

コメント (8)
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