1/12(土) 晴れ
朝、起きてみたものの外はまだ寒そうだった。もうちょっと暖かくなってから出かけよう。
9時過ぎ、暖かくなってきたので支度をして出発だ。気温は4℃、許容範囲だね。
今日のルート、行ったことのない水郷の街佐原で伊能忠敬記念館に寄って、房総半島をさきっぽの街銚子から南下しようと思っていたのだけれど、時間が短くなったのでショートカットで南房総にしよう。
どこで海に出よう。九十九里だな。湾岸、京葉、千葉東金道路経由で外房を目指した。
ちょっと降りるICを間違えてしまい、山武成東ICで降りた。
山武の街を走っていると伊藤左千夫生家ありの看板があった。伊藤左千夫と言えば野菊の墓が有名だ。
最近、錦糸町駅の南口に伊藤左千夫の家があったことを知り、ちょっと気になっていた。
彼は錦糸町駅前で牛を飼い、牛乳を絞っていたのだ。もちろん、昔の話だ。
海岸へ向かって走っていると伊藤左千夫の生家があったので、Uターンして寄ってみた。
横には民族資料館があり、2階に伊藤左千夫の資料が展示されていた。
これが生家で200年前の農家の造りだ。
冬は寒かったことだろう。しかしながら、こんな縁側でお茶を飲んだらゆっくりできそうだ。
後年作ったお茶室もある。
この写真の左隅の真ん中に野菊の墓に主演した松田聖子が1981年に植樹したアララギが写っている。
海に出て片貝漁港を過ぎて県道30号に入るとイワシ料理の店が立ち並んでいた。
もうすぐ、お昼なのでその一軒、「まるに」と言う店に入った。
「いらっしゃいませ!」と元気な声で迎えられる。いい感じだ。
イワシ、アジ、ハマグリと美味しそうなメニューが沢山あって迷ってしまう。
蛤焼き定食を頼んだ。たまらずノンアルコールビールも頼んでしまった。
そして鰯の天ぷらだ。
ハマグリを自分で焼いて食べる。どうです、この色。
お腹がいっぱいになったら、あとはのんびりと走るのみ。
しかし、さっきのノンアルコールビールが効いてトイレに行きたくなってしまった。
コンビニでトイレ休憩。大人は黙って出る訳にいかない。デザートじゃ。
食べ終わって、出発の準備をしていると綺麗なお姉さんが「バイクって寒いですよね」と微笑んできたじゃないか。
「寒いですよ」と気の利かない返事をしたら再び「バイクって寒いですよね」って微笑むものだから。
「ほんとに寒いですよ」と答えると、「元気ですよね」って言われてしまった。うーむ、どう取ればいいのであろう。
そして、サーファーが浮かぶ太平洋を左に見ながらのんびりと走っていく。
フラワーライン沿いには小さな港が点在する。そのひとつ、千倉港にバイクを停めた。
漁のある日は活気に満ちていることだろう。
ちくら・潮風王国でお土産を物色した。
お土産は背黒鰯のごま漬けに決まった。陽が傾いてきた、先に進もう。
野島崎灯台を望む。沖には東京湾に向かう巨大タンカーが何艘も見えた。
国道410号から県道257須崎方面に向かった。ちょっと道がくねくねしたものだから、アクセルを空けていい気になっていたら、先の道路に砂が堆積していた。
アクセルを戻し、ニーグリップを強くし滑らないようにした。と、バラバラと砂が強風と共に海岸から打ち付ける。ヒャー、前輪と後輪が流される。ヒャー。
その後も砂塵と砂の道に耐えながら進んでいく。うーむ。厳しい道だ。ゆっくり走ればいいんだけど。
沿道には菜の花が咲いていた。ここはゴルフ場も南国気分だ。
館山で日が暮れた。凄いスピードでウインドサーフィンが走っていく。
強い潮風に晒されて全身ベトベトしてきた。。明日、伴ちゃんを洗車してあげよう。
やっぱり富士山が好き。
アクアラインを抜けると川崎の街は渋滞していた。のんびりしたので渋滞も気にならなくなった。
正月明けの仕事で心身疲れていたのが嘘のように晴れやかになった。
最近、娘が中島みゆきを歌ったり、16になったらバイクの免許を取って北海道に行くと言い出した。
なんで?と聞くと楽しそうだからとのことだ。免許取得のお金は自分で貯めてね、と言ったので16では無理だろう。
今日の走行距離は333km、伴ちゃんのオドメーターは60,147kmになった。