10/3(月) 曇り
昨晩はひどい風が吹いていた、雨も何度かパラついていた。北海道は晩秋を迎え、空気も冷たい。温かいものを食べて身体の中から温めるのが正解だ。チーズとハムを挟んだホットサンドとタモギ茸と卵を入れた中華スープ、どちらも熱々だ。
今日は釣りに行こうかと思っていたのだが、風も強く、雨も降りそうなので、ぐずぐずしていた。ぐずぐずしていてもいいのだけれど、風が強いのは湖畔だからかもしれない。とりあえず出かけよう。湖を離れると風はすぐに治まった。風が強いのは湖のまわりだけのようだ。
しばらく走って、以前寄ったことのある小渓に分け入った。ここでは15cmぐらいの山女魚が釣れた。
その後、追ってくる山女魚はいるものの、どれも小さくルアーに食らいつくものはいなかった。こんな小さな流れに時折大きな魚影がぬるりと現れる。鮭だ。もちろん、獲ってはいけない。一生を終えた鮭が漂っていたり、河原で干からびていたりするのを見るのは珍しくない。
鮭が多い川にはその死臭が漂っていた。ある河川に入ったとき、山女魚の気配はなく、多くの鮭の死骸が河原に打ち捨てらていた。どれも頭だけない。頭だけ食べるのは熊だ。河原は石が多いが、砂地の所も少しあり、そこで熊の足跡を見つけた。
足跡にはしっかりと爪の形まで残っていた。熊と鉢合わせは避けたいのですぐに退散したのであった。