夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

美しき哉

2016年08月17日 | 音楽


久しぶりに覗いた楽器店、「売れますか?」と聞けば「オリムピックで、、」
親しいライブスポットの経営者も「お盆シーズンとオリムピックで誰も来ない」と

スポーツには縁がない私も競技を映像で見ているとそれなりに感ずるところがある
低迷していたかのような柔道で全階級でメダル獲得とか、

なかでも「美しい柔道を」といった彼の言葉が心に残る
「柔よく剛を制す」との基本に帰る、嘉納治五郎の精神はそこにあるのではないだろうか

体操の個人金メダルも感動を与えてくれた
内村航平氏の金メダルに、高得点で推移した銀メダル氏のジャッジは審査員のひいき目票ではないかという記者の質問に当の本人が真っ向から否定した

「ウチムラはもはやレジェンドだ、一緒に競技できて光栄だ」と国を超えて尊敬し合う、美しいではないか
明らかにずるっこい選手もいたが、そうしたアンフェアは素人が見てもわかってしまう、それは愚かな金メダルだ

バドミントンや卓球の快挙を見ても日本の勝利の大きな要因は連体感にあるような気がする
そしてそれが我々日本人の感動を呼ぶ

もう一つ日の丸が掲揚され国歌が流れた時、それがもっとも自然で美しく感じることだ
法律で国旗を掲揚させたり国家を歌わせるなんて低次元な発想だ、ゴミ袋に名前を書かせて分別を強制させようという低脳な発想と同じだ

卓球台など日本の技術が使われているのは嬉しい
一枚板だとどうしてもソリが生じるので、正方形の板を複数組みわせた上に天板を貼るような工夫がなされているらしい

中東の国の選手が握手を拒むというシーンがあったようだが、五輪に政治を持ち込んではいけない
逆に世界から批判を浴びるような政治、軍事活動をしている国は、五輪に選手を送り込む資格はないと思う、ましてや組織ぐるみでドーピングをやっていたなど言語道断だ
オリムピックを通じて、選手たちの友情や尊敬などやりとりを見ることができる、醜い国家の都合をここに持ち込まないでほしい

さてバンドにおいても信頼感は重要だ
クリアなドラミングを淡々と続ける、ベースが情景を形作っていく、ハモンドが空間を埋める、正確なタッチのスライドが、、

美しき哉、これを求めているのだよ



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