夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ベースのグルーヴ

2014年12月09日 | 音楽


久しぶりに「Ampeg」の真空管の音を楽しんだ。

60年代、70年代のアメリカ製のミュージカルアンプはとにかく重くてでかい。
レオ・フェンダーが「頑丈に作る」ことを身上としたように当時のアメリカ製は耐久性、堅牢性において優れている。

エレクトリック・ギターは、ギター・アンプを歪ませることによって「Fuzz Tone」を生み出し、これを発見したのはチェット・アトキンスだと言う。
広く世に知られるようになったのはビートルズの「Revolution」だったと記憶しているが、クリーン・トーンをわざわざ歪ませることで表現の可能性を拡げた。
そして今や小さなエフェクターで簡単にどんな音でも創りだすことができる。

エレクトリック・ベースは1951年レオ・フェンダーの発明。
コントラバスの立奏から開放されギターのように様々な奏法が可能になった。
ソリッド・ボディで作られたプレシジョンはクリアで充分なサステインが得られ、エレクトリックベースの基本形を最初に作り上げた。
60年以上経った今なお現役という観点でレオの才能に感嘆する。

初期のビートルズがフェンダーを使わなかったのは、当時高くて買えなかったという事情もあったようだ。
が、カールヘフナーやリッケンバッカーを使ったことでかえってユニークさが増していた。
セミアコ・ボディのベースもギブソンはじめ各社から随分発表されたが、主流にはならなかった。
唯一ポールが使用したカールヘフナーがトレードマークとして生き続けている。

今やベース専用のエフェクターによってシンセベースなどあらゆる音が簡単に出せるようだ。
が、作られた音はすぐ飽きてしまい、結果的にシンプルなベース音に立ち帰る。

真空管の持つ「歪み」は、ベースの低音を心地よく出してくれる。
が、重い真空管アンプを持ち運ぶのは現実的でないので、Tube Ampのシミュレーター効果のあるDI代わりの「Sans Amp」でもあれば充分だ。

さてベースとドラムスの関係において「シンコペーション」が重要だとするスコラの映像をまた見てしまった。

ベース奏法やリズムの大方が完成されたかのように見えるジェームス・ジェマーソンの時代、コードネームを見るだけで即興で弾いてレコーディングしていたという件には驚く。
そして「グルーヴ」を出す上でベースの奏法、16分音符のミュートした音とシンコペーションが重要だと言う。

バンドの「グルーヴ」は、ベースだけでなくドラムスやギター、はたまたボーカルまで含めた相乗効果だということを再認識するこの頃だ。



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YouTube: Bass Sounds


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YouTube: Bass Sounds extended coda


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YouTube: Series: Sounds of Success - Höfner Electric Bass | euromaxx


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YouTube: Hofner Verythin bass - CT Sound Test


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YouTube: 3ベースが作るリズムと旋律


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