フェンダーの魅力は沢山あるけれど一つに耐久性というメリットがある
ボディとネックがジョイントされているだけという構造で、ネックが簡単に交換できること
大量生産するための合理性と何よりネックのトラブルが起きやすく交換できるメリットは大きい
ピックガードの下にピックアップ、ポット、配線類が収まる構造もメンテナンス上都合がいい
50、60年以上を経てなお定番モデルが君臨しているのは、デザインが優れていることとシンプルなシェイプだからか
スティールギターしかりで、様々なメーカーからあらゆるデザインが発表されてなおフェンダーの四角い板状のシェイプが定番になっているように思う
ミュージカルアンプの堅牢性と音質のクリアさにも定評がある
70年代までのオールチューブアンプは重いという欠点があれど相当持ち運んでもビクともしないし、修理すればまた使える
ビルトイン型アンプはちょうど上部の裏側に逆さまに配置されたシャーシーの上(下)に綺麗にトランスやチューブが配置されている
チューブは落ちないよう針金のクリップでガードされ熱を放出するためバックはオープンになっている
リバーブやトレモロは当時のミュージシャンに重宝されたであろう
スプリング式のリバーブユニットが割と壊れやすいのはそれだけ使用頻度が高いせいかもしれない
ベースアンプに関してはアムペグのようなウルトラ・ローを期待してはいけない
ふわーっと包み込むようなうるさくないベース音、ギター類との親和性に富むというべきか、いやギターアンプとして使う人も多い
ジャズ・ベースのネックの細さはプレイやビリティに優れている、プレシジョンのそれがやや太い形状であるため交換する向きもあった
同じようなボディから出る音は、ジャズベの繊細さに比べプレシジョンからは野太い低音が出る
フロントとリアのピックアアップの調整で音にヴァリエーションが出せるのはジャズベース
ボリウムとトーンしかないスプリット・ピックアップ一個のプレシジョンに敢えてリアのピックアップをつける人もいた
この堅牢さはもともと電気屋さんであったレオ・フェンダーの設計理念かもしれない
ストラトキャスターをデザインしたフレディ・タバレスがハワイ出身だということもハワイ好きには嬉しい
フェンダーベースアンプの出る幕はほとんどないが、40年以上使っているジャズベースはコンスタントにクリアサウンドを出してくれる
量産メーカーの楽器であっても、手に馴染み信頼関係ができるまで何十年か時間がかかるということか
The Mavericks & Flaco Jiminez - All You Ever Do Is Bring Me Down [1996]
Dwight Yoakam, Buck Owens & Flaco Jimenez live in Austin TX 1988
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