夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

フィールド・ワーク

2016年02月19日 | 音楽


インターネットのお陰でいながらにして世界中の情報が手に入る
好事家の下でひっそり眠っていた貴重な映像が、今やTVをつけるような感覚で見られる

ついこの間まで収集家が海外へお金を払って手に入れたものが、YOUTUBEにUPされる時代になった
広く普及するということでは著作権の大義にかなっていることかもしれない

しかし便利になればなるほど実際に目の前で行われていることを見ることの重要性も感じる
音楽は特にライブでなければいけない

成澤玲子さんの著「民族音楽のたのしみ」には実践されたフィールド・ワークが描かれている
現地に赴き、古老の話を聞いて情報を収集し足で廻るというセオリによる体験記だ

ポリネシア、オセアニア、メラネシアといった太平洋の民族音楽を訪ねる
竹を使った楽器の取材から島ごとの民族の多様性と共通項を見る

ハワイで「カーエケエケ」と呼ばれる長い竹筒を使った打楽器はメラネシアにもある
竹筒を束ねてスリッパで叩いて音を出す、ブルーマングループが演出したあのサウンドだ

手に持った竹を床に叩きつけて音を出す方法と横置きにした竹筒をスリッパで叩く方法がありそうだ
音程を変えた竹筒を並べることで複雑なメロディや和音を奏でることもできる

竹は、唄口をつけて指穴を空ければ簡単に「笛」になる
尺八しかり、バンブーフルートと呼ばれる各種の笛たち、パンフルートに至るまで

現地に赴き、白紙の状態から何かを得ようとする手法に新鮮さを感じる
音楽の観点から最短距離で情報を得ようとするミュージシャンとは明らかに異なるからだ

もう一つ西洋音楽、ポップスの洗礼を受けた往時のハワイアン・ミュージックと現地で根付く民族音楽との区分
南太平洋の島々の素朴な音楽を期待するとレゲエやロックなどに興じる若者たちを見てガッカリする

伝統を守ることは革新を続けることでもある
「Contemporary & Traditional 」

飛び抜けて耳の良いJeffとMikeの映像を見つけた






Mike Kaaawa and friends @ Honeys Jan 2016

Nathan Nahinu with Mike Kaawa, Jeff Ahoy @ Honeys Jan 2016

In your Hawaiian Way , Owana Salazar, Mike Kaawa, Jeff AuHoy @ Honey's Jan 2016


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