ビニール管理温室に入れておいたシスタスの鉢にノゲシが生えてきた。
ノゲシは漢字で書くと「野芥子」芥子はポピーのことだな。
どう見てもケシ科には見えないよね。
キク科のタンポポの仲間っぽいよね。
そう、ノゲシはキク科ノゲシ属でタンポポに近い植物だ。
ケシとは縁もゆかりもない。
良く見るとかわいい花だ。
「雑草」という色眼鏡で見ていたのかな、じっくり見るのは初めてかもしれない。
で、なぜこのキク科の花が野ケシと呼ばれているかというと、
ノゲシの葉っぱはタンポポの葉っぱと同じような葉っぱだけど、花の下の葉は「ケシ」の葉にそっくりなのだ。
ケシと言っても園芸種のポピーやヒナゲシではない、麻薬の採れるソムニフェルム種だ。
参考画像 麻薬の原料の違法ケシ(ソムニフェルム種)の葉
※東京都立薬用植物園で2018年に撮影
ケシは阿片という麻薬が採れるけど、ノゲシは麻薬が採れないから「野」が付いたってわけだな。
余談だが、なんと、ノゲシは食べることができる。
飢饉のときに代用食として食べれる救荒植物であることから戦国時代や江戸時代は栽培が奨励されていたという。(自分は食べたことないですけどね)
また、ノゲシは万能薬ともいえる薬草で、特に免疫力を高める効果があるといわれている。