押しかけ猫の話
朝なのに猫の様子がちょっと変だ。
ご飯の要求がちょっと積極性に欠けている。
「んん~? 何かやらかしたかな?」
餌はちゃんとある。無事だ。
「あっ!」
出窓に置いておいたプリムラジュリアン・ビクトリアレースの鉢が床に落ちて土が散乱している。
「これ、お前がやったのか?」
いつになくにゃあにゃあと雄弁だ。
わざとやったのではないと言いたいのだろう。
まぁ猫のやったことだ、出窓から外を見るのが好きだったから、鉢はどかさないといつかはこうなることはわかっていた。片付けなかった自分も悪い。
ほうきとちり取りで散乱した土を集めていたら猫も手で土を掻いて「お手伝いします」的な媚びよう。
なんか無性に腹が立ってきた。
「邪魔なんだよ」
と、ほうきで猫の背中をパシッと叩いたら、いつになく飛び上がり座布団で一心不乱に爪をバリバリととぎだした。
散乱した土を集め終わると、猫が正座してうなだれている。
「にゃあ」
「あ、今日は朝飯ヌキな」
ちょっと意地悪かなと思ったけど、ちょっと意地悪してみたくなった。
にゃあにゃあを無視しているとハードなスリスリ攻撃が来る。
にゃあにゃあスリスリ、にゃあにゃあスリスリ、にゃあにゃあスリスリ
根負けして餌をあげた。
朝なのに猫の様子がちょっと変だ。
ご飯の要求がちょっと積極性に欠けている。
「んん~? 何かやらかしたかな?」
餌はちゃんとある。無事だ。
「あっ!」
出窓に置いておいたプリムラジュリアン・ビクトリアレースの鉢が床に落ちて土が散乱している。
「これ、お前がやったのか?」
いつになくにゃあにゃあと雄弁だ。
わざとやったのではないと言いたいのだろう。
まぁ猫のやったことだ、出窓から外を見るのが好きだったから、鉢はどかさないといつかはこうなることはわかっていた。片付けなかった自分も悪い。
ほうきとちり取りで散乱した土を集めていたら猫も手で土を掻いて「お手伝いします」的な媚びよう。
なんか無性に腹が立ってきた。
「邪魔なんだよ」
と、ほうきで猫の背中をパシッと叩いたら、いつになく飛び上がり座布団で一心不乱に爪をバリバリととぎだした。
散乱した土を集め終わると、猫が正座してうなだれている。
「にゃあ」
「あ、今日は朝飯ヌキな」
ちょっと意地悪かなと思ったけど、ちょっと意地悪してみたくなった。
にゃあにゃあを無視しているとハードなスリスリ攻撃が来る。
にゃあにゃあスリスリ、にゃあにゃあスリスリ、にゃあにゃあスリスリ
根負けして餌をあげた。