この前の日曜、六本木ヒルズで開催されているミュシャ展に行ってきました
スタジオにもミュシャの絵葉書をアクリルフレームに入れて飾ってます・・・えっ?見たことがない!!という方、是非探してみて下さいねぇ
ミュシャはこの絵葉書のとおり、美しい女性を花などのモチーフで飾ったこのスタイルで有名です。演劇などの商業用の宣伝ポスターを多く手掛け、アールヌーボーのグラフィックアートを代表する人です。
象徴的で、インパクトがあって、それでいて女性らしい柔らかさがある・・・素敵ですね
こんな絵を描くミュシャという人は、きっと時代の流れを読むのがうまくて、繊細そうな優男なんだろうなぁと勝手に妄想してましたが・・・
全然イメージが変わりました。音声ガイドをつけてまわったので、いろんな背景を知ることができたからです
祖国モラヴィア、スラブ民族としての誇りを軸に生きた、ブレない強い人なのでは~というのが今の印象です
チェコの民族衣装にあるようなお花などの刺繍、東欧の教会にあるようなステンドグラスやモザイク・・・それらのイメージを使ってデザインしてたということ、晩年は蓄えられた財をもとに祖国のために無償でデザインの仕事を引き受けたということ~なかなか興味深い内容でした。
←プラハの聖ヴィート大聖堂
ねっ、なんだか関連がみえてきて面白いでしょう?
ミュシャが活躍した頃、チェコは300年ほどのハプスブルク家の支配化におかれてました。チェコ語の使用禁止など、宗教的・文化的弾圧を受け、チェコは独自の文化を失い、ドイツ化が進められてたそうで、チェコ語を知らない子供たちが増えてくるという事態に陥ってしまったそうです。
失われゆくスラブ民族の文化を守っていたのだという見方をすると、また一段と興味が深まりました。
あ~、それにしてもいつかプラハに旅行に行ってみたいなぁ。前々からなんとなく思ってましたが、その気持ちが強くなってしまいましたよ