妻の峰子が受話器を取ってから、もうそろそろ30分になろうと
していた。
もうすぐスポーツニュースが始まろうという時に、ようやくそ
の電話は終了したのだった。
「いつまで長いこと電話してるんだ。どうせ営業の電話なんだろ。
すぐ切ったらいいじゃないか」
秀喜が怒ったように言うと、峰子は大きく首を振った。
「営業の電話じゃなくて、間違い電話なの」
朝からセミの大合唱です。テレビの音量も、2ランクア
ップしないと聞こえないほどです。
中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、「お気楽悩
み相談室」を連載しています。
か分からないような気になる。
相談その306「夫は片付けが大好きだが、私は散らかすの
が大好き。うまくやっていけるだろうか?」
↓