寒来光一の日替わり笑話

お笑い作家・寒来光一(さむらいこういち)が、毎日(たぶん?)、笑いのネタをお送りします。

その後のシンデレラ(笑ート笑ート)

2022-07-28 10:31:48 | 笑ート笑ート
 シンデレラの息子は、今年で18歳になる。もう恋人の一人や
二人、いてもおかしくない年頃だった。
 ある日、城で舞踏会が開かれた。わが息子が、一人の女と踊
っている。どうやら、すっかりその女にはまってしまったよう
だ。しかし、シンデレラの目は厳しかった。その女は、どう見
てもわが息子にはふさわしくないと判断したようだった。
 12時の時計が鳴ると、その女は、駆け足で帰って行った。そ
の後には、美しい靴の片方だけが残された。
 シンデレラの恐れたことが、ついに起きてしまった。息子が、
「その靴の持ち主と結婚したい」と言い出したのだ。
 シンデレラは、にっこりと笑い、「いいわよ」と答えた。シ
ンデレラには、秘策があったのだ。昔に比べ、すっかり横に広
がった自分の足を、その靴に強引に突っ込み、何と広げてしま
ったのである。これで、持ち主が見つかるはずがない。そう、
シンデレラは確信した。
 ところが、家来は、その靴の持ち主である例の女を探し出し
てきたのである。驚いたシンデレラは、家来に尋ねた。
「どうしてその靴が、あの女のものだと分かったの?」
 家来は、すぐに答えた。
「靴の裏に、あの方の住所と名前が書いてあったんです」
 シンデレラは、自分の敗北を認めざるを得なかった。
 
  カルトと政治、新型コロナ、五輪の収賄疑惑。何をトッ
  プに取り上げるかで、テレビ局の姿勢が見えてきます。 
 
中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、「お気楽悩
み相談室」を連載しています。
か分からないような気になる。 
相談その307「『努力すれば夢がかなう』という言葉を取り
消すべきか?」
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