
昨日の朝、霧が出てました。田んぼの雪が白い海のように見えました。
一昨日、会社に 携帯を忘れてきてしまって
何だか落ちつかない夜でした。 そんな日に限って 母ちゃんから 電話がきていそうな気がして…。
その晩に、ブロ親友の M島さんから 鹿児島の 『 ぽんかん 』 を 送って貰って 喜んで食べました!
そして、昨日の朝 出社時に その ぽんかんを持って 母ちゃんの 家に行きました。
そしたら 母ちゃんが 「 夕べ、オマエのとこに 何度 電話しても 出なかったんやけど どうしてたんかね<`ヘ´> 」
と、やっぱり 思い通りな事に 携帯が無い日に 母ちゃんは 電話を 寄こしてきていました!
「 電話で言いたかった内容は何? 」 と、聞きますと・・・。
「 介護センタ-から 連絡がきて、 日曜日の前から 父ちゃんが 高熱を出して 熱が下がらんから 来てくれ! って言われてねぇ、 」
とのこと、携帯を会社に 忘てきた オイラはドジですが M島さんの ぽんかんの おかげで
会社に行く前に 母ちゃんの話を 聞く事が できました。
何だか、このタイミングは 偶然ではない気がして 午前中に仕事を止めて 母ちゃんを乗せて 介護センターに行く事にしました。
母ちゃんに 「 12時半に 行くから! 」 と 何回言っても 「 1時半な! 」 と答えるので
しまいに面倒になり、「 1時半ね! 」 と言って切りまして 1時近くまで 時間潰しに ワカメと遊んでいましたが
やっぱり落ち着きませんので 1時に母ちゃんに電話して 「 少し早いけど これから行くから! 」 と言うと
「 なーに言っとんのや! 12時半に来るとか言ってたから コッチは待っとんのに どうしたんやろ! と心配しとったんや! 」
と、怒られました(=_=) いったい どうなってんの? って感じです!
父ちゃんは13年程前に 脳梗塞で倒れ、計4回、再発で入院したり出たりしていましたが
今は介護センターにいます。 3年前に高熱を出して 大変でしたが その時は、喉にある弁が 上手く働かないで
そこから菌が 肺に入って炎症を起こし 大熱が出て、 そのために 口からは食べ物や 水などは入れられなくなりました。
そこで 胃に穴を開けて、チューブで栄養を 直接入れて 養分を取ってます。
今回の高熱は 風邪から来ているのでは? との事で、職員さんに風邪引きさんが 何人かいるので感染したのかも、
と、言っていました。 オイラはもう てっきり死にそうな顔をしているのかな?
なんて思って 焦って駆け込んだんですが、この時は 熱も下がって イビキをかいて寝てました^^;

イビキをかいて寝ている 父ちゃん、
何だ? いつもと同じじゃん! どうなってるの?
職員さんに 尋ねたら 「 前の日まで かなり悪そうでしたが 今は薬が効いているみたいで
良くなったようです。 」
って言ってました。 母ちゃんは 安心して 父ちゃんの ホッペタを ペチペチと叩いて起こして
「 ジイよ! 起きたか? こっち見てみ! 」 と言って 笑います。
母ちゃんは、父ちゃんに くだらない昔の思い出を 父ちゃんに言って、 ついでに冗談で
「 首絞めたろか? (間寛平の 血ぃ吸うたろかぁ の口調で) 」 と言って笑ってたら
一緒にいた 職員さんが 「 あっ! 今、お爺ちゃん、首を横に振りましたよ! 」 と、言いました。
「 そんな事ないでしょ、もう何を言ってるのか 理解出来るはずないもん、 」 母ちゃんが言うと
「 今、確かに嫌々の顔をしましたよ! 」と言います。
母ちゃんが 「 どれどれ、 ジイよ! 聞こえとんのか? 聞こえてたら返事せんかい! 」 と、言っても反応なしです。
「 もう、生きていてもしょうがないやろ! 栄養も与えんと、それでいいな? 」とか言い出しました
いくら何でも スゲー事 言ってる! とビックリしてたら 何と父ちゃんの体が少し動きました!
オイラが 「 あっ! ホントだ。 何だか反応しているみたいだ! 」 と言うと、母ちゃんは
父ちゃんの手を握って、「 おう! ジイよ、 死にとうなかったら、手を握り返してみ? 」 と言ってみたら

この手で オイラを育ててくれました。
「 おー! ほとんど分からない位だけど ちゃんと握り返してくるでー(^◇^) 」 と言って、ゲラゲラと
笑いだしました。 笑いすぎて涙を出してましたが、 その涙はどういう涙なのか よく分かりませんでしたが
母ちゃんの涙が、なぜかオイラの目にまで 伝ってきました。
父ちゃんの 体の中で 辛うじて動かされるのは、目と ほんの指先だけです 今まで何を言っても 反応が無かったので
オイラは ( 何を言っても解らないし、考える事すら出来なくなってしまっている ) って、思いこんでいました。
帰り道、田んぼの中の 一本道で 母ちゃんは ご機嫌で 一人で喋り続けていました^^;

介護センターの帰り道、田んぼの霧は無くなりましたが
母ちゃんの笑い声はいつまでも 続きました^^;

「 爺ちゃん 元気にしてた? 」

