ワカメと銭婆との喜怒哀楽

年式'00のビーグル犬ワカメと'51の妖怪!銭婆が俺を困らせ悩ませる 痛快娯楽な毎日

近所と大喧嘩

2011-06-18 05:36:50 | Weblog

 

近所に 今は一人暮らしの 70代のジイさんがいます。

そのジイさんは 今でも元気がよく、頭も シッカリしているのですが

どうも近所迷惑な人でして オマケに声もデカくてウルサイ人ですから

近所の人はあまり関わりにならない様にしています。

 

少々 差し障りがあると いけませんので その内容とかは 省略しますが 日頃オイラも頭に来てました。

こないだ会社から帰ってくると そのジイさんが またロクでもない事をしているので

一気に頭に血が上り 『 このジジイ! もう許さねえ! 』 と、車から降りて 怒鳴りつけたところ、

ジイさんも 負けてはいません、 顔を真っ赤にして 大声で文句を言い出しました。

 

一応ここは 街中なので 声がこだまします。 もう 二人で 顔をくっつけての 怒鳴り合いです。

近所の人が 窓越しから見ているのが 解りましたが とにかくこのジイさんに負けては後に引きますし

それ以上にオイラも エキサイトしてましたし^^;

 

「 もう頭にきた! 」 胸ぐらを掴んで 前後に揺すったら ビックリするほど 手ごたえがありませんでした。

まるで ネコを掴んでいるくらい 手ごたえがありません、

普通なら 足で踏ん張って 頑張り通すモノだと思っていたので どんなに威張っていても年寄りの力など

こんなもんなのかと 拍子抜けしてしまいました。

こんなの 叩いたら すぐに死んじゃう! とまで思いましたからね、

 

それからイッキに この喧嘩に対して 醒めてしまって、 半分気が無くなっちゃいました。

そこに ちょうど、お隣の爺ちゃんが 道から出て 遠巻きに見ていていて それを見つけた ジイさんが

「 〇さん! ちょっと来てくれ! 」 と言って 自分の正当性を訴えます。

そんなの 何一つ 正しい事など無いのですが 呼ばれた爺ちゃんは さすがに 面と向かって 「 アンタが悪い 」

とは言えずに 困った顔してました。

 

ジイさんの威勢は治まりませんが オイラは 「 こんなジイさん相手にした オイラが馬鹿だった、帰って散歩に出るわ! 」

といって 「 バイバイね! 」 と言って 家に帰ると ジイさんに呼ばれた爺ちゃんが 「 まぁまぁ、 」 と言いながら

そのジイさんの家に戻すようにして連れていきました。

 

オイラはそのまま ワカメの散歩に出ましたが  散歩しているうちに 何だか気が晴れて来たんですよ

どうしてなのか不思議な気持ちになっちゃいました。

久しぶりに でっかい声出したせいで 気が晴れたのだと思います。

この喧嘩が 同年代や 年下ならば こんな気持ちには絶対にならないはずですが

 

相手が年寄りで その年寄りの胸ぐら掴んだ時の 軽さが 自分の気持ちの中で 喧嘩しちゃいけない、

と、我に帰らせたのだと思います。 20分は二人で怒鳴り合っていたので

多分、生活の中での頭の中のモヤモヤまでも 飛んで行ったのかも知れませんね、

 

30分ほどの散歩の中で 頭の中は 『 さーてと・・・。これから謝りに行こうか、』 と、思うようになりました。

どちらが いいとか悪いとかではなくて ここは年下のオイラが謝らなければ この先は絶対に修復できないし

この晴れやかな気持ちでいる今でなければ 多分もう行けなくなる! と、直感しました。

 

ジイさんの家の外からは そのジイさんが 仲介に入った 可哀想な爺ちゃんに 大きな声を出して何か喋っています。

爺ちゃんゴメンネ^^;

 

半開きになっている玄関の戸を ガラッ! っと開けて 「 ジイさん飲んでるんかね? 」 と言うと

「 この野郎! また来やがったか! アッタマにきた! 」 と言って 立ち上がりました。

すかさず 「 いやね、 さっきはオイラも悪かったなと思って 謝りに来たこてさ! 」 、というと

「 この野郎、まだ人を馬鹿にしやがんのか! 」 と、再びエキサイト!

 

中に入っていた爺ちゃんが 「 まぁまぁ、 この人が謝りにきた、ってんだから話でも聴いたらどーらね、 」

と、座らせると 「 ならば、まずその犬を どこかにやれ! 」 との一点張りでしたので

「 おお! ちょっと待ってなせ! 」 と言って、まずワカメを家に戻す事に!

出るついでに 「 おみやげいる? 」 と言いながら 袋に入れたワカメの う〇ちを 見せると

意外にも笑ってくれました。

 

ワカメを家につれて帰って その場でもう一度 そのジイさんの家に行きます。

仲介の爺ちゃんは 人質になっていたような顔して待っていました^^;

急にオイラに謝られて 最初、面を喰らったジイさんも だんだん機嫌良くなり 

「 俺はこの近辺の祭りの頭を担当しているんだ!」 と、自慢話を始めました。

オイラは 一応おだてて 爺さんの機嫌を良くする事に成功!

 

機嫌良くなったジイさんは だんだんと酒も回ってきて 祭りの仕切り話にも熱が入ります。

まぁ、ある程度 聞いていましたが 時間を見計らって

「 凄い話ですねぇ、 じゃぁ、ウチのカカアが ご飯作って待ってると思うからこれで帰る事にしますね 」

と言って 隣の爺ちゃんを連れて その家を出てきました。

 

家に戻った後、お隣に行って 爺ちゃんに 「 とんだ トバッチリを喰らわせてしまって悪かったね、 」

と謝りました。 爺ちゃんは 「 まぁまぁ、昔から あんな人だから 上手くやって下さいね^^; 」 と云われました。

 

自分の家に戻ると 別の近所の オジサンがやってきて

「 遠巻きに見てたけど、あのジサは あんな奴だから 気にしないでいいからさ、 」 と言うような内容を言ってくれました。

意外にも 晴れ晴れしていた顔をしているオイラをみて かなり驚いていましたが

 

「 まぁね、あの年寄り相手に 同じレベルまで下がって 一緒に喧嘩していたオイラも 大人げ無かったしね 」

と言って 喧嘩のあと、一応、謝りに行った事とかも 報告すると 「 オメーさん、シッカリしてるねー! 」

と、褒めてくれました^^

 

翌日、冷静になって 考えてみると 自分の取った行動は 後々になっては ジイさんのためには 

良い薬になったとは思いますが オイラも少し 言いすぎの部分もありました。

ジイさんは 今頃 喧嘩の時のオイラの言葉を 思い出して かなり凹んでいるのでは?

とも思いましたが とにかく頭に血が昇っている時ですので 腹の中に溜まった事を 全部言ってしまいましたからね、

 

ま、 過ぎた事は 仕方ないし、これであのジイさんも 少しは静かになるでしょう(*^_^*)

気のせいか、近所の人達が 嬉しそうな顔してオイラを見るような感じがします(^_^;)

 

 

 

 

「 最近は 地震雲がよく出ているよね、それもなかなか消えないし 」

 

 

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コメント (18)
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