「 えー! 今日も雪なんて積もってないよー!」
「 この位の雪でアタイが満足する訳ないじゃん! 戻ってもいい?」
「 あっ、 オヤツくれるんなら 散歩付き合ってあげましょう 」
「 とか言って 結局は寒い中、散歩に出る羽目になってしまいましたわん 」
「 桃太郎の犬は おむすび貰えたからいいけど、
アタイは小さなオヤツひとつで飼い主に付き合わされちゃってるんだからぁ 」
「 でも、雪が降ると 沢山の匂いの世界が 広がるのよね ♪ 」
「 ちょっと出てると 寒さにも慣れてきたみたいだしぃ 」
「 いっちょ、ヤギさんの顔でも見に行こうかな、」
「 あらら~、パパさん! 寒いから すぐ窓閉めてよー!」
「 アタイはここに居るのに ヤギさんってば顔見せてくれないん?」
「 寒くて動きたくない? そんなの気の問題よね!」
「 とか言っても さっきまでアタイもヤギさんと同じかったのよね 」
「 外出るまでは 寒くて動きたくないのよねっ!」
「 でもヤギさんってば、まだ一歳にもなってないのにアタイよか 寒がりよね 」
「 そういえばアタイは家に帰ると暖房があって暖かいけどぉ 」
「 ヤギさんは暖房も無い部屋にいるから 寒くて当たり前かもね~ 」
「 アタイは早く帰って ストーブの前で暖まろうっと!」
「 さすがに冷えてきたよね~、 開けゴマー!」
「 意地悪してないで早く ひらけゴマぁぁぁぁっ!」