ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 4

2006-08-04 11:29:50 | ウトナピシュティム
4.
一人の蠍人間が彼の妻に叫んだ。「おい、こちらにやってくる者がいるぞ。あの身体は神々の肉体だ」。
蠍人間の妻は応えた。「ええ、その3分の2は神で、その3分の1は人間の身体です。」
蠍人間の男は叫んだ。「おーい、お前は、遠い道をなぜやってきたのだ。この山は通り抜けることは難しいぞ。誰も通ることは出来ないのだ。何の目的でやってきたのか、わしは知りたいものだ。」

ギルガメシュが答える。
「われらが父ウトナピシュティムのもとに私は行きたい。彼は神々の集会に立ち、不死の生命を見出した方だ。私は死と生の秘密を彼から聞きたいのだ。」

蠍人間は彼に言った。
「なぜ、お前の頬はやせこけ、顔は落ち込んでいるのか。なぜ、お前の心は憔悴し、消沈しているのか。お前はまだ若いのに、悲嘆がお前の胸に押し寄せ、お前は遠い道のりを行く者のようだ。お前の顔はまるで土人のように暑さと寒さで焼けついている。なぜ、お前はライオンの毛皮をまとって、荒野をさまようのだ。」