ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 7

2006-08-06 23:03:16 | ウトナピシュティム
7.
1ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
2ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。 
3ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
4ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
5ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
6ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
7ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
8ベールに達したとき「シャマシュよ、光を与えたまえ!」彼は叫んだ。
暗黒が厚くたちこめ、光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。

9ベールに達したとき、北風が起こり彼の前を吹き荒れた。
暗黒が厚くたちこめ光はなかった。彼に前も後ろも見ることを許さなかった。
11ベールに達したとき、彼は太陽神シャマシュの前に出た。
シャマシュは空の高いところから、声の主の姿を見た。

ウトナピシュティム 6

2006-08-06 23:03:05 | ウトナピシュティム
6.
蠍人間はギルガメシュに言った。
「ギルガメシュよ、彼のもとに行く道はない。この山を行こうとしても誰も通り抜けられないのだ。そのなかは12ベールも闇が続く。暗黒は厚くたちこめ光はない。マーシュの山を越えたのは太陽神シャマシュただ一人だ。しかし今はシャマシュとてこの山を越えることは出来まい。日の出と日の入りには、我々が太陽を見張っているからだ。お前は暗闇の中で、どうどう巡りをただ繰り返すばかりだ。」

ギルガメシュは何度も嘆願し、蠍人間は何度も首を振った。
しかし、熱意はいつか岩をも動かすものだ。何が蠍人間の心に響いたのだろう。

「行きなさい。ギルガメシュ、マーシュの山に」
蠍人間が重い口を開いて語り、シャマシュの進んだ道の秘密を明かしてくれた。

ギルガメシュは蠍人間の語った言葉に従い、シャマシュの道を進んだ。