ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 10

2006-08-09 06:25:37 | ウトナピシュティム
10.
ギルガメシュはシドゥリに言った。
「さあ、酌婦よ。ウトナピシュティムへの道はどこか教えてくれ。その道しるべをわたしに与えてくれ。もしその方がよいとおまえが言うならば、わたしは大洋をも渡ろう。もしよくないとおまえが言うならば、再び荒野をさまよい行こう」

酌婦はギルガメシュに言う。
「ギルガメシュよ、決してそこに入る術はない。いにしえより、誰もその海を渡らなかった。その海を渡るのは英雄シャマシュのみだ。シャマシュの他には誰も渡らなかった。渡航は困難をきわめ、そこに至る道はさらに困難だ。その間には死の水があり、その前方を遮っている。その海のどこを、ギルガメシュよ、渡りおおせると言うのです。死の水に達したら、おまえに何ができるというのです。

ただ、ギルガメシュよ、ウトナピシュティムの舟師ウルシャナビがいる。彼の傍らには<石物>があり、森の中からひこばえ(小さな香柏)を伐りだしている。さあ、行きなさい。彼がおまえに会えますように。もしウルシャナビが案内してくれるとなったならば、彼と共に渡りなさい。もしウルシャナビの案内が得られないならば引き返しなさい。それがおまえの運命なのだから。」