ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 15

2006-08-15 19:49:18 | ウトナピシュティム
15.
ウルシャナビは、ギルガメシュを奮い立たせる大きな声をあげた。
「ギルガメシュよ、斧を取り上げよ。森にくだり、5ニンダ(1ニンダは約6メートル)の櫂を120本伐り出せ。皮を剥ぎ、水かきを付けよ。そして舟にそれを運べ」
ギルガメシュはこれを聞くと、喜び勇んで斧を取り上げた。そして大太刀を抜いた。彼は森にくだり、5ニンダの櫂を伐りだした。皮を剥ぎ、水かきを付け、舟に運んだ。ギルガメシュとウルシャナビは舟に乗った。彼らはマギル舟を出航させた。1ヶ月と15日の海路は3日ですんだ。
ウルシャナビは死の水に達した。

ウルシャナビはギルガメシュに語る。
「遠ざかれ、ギルガメシュよ。静かに櫂を取れ。おまえは死の水に触れぬようにな。
第2、第3、第4の櫂を取れ。第5、第6、第7の櫂を取れ。第8、第9、第10の櫂を取れ。第11、第12の櫂を取れ」
そしてギルガメシュは、120本の櫂を使い尽くしてしまった。
仕方なくギルガメシュは帯を解き、自分の衣を脱ぎ舟柱にくくりつけた。その腕で舟柱を高く掲げ、風に運を託した。