人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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ドゥナン チマ

2021年06月10日 00時00分15秒 | 日記

  ドゥナン チマは日本最西端の島で

東西に長く延びた地形で

 

東端を東埼、西端を西崎と言う

この西崎からよく晴れた日には隣国 台湾が見える

 

ドゥナン(与那国)チマ(島)は八重山諸島の中でも

独特の自然や文化・歴史を有している

 

2003年から2004年、特番として2006年に

フジテレビ ドラマ「Dr、コトー診療所」が放映され

 

全国的に知られ 有名になる

(セットが現在も残っている)

 

与那国島は真っ青な青い空、青い海

夜は満点の星空である

 

島の南海岸に人工遺跡なのか

自然に出来た物なのか

 

まだ解明されていない神殿跡のような

巨大石造物海底遺跡が在り、

ダイビングのメッカになっている

 

美しい地上の楽園、国境の島と呼ばれる

ドゥナン チマ(与那国島)に

悲しい歴史が伝承されている

 

琉球王府が1637年に宮古・八重山諸島だけに

行われた、差別的な人頭税制度が施行された

 

この人頭税は穀物の収穫に関係なく

15歳から50歳の全ての人の頭数によって税が徴収された

 

この人頭税制度に与那国島の人々は

重い年貢に苦しむことになる

 

人頭税を少しでも軽減するために

人口制限が行われた クブラバリ(久部良割)がある

 

クブラバリとは幅三メートルもある

岩の裂け目、深さ七メートルを

 

島の妊婦、全員を集めこの裂け目を飛び越えさせた

飛び越えた妊婦は生き残り

 

出来なかった妊婦は流産するか子供共々死んだ

 

また、トゥングダ(人桝田)と呼ばれる田んぼに

15歳から50歳の男子を招集し規定時間内に

入りきれない者は島民の合意のもと惨殺された

 

人頭税による過酷な取り立てがあった頃の

人減らしの策であった

 

1637年に始まり1903年(明治35年)まで

実に266年続けられた 人頭税

 

クブラバリ (久部良割)

トゥングダ (人桝田)

と言う悲惨な伝承と遺跡、現在も残っている

コメント (9)
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