青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

秋が待てないの?

2011-08-14 | ぶらり散歩

ここ大阪のド田舎も夏真っ盛り。山間部で基本的には涼しい場所なのですが、この時期夜はエアコン不要であっても昼間は猛暑です。まるで砂漠のような天候です。僕が子供の頃はこんなに暑くはなかった。夏は大好きな季節で外を走り回り、木陰で休めばひんやりしたものでした。学生時代はゴルフに行き、36ホールを猛暑であろうがラウンドしたものです。

子供時代と比べてみると、まず身の回りから緑や自然が無くなりました。ため池や林、いろんなものが「危ない」という理由で、そして次にバブル時代の住宅ラッシュで失われてしまったような気がします。道という道は、家の前の入り組んだ場所の路地に至るまでアスファルト舗装され、その照り返したるや強烈です。ランニングをする気になるような道がありません。雨が降っても水たまりが出来ない。そこにアメンボがいたのが、僕の子供時代の記憶です。

アメリカは電車がないから車社会が発達しました。日本は赤字路線というものが発生してしまうほど、どこでも誰でも平等と言わんばかりに鉄道網が張り巡らされ、しかし車社会でもあります。どちらか片方でいいものを欲張るから、自然が無くなります。アメリカは驚くほど国土が広く、人口密度も日本とは比較にならないほど低い。

アメリカの僕の友人は誰でも、家に鍵を掛けません。泥棒が入らないからです。近所の子供が暇そうにしていると、近所の人が遊んでくれますし、悪いことをしていると銃社会と言われていますが、それでも大人は子供を注意します。安い価格の広いプール付の家。アメリカは怖くて日本は安全なんて誰が言ったのでしょう?まるで某国が地上の楽園と言われたのと変わりません。

僕のアメリカの友人の住んでいる地域は、まるで僕の子供時代のようです。大人たちが全ての子供たちに目をくばり、家には鍵を掛けない。朝早くから日が沈むまで子供は元気に遊ぶ。「おっと、その前に勉強はきちんとやったか?」という親の一言。僕のいつも行くアメリカは昭和30年代の日本のように、温かい環境です。これって、日本人が未だに自慢しているけれど、既に失ってしまった日本人の心です。実は日本で失われたものを、アメリカの一定以上の層の生活の中には、今でも普通に見ることが出来るのです。

昨日、田舎道を歩いていると頭上から何かが降って来ました。「あいた!」思わず声が出ました。犯人はこいつらです。

まだお盆前の夏だと言うのに、自分達の出番を待ちきれないのでしょうか?よく見ると、地面に数個転がっています。僕の頭がスポーツ刈りなので、友達と思ったわけではないと思うのですが。(笑)