青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

アメリカ人と野球

2021-07-08 | 英語の世界

梅雨を吹き飛ばすように、毎朝大谷翔平の話題で心がスカッとするのは僕だけではないと思います。無理して五輪を開催しそれをTV観戦しなくても、大谷の試合を毎日観る方が不安もなく楽しい。13日のオールスター戦に大谷は、二刀流でピッチャーとしてマウンドに立つことも決定しました。今朝は松井秀喜選手が持っていた、メジャー日本人選手最多アーチ31本を塗り替える32号ホームランを打ちました。

“Whoever wants to know the heart and mind of America had better learn baseball, the rules and realities of the game – and do it by watching first some high school or small-town teams.”

これは歴史学者、ジャック・バーザンの言葉です。「アメリカ人の心を知りたかったら、野球を知ると良い。このゲームのルールや現実味を。それも高校野球か草野球から見始めるべきだ。」

バーザンがこう言ったのは、1954年のこと。野球がアメリカの娯楽の象徴だった時代です。今では娯楽の象徴は、アメリカンフッボール!もう10年も前の2011年の世論調査の結果を見ると、アメフトが1番好きだと答えた人は、31%。2位はバスケットボールで17%。野球は3位で16%だった。アメリカの娯楽と言われた野球の人気は、アメフトに水をあけられました。

思えば日本でも僕が子供の頃は、野球中継がテレビで観ることのできない日は、チームの移動日くらいのもので、毎日のように読売テレビ(日本テレビ系)は巨人の試合を放送していたし、サンテレビ(神戸ローカル)では、阪神タイガースの試合を開始から終了まで完全中継していました。現在のようにドーム球場などがない時代でしたから、雨天中止も結構ありました。

野球中継のおかげで、見たい番組が1週休みになる、もしくは時間を変えて放送されるということもありましたし、逆に野球が雨天中止になった場合にのみ、めったに見ることができない映画が予定されていることもあり、野球放送を巡るテレビ放送にも泣き笑いがありました。(笑)野球ファンも、延長戦に入り、テレビ中継が放送時間の関係で終わるとラジオに向かったり、逆に視聴率が取れるとなると、ニュースステーションでさえ繰り下げて、野球中継を延長することもありました。

野球は日本でも娯楽の中心にありました。特に大阪には球団が阪神・阪急・南海・近鉄と多かったので、身近にも感じたものです。高校野球、甲子園大会もありますから。今はいろんなスポーツの放送がされるようになり、また衛星放送の普及で、全体では沢山のカードの試聴が可能になったのかも知れませんが、テレビをつけたらジャイアンツの試合がやっているということは無くなりました。

バーザンの言葉が、決して大げさではない事は、野球のリトル・リーグの「誓いの言葉」を見ても分かります。

“I trust in God. I love my country and will respect its laws. I will play fair and strive to win. But win or lose, I will always do my best.”

「私は神を信じます。私は祖国を愛します。そしてその法律を尊重します。私は正々堂々とプレーします。そして勝つために努力します。しかし勝敗に関係なく、最善を尽くします。」

日本では、子供がこんなことを言いません。良いか悪いかは別として、アメリカでは子供の頃から「祖国」というものについて、意識するような教育が行われているということです。学校の教室には、国旗が掲げられています。


自分の顔に誇りを持てますか?

2016-09-16 | 英語の世界

“Every person is responsible for his own look after 40.”


これはリンカーンの言葉で、「人は40になったら、自分がどう見えるかに責任を持たないといけない」という意味です。


若者の着ている服はスーツにしても普段着にしても、僕が若かった時代に比べて、いろんなお洒落のスタイルが溢れています。昔はその筋の人しか身に付けなかったようなものを身に付けたり、タトゥーを入れたりということまで含めると、本当にお洒落の選択肢は増えました。いろんなものが、何となく世間に認知されているような気がします。

しかし、若い時はどうであれ、選挙に行くことが出来る年齢まで下がり、情報の伝わる速度が速まった現代では、40まで待たずして自分の見た目には責任を持って欲しいと思います。

口ではどんなことを言っていても、自分をどう飾ろうと、人の本当の内面というのは表に出るもので、これはどんなに巧妙に誤魔化そうとしても、案外気が付かれてしまうものです。

「カサブランカ」の主演男優ボギーことハンフリー・ボガードの妻、ローレン・バコールは魅力的な女優で、ボギーと共演した名作の数々の他にも、マリリン・モンローとの共演もあり、極めつけは、ジョン・ウェインの遺作でウェインとも共演しました。(この二人は、政治的信条が正反対であったにも関わらず、良き友人だったそうです。)

彼女が64歳の時の言葉があります。


“I think your whole life shows in your face and you should be proud of that.”

「あなたの全人生が顔に出ます。それを誇りに思わないと。」


今現在まで、あなたがどんな人生を送っているかが顔に出ます。頑張っている人と、そうでない人は、顔を見ただけで違います。言葉や服装では隠しきれないものが、表情に出ます。穏やかな、懐の深さがにじみ出るような表情になりたいものです。自分の顔に、誇りを持つ。重い言葉ですね。


ベイマックスを見て・・

2015-06-08 | 英語の世界

その昔。70年代~80年代の映画の宣伝は、それは力が入っていました。今のようにインターネットもSNSもない時代ですから、面白くない映画であっても、ものすごく面白く思える予告編を作ったり、見事なキャッチコピーのついた広告を作成し、口コミで評判を上げる涙ぐましい努力を、映画の宣伝担当者はしていたものです。

予告編を見て、「これは面白そうだ」と映画館に足を運ぶと、予告編が全てだったり。そんな映画の時は、見終わった後に「よくも騙したな!」と、安くはない映画代を払ってしまった怒りを、劇場前の看板にぶつけてしまったこともありました。

さて、このGWに映画を観ました。ベイマックスです。

久しぶりに「やられた!」と、笑ってしまいました。

決してこの映画が面白くなかったということではなく、配給会社の宣伝の上手さに「やられた!」と思っただけです。僕はさらに短い宣伝を見て、「ドラえもん」のディズニー版のような映画を期待していましたので、見事に騙されました。(笑)悪い意味で言っているのではありません。もう映画に俳優は不要とまで思わせる、実写とアニメの境界を取り払ったような絵作りは、アナ雪以上の素晴らしい出来です。

そうそう、原題と違う邦題を付ける常套手段にも、見事にはめられてしまいました。(笑)

さて、この流れから英語を学ぼうということで・・・

映画やコンサート、いろいろな催し物に足を運んだ時の感想を英語で言えますか?

“It was good ~”や“It was fun”、あるいは“interesting”で面白い、面白くないを言うだけでは、大人の会話とは言えません。

何か感想を言う時、思ったよりもよくない時、自分が期待していたものと違う時にどう言うか。これはぜひ、覚えておいて欲しいと思います。


“It was not as good as I thought.”

(思ったよりよくなかった。)

“It was not as delicious as I thought.”

(思ったより美味しくなかった。)


こういう表現は使い道が多いですよね。決して面白くない、まずいというのではなく、自分の期待と違うものだっただけですから。ぜひ、これから使って欲しいと思います。勿論、期待通りのものに皆さんがめぐり逢うことを、願っています。