青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

浪花のモーツァルト、キダ・タローさん死去

2024-05-16 | 青春の音盤
浪花のモーツァルト、キダ・タロー氏が5月14日亡くなられました。93歳。先月も元気に「探偵!ナイトスクープ」に顧問で出演されていたのに。「かに道楽」の曲は忘れられない名曲です。
 
円ひろしさんによると、キダ・タロー氏は「老衰という言葉が嫌や。自分に何かあっても老衰やない。自然死や」と語られていたそうで、本当にこの言葉には僕も同感です。
 
昔、昔、キダ・タローさん作曲の楽曲を集めた2枚組CDを買って、この曲もあの曲もキダさんの曲だと友人たちと感心したのを覚えています。「東の小林亜星、西のキダ・タロー」などと、僕らは呼んでいました。
 
1983年には大阪の珈琲のお店についての本も出されていました。この本は面白かったです。
 
 
中学生の頃、ヤングリクエストで「ミキサー完備スタジオ貸します」のコーナーを持たれていて、そのコーナーで氏を初めて知りました。勿論「ヤンリク」の曲も、キダ・タロー氏の作曲です。合掌。
 
この懐かしい音楽に親しんだ関西の方々は、とても多いと思います。

キダ・タローさんのCD、現在廃盤なので追悼盤が出ればいいのにな~。


甦ったビートルズ・サウンド!赤盤・青盤

2023-11-10 | 青春の音盤
本日11月10日、世界同時発売のビートルズ「赤盤」「青盤」。ニュースでもご存知でしょう、ビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」は青盤の最後に収録されています。
 
 
しかしスゴイ‼ 全曲リミックスされて、「ラブ・ミー・ドゥ」「プリーズ・プリーズ・ミー」が見事なステレオサウンドで甦っています。これほどまでとは・・・

曲を聴いていると、青春時代の記憶が脳裏に浮かんでは消えて行く・・・
 
これまでは右側のスピーカーから演奏、左側スピーカーからはヴォーカルが聞えるというような懐かしいと言うか、古いサウンドだったものが、普通にステレオサウンドになっていて、楽曲に重厚感が。いや、論より証拠。とにかく楽しめます。
 
これまではビートルズのアルバムを個別に買っていたら、赤・青は要りませんでしたが、昔からのファンにこそ必須のアイテムになりました‼ 朝からビートルズを楽しめて幸せです。
 

「アッ!」と驚く、美人ジャズ・シンガー!

2022-12-10 | 青春の音盤

今日はご機嫌なCDを2枚ご紹介したいと思います。

その前に皆さんは、シビル・シェパードという女優さんを知っていますか?映画「ラスト・ショー」に出ていたと言っても知らない人が多いと思います。テレビシリーズ「ブルームーン探偵社」で、売れていなかったブルース・ウィルスの相手を務めていた美人女優です。

次にミッシェル・ファイファーという女優さんは知っていますか?「レディホーク」で一躍有名になりましたが、「アンカー・ウーマン」「アイ・アム・サム」の主演女優です。

では2人の共通点は?美人?それはハズレ!(笑)答えは2人とも歌が抜群に上手いことです。女優を辞めても人気歌手になれるほどです。その2人の歌が聴けるCDを、今日はご紹介します。



シビル・シェパードはサントラで歌っているのではなく、本当に女優の仕事よりも、ジャズ・シンガーとして活躍していました。ハスキーボイスで魅力あるCDが発売されています。タイトルは「マッド・アバウト・ザ・ボーイ」プロデュースは、ギター、ピアノも担当する元セルジオ・メンデス66で活躍したブラジル出身のオスカー・カルロス・ネヴィス。彼が引っ張るコンボが、さりげなく極上のボッサ・ジャズを演奏し、各曲でアドリブを聴かせてくれるのがスタン・ゲッツ!このメンバーが演奏する、20~40年代の古いスタンダードを中心に選曲されたアルバムが悪い訳はありません。ジョビン作「Triste」、レオン・ラッセル「This Masquerade」、ミシェル・ルグランの「I’m Falling in Love Again」・・・ジャズとボッサの美味しいところが詰まった好盤で、これぞ「大人のためのヴォーカル・アルバム」です。彼女は他にも何枚かアルバムを出しています。

ミッシェル・ファイファーは、映画「恋のゆくえ」のサントラです。吹替え無しの見事な歌声を映画でも披露していますが、CDで聴くと、本当に上手いのが分かります。「マイ・ファニー・バレンタイン」なんかを見事に歌っていますから驚きます。このCDは1989年のグラミー賞も獲っています!この2人の歌、ぜひ聴いてみて下さい。もしかすると、皆さんのお気に入りの1枚になるかもしれません。

 


洋楽の “邦題” って結構楽しい!

2022-12-08 | 青春の音盤

最近は洋楽・洋画ともに邦題が少なくなって来ました。昔は今よりも沢山、邦題が付けられていたものです。

例えば「Love Story」ではヒットしたかどうか?「ある愛の詩」という邦題で、この映画はヒットしました。



僕の好きなビートルズの曲には、邦題が付けられた曲はそんなに多くありません。「Help!」に「助けて!」、「Yesterday」に「昨日」という邦題は確かに似合いません。この時代、邦題は分かりやすさが第一だったのでしょう。原題を直訳しただけか、誰にでも分かる、いかにもラブソングに使われそうな言葉を、原題に加えただけのものが多いのです。

彼氏になりたい (I Wanna Be Your Man)
抱きしめたい  (I Want to Hold Your Hand)
恋におちたら  (If I Fell)
僕が泣く    (I’ll Cry Instead)


言葉を加えたものなら・・・

愛のことば   (The Word)
涙の乗車券   (Ticket to Ride)


少し意訳したものでは・・・

ひとりぼっちのあいつ (Nowhere Man)
恋をするなら     (If I Needed Someone)
すてきなダンス    (I’m Happy Just to Dance with You)


歌の内容を表すようなものは・・・

恋のアドバイス (You’re Going to Lose that Girl)
恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)



どれも恐ろしくストレート、苦笑いが出つつも、少々微笑ましく思ってしまう邦題ばかり。


そこで洋楽好きの皆さん、あるいは英語を勉強している皆さんに提案。邦訳されていない曲のタイトルに、自分なりに邦題をつけてみたらどうでしょう?ビートルズの後期のものなど、洒落たタイトルが考えられそうなものが多くあります。妙にストレートにならず、タイトルの意味にも、内容にもピッタリなものを思いついた方は、ぜひ教えて下さい。 


世の中から消えるもの ~価値観は誰が決める?

2022-09-16 | 青春の音盤
自宅にあるレコード。
 
 
ジャケットを開くと・・・
 
 
演奏曲は・・・
 
 
至って普通のムード音楽です。
 
こういうレコードが昔は山ほどありましたが、今では女性蔑視になるのか何なのかは分かりませんが、こういうジャケットのCDは全く見かけません。ここでも、当時のジャケットをそのままの形では掲載できません。(女性の乳首が写っていては駄目だそうです。)猥褻でも何でもないのに、綺麗事が横行しているというか・・。今はインターネットでいくらでも猥褻な写真どころか動画まで見ることが出来る。また、子供に見せたくない類の人々はTVにいくらでも出演しているのに・・・。
 
年齢制限なく書店でヘア・ヌードの写っている写真集が買え、年齢制限なく性描写やロリコン描写のあるような漫画も書店で買える。そんな時代に、ネットのブログやFacebookでは女性の乳首禁止。じゃあ、遺伝子は男性だけど見た目は女性ならどうなるんだ・・と言うまでも無く、価値観の多様性などと謳われる現代社会は矛盾だらけです。
 
昔は大手洋酒メーカーが、ウイスキーを買うと有名女優のヌードカレンダーを競ってオマケに付けていましたし、そこから更に数年前には、女性ヌードのコースターを付録にしていたこともあります。下はウイスキーのヘイグを買えば貰えた樋口可南子さんのカレンダー。雑誌にもいろんな所にも、広告としてカレンダーの写真が載っていました。
 
 
僕は80年代までの、こういう女性の写真は美しいし、綺麗だと思います。批判覚悟で言えば、こういうものが「なぜ」消え失せて行くのか?一体誰の機嫌を取っているのかと思うことがあります。
 
僕が学生の頃はアグネス・ラムや原田美枝子さん、多くの女優やモデルさんが、女性の美しさを見せてくれていました。今は僕が年を取ったせいもあるでしょうが、女性というより子供にしか見えない体形の人ばかり。
 
80年代前半までは、女優さんと言えば、まず周囲では見ることの出来ない綺麗な人たち。今はどこにでもいるような人がスクリーンやTVに写っています。更に言えば細ければ美しいというような風潮も。男優も男らしさのイメージを持った人が少なくなったと思います。魅力的な人が少なくなったものです。
 
今は「性」を感じさせない、中性的なものが良いとされるのも、僕にとってはおかしな話です。「男は男らしく」「女は女らしく」は、セクハラではない。男女が区別なく活躍する世の中が実現すればいいだけの話で、男性に「男らしくあれ」という発言が批判を受けるのは、かなり僕の感覚からすると違うな・・と感じます。