青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

ジーンズと言えば、リーバイス!

2013-12-11 | 雑学(教養)の部屋

ジーンズと言えば、僕はリーバイス。ジーパンと呼びなら何を呼んでもいいですが、ジーンズはリーバイスを指します。ユニクロのものはジーパンであっても、ジーンズではありません!(笑)リーバイスはジョン・ウェインも、マックィーンも、ジェームズ・ディーンも穿いたのが、リーバイスなのです。

1847年カリフォリニアでゴールド・ラッシュが起きました。金が発見され、みんなが西部を目指した事件です。「マイ・ダーリン・クレメンタイン」の歌が歌われたのも、この時期です。リーバイ・ストラウスというドイツ移民だった彼も、カリフォリニアに行き、彼は金を掘らず、金を掘っている男たちの間を回った。マーケティングの為です。砂金堀達の仕事は荒仕事で、ズボンがすぐに破れて困るという話しを耳にした。そこで彼は、テント用のキャンバス地で頑強なズボンを作り販売し、大当たりした。ただ、丈夫だが、肌に当たって擦れるので、生地が無くなり新しく取りよせる時に、フランスのニーム地方で作られるサージ(serge de Nimes)を使うことにした。この生地はその後短縮して、デニムと呼ばれるようになりました。そして、新しいデニムには毒蛇や虫よけの効果もあったのです。使われている染料インディゴ・ブルーの匂いを、毒蛇や毒虫は嫌いだったからです。

次に、何でもかんでもポケットに入れるので、ポケットもすぐに破れて困るという苦情を聞き、馬用のブランケットに使うリベットを、ポケットの両端打ちつけて補強することを考え、特許を申請して認められたのです。リベット補強のズボンはリーバイの会社に独占され、リーバイの会社、リーバイスと呼ばれるようになったのです。このように、ジーンズと呼ばれるのはリーバイスだけという文句には、歴史的な事実があるのです。

アメリカで最も人気のあるジーンズが、「Levi’s 501」です。ジーンズの典型とも言えるスタイルですが、160年前のオリジナルスタイルが、今もそのまま残っているということが素晴らしいと思います。今日はジーンズ選びのコツを紹介しましょう。1番大切なのは、サイズの選定。基準になるのはウエストサイズ。購入する時は、必ず1センチから3センチ大きめのものを選び、丈も3インチから4インチ長めにカットします。3回の洗濯で、ジーンズは見事に縮み、綺麗にフィットします。アメリカのジーンズショップには、縮み具合の換算表が備え付けてありますので、探してみて下さい。

リーバイスの特長を4点、その広告からあげてみましょう。

1. Our front pockets are still riveted at the corners.
(前ポケットのかどは、鋲で止められている)

2. We still give you a real watch pocket, whether you need one or not. You never know.
(使うかどうかは別にして、時計を入れるポケットがついている。ご存知ないかもしれませんが)

3. You get a 5 button fly. No need to go switching to something that might just be a temporary fad, like zippers.
(5つの前あきボタン。1時的な流行に過ぎないかも知れませんが、ジッパーのようなものに替える必要なし)

4. We still use only heavyweight 14 ounce denim that’s so strong two horses couldn’t tear it apart. Hence, the Levi’s two-horse patch on every pair.
(14オンスのデニムを使っていて、2頭の強靭な馬でも引き裂くことは出来ない。そのため、全てのジーンズに2枚重ねの膝当て布を使っている)

前ポケットの中の小さなポケットは実は時計入れだったのです。前ボタンのところで使われているflyという表現は、社会の窓のことです。ちなみにリーバイスはスポーツマン向きです。太ももがやや余裕がある作りになっているからです。勿論本来は、馬に跨り易いようにという配慮からです。