青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

なぜ年末は「ベートーベンの第九」なのか?

2016-11-14 | 雑学(教養)の部屋

なぜ日本では年末になると、ベートーベンの第九を演奏するのでしょう。年末恒例の音楽会になって来たのは、1970年頃からです。この曲は、フル・オーケストラを前にして4人の独唱者、そして大合唱団が並ぶ、曲も演奏風景も壮大な交響曲です。特に合唱部分は、日本では知らない人がいません。大掛かりなので、欧米では演奏される回数は、決して多くはないようです。

しかしこの1曲が、1年の終わりに近くなり気持ちの上でも、また町中の雰囲気にしても、何となく騒然としてくる日本には、なぜかぴったりと来るのです。更にお祭り好きの日本人は聴くだけではなく、合唱団の一員として参加することが夢となって行きます。そして、日本全国で各地域のアマチュア合唱団が、続々とこの曲を企画するようになりました。

入場料の収益の1部はチャリティーにするなど、名目も十分で、日本では、第九がないと年末の気分にならなくなってしまいました。

 

・・・ここまでは表の理由。(笑)

では年末にこの第九が、日本中のあちこちで演奏される本当の理由って?

これを演奏すると、年末のコンサートはまずフルハウス(満員)になります。その利益が楽団のメンバーのボーナスに。つまりボーナスを支給する為なのです。