里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ウルイに続いて山ウドを採る

2024年05月10日 | 山菜

春の山菜が次々に採れていますが、これはウルイ。


これは天然のウルイではなく栽培しているウルイです。
ウルイは通称で、正式名はオオバギボウシ。但し鑑賞用ギボウシは食用には向きません。
今年はほぼ例年並の4月末から採り始めました。ウルイは2カ所にあります。
大きな葉が目立ちますが、食べるのは主に茎と葉柄。


葉を食べる場合は、このように葉が展開する前の軟らかいうちです。


こちらは別の場所のウルイ。


葉が開いたものは、葉の部分は大方除いてほぼ葉柄だけにし食用にします。


当地の野山にはこのような天然のウルイも生えています。


天然のウルイは栽培ウルイのように伸びないので、今は採ることは殆どありません。
ウルイは味に癖がなく、僅かにぬめりが感じられる程度です。
お浸し、炒め物、和え物、汁物など様々に利用できます。
こちらは山ウド。


ウルイより1週間ほど遅れて採り始めました。こちらもほぼ例年並です。
山ウドも2カ所にあります。


このウドは、昔知人から株を分けていただいたもので、30数年になるでしょうか。
その方はもともと軟化ウドを栽培していた方で、この時期になると懐かしく思い出されます。
その後、このウドの株を何人かに分けてあげたので、近隣にも大分増えました。
これは「坊主」といういわゆる山ウドの栽培に使われる系統で、天然のウドより茎が太い。
茎を伸ばすにはもみ殻などを掛けることが多いのですが、小生は昔ながらの土盛りです。
こちらは別の場所。日陰になる関係でやや遅れて出てきます。


このくらいになったところで採っています。

葉が少し伸び出したら採ってよいのですが、小生は葉が完全に展開したくらいが好みです。
土をよけて、根元から切り取ります。


近くの山には天然のウドも出ます。時期は少し遅く茎は細くて真っ青です。
早くから山ウドとして店に出ているものはハウスに伏せ込み茎を長く伸ばしたものです。
我が家の山ウドはほぼ天然に近いので香りははるかに強く、人によっては好まないかもしれません。
小生は香り大好き人間なので葉が展開し青味のある香りの強いくらいが好ましい。
一番は味噌漬けです。
皮を薄く剥きスライスしてから水にさらしてアクを取り、その後味噌をまぶします。
短時間でもすぐ食べられ、一晩さらに数日置いてもそれぞれの味が楽しめます。
これは数時間経ったばかりの味噌漬け。これで一盃頂ければ至極。


山ウドは茎だけでなく葉の天ぷらも美味しい。味噌汁にも合います。
おまけでこれは木の芽。即ち山椒の若葉。


我が家の近くにある天然のサンショウです。
里山では春には様々な木の芽が吹き出してきます。しかし、不思議なことに木の芽と言えば山椒の芽のこと。
しゃぶれば舌が痺れるような感覚と強い香り。
なかなか利用するのが難しいのですが、近年は冷や奴の薬味にし晩酌の摘まみにしています。
助っ人がニシンの山椒漬けに挑戦したいと言っていましたがどうなったか。