里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリ長期収穫のための畝作り

2024年05月11日 | 畑:果菜類

いわゆる夏秋キュウリとは夏から秋にかけてネット栽培をするキュウリのことです。
目標とするのは長期栽培で収穫日数100日以上です。
幾つかある果菜類の中で長期収穫が最も難しいのはやはりキュウリ。
近年はなかなか目標を達成できずにいましたが、一昨年、昨年と2年続けて達成し、満足できました。
要因は幾つかあると思いますが、変えてみたのが畝作り。
かなり昔にやったことのある深層の溝施肥を、2年間やってみました。
少々手間はかかりますが、今年もやることにしました。
耕耘からネット張りまでは1ヵ月くらいの期間があるので一連の作業を纏めて記します。
すでに1ヵ月以上前に苦土石灰を全面散布し一度耕耘。半月余り前に畝作りを行いました。
畝の間隔はパイプ支柱に合わせて160㎝。畝2列のうち1畝に深層の溝施肥を行います。
もう1畝は7月に直播きする短期栽培なので溝施肥は行いません。
畝の中央になる所に目印線を付け、70~80㎝の幅で元肥の有機肥料と緩効性肥料を帯状に散布。


トラクターでゆっくりと出来るだけ深くロータリー耕耘します。これは2畝共通でいわゆる帯状全層施肥です。
溝施肥を行う位置に再び目印線を付けます。


目印線が畝の中央になるよう管理機で溝上げします。


鍬で手直しし深さ30センチくらいの溝を作ります。


そこに稲わら堆肥、有機肥料と緩効性肥料を入れます。


土を平らに埋戻し、畝の中央位置に再び目印線を付けます。
溝施肥が畝の中央になるよう管理機の逆転ローターで往復し土をはね上げます。

鍬でならし仕上げれば、帯状の全層施肥と深層の溝施肥を合わせた畝が出来上がります。
最後に、黒マルチを掛ければ畝作りは終了です。例年より畝が少し短くなりました。


左が長期栽培用、右が遅まきの短期栽培用です。


次は支柱立てです。


支柱などの資材は、全て老朽化したパイプハウスを解体した時の廃材です。
自分で曲げ加工したものなので不成型で、大分腐蝕もしています。
横の直管パイプは、頂点、両肩、中段、下段の7本設置します。横パイプはフックバンドで止めます。


下段の横パイプは、ネットを張るときにネットの端を通してから固定します。ここまでは一人作業です。
最後のネット張りだけは助っ人の協力を得ます。
一人で張る場合はシングルネットを利用しますが、ダブルネットを利用し両畝を一度に張る場合は2人作業になります。
キュウリ専用支柱ではないためネットサイズはピタリとは合いません。したがって少々強引に止めます。


ここまでは田植え前に終わっていました。
最後にやったばかりのが筋交い。筋交いにはパイプよりしなりのある竹の方が適します。


強度を保つため筋交いは必須。筋交いをしなければ強風で飛ばされるリスク大です。
これで長期収穫を目指す夏秋キュウリの畝作りは完了しました。