うさぎ学園 多趣味部

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2泊3日山梨・群馬旅行(その14) 「まるき葡萄酒」ワイナリー見学(2)

2014-08-25 17:54:12 | 45号室 2014年8月 山梨~群馬旅行
瓶内熟成の為の地下貯蔵庫に来ました。


ここは凄いです。ひんやりしているせいもありますが、何だか気軽に立ち入ってはいけないような空気感があります。



大量の一升瓶で、ワインが瓶内熟成されています。ワインの瓶の容量は700~720mlなんですが、瓶内熟成させる場合は1.8リットルの一升瓶を使用します。ワインを詰める際、瓶の中にはどうしても空気が入ってしまいます。空気はワインを酸化させてしまうのですが、その空気をワインの容量当たりでできるだけ少なくするために一升瓶を使用しているんだそうです。空気が入る量をなるべく少なくした上でワインの容量を多くすれば、1ml当たりの空気の量を少なくできる、という技です。



瓶の底には「オリ」が溜まっています。ガラス質の透明な結晶で、酒石酸(しゅせきさん)という物質です。濃く質の高いワインほどこの酒石酸が多く沈殿します。通常販売されている高価なワインでもこの酒石酸のオリが発生します。このオリが沈殿しているワインは高級ワインだ、と喜ぶべきところなんですが、お客からの「ガラスが入ってる」っていうクレームもあるんだそうです。そういうところ、難しいですね。
ちなみに酒石酸は戦時中には潜水艦のソナーに使われていて、この酒石酸を得る為に、ワイン産業は軍事産業のひとつだったんだそうです。ワインの方が副産物みたいになってたんですね~。



1974年と1975年に醸造されたワインが眠っていました。顧客からの要望があれば、この一升瓶から720mlのボトルに詰め替えて販売するそうです。



地下貯蔵庫の一角には、こんな素敵な空間がありました。



しばらくここで飲んでいたいな~(笑)。



この「ロダンの考える人」、社長が置いたそうですよ。二つのグラスを前に何を考えているのか・・・。それぞれのグラスに違う種類のワインを注いだら、なんだか物語ができそうです。それとも右のワイングラスで飲もうか、左のテイスティンググラスで飲もうか考えているのかな?グラスが違うだけで味わいかたも変わってくるので・・・結構深いですね、これ。



なんだか随分勉強になったなあ。地下貯蔵庫から外に出ると、ぶどう園が目の前に。
あ・・・ヒツジ・・・。



ぶどうの木の下草は、わざと刈らずに伸ばしているそうです。ぶどうの木は肥料分の少ない痩せた土を好むので、肥料分が少ない方が濃厚な味のぶどうができるんだそうです。つまり、こうして雑草に土中の栄養を吸わせてわざと土を痩せさせているわけです。



でも・・・雑草が多過ぎると色々と問題も起きるので、定期的に手入れをする必要があります。そこで活躍するのが、彼ら・・・ヒツジです。雑草を食べてもらうんですよ~。



可愛い(笑)。もっと近寄ってみたかったんですが、今回は残念(汗)。しかも一頭もこっちを向いてくれないしね(泣)。



シャトー・メルシャンで、ワインの勉強をする為に日本で初めてフランスに渡った2人の若者の話に触れましたが・・・そのうちの一人がこの「まるき葡萄酒」の創業者なんだそうです。
初めは気付きませんでしたが、ショップの棚の一番上には木箱に入った高級ワインがありました。
一番古いのは1972年のヴィンテージで27000円。42年熟成って・・・凄いな!
この価格、安いのか高いのか・・・。



次回は甲府方面へ向かいます。
武田信玄ゆかりの武田神社へ行きますよ!
お楽しみに!