異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

旧日本軍の残虐行為を描いたアンジーの『アンブロークン』と安倍首相の戦後70年談話

2015-01-08 23:54:06 | シェアー

映画は映画。事実は事実。アメリカでも、韓国でも、中国でも、日本にしても歴史の事実を捻じ曲げることはできない。

どの国かではない。どんな戦争にも、「加害」と「被害」の両面がある。

  日本では戦後、ヒロシマ、ナガサキという被害の側面ばかりが強調され、旧日本軍による戦争捕虜への残虐行為、南京事件、慰安婦問題は長い間、語られてこなかった。今の日本で、こうした被害者に直に接した人がいったいどれぐらいいるのだろう。(文中より)


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意見をつなぐ、日本が変わる。BLOGOShttp://blogos.com/article/102985/より転載

記事

旧日本軍の残虐行為を描いたアンジーの『アンブロークン』と安倍首相の戦後70年談話

復活した「反省」の2文字

新年早々、戦後70年をめぐる天皇陛下のご感想、安倍晋三首相の年頭所感、記者会見での発言が相次ぎ、中国や韓国、米国も大きな関心を示した。

天皇陛下のご感想(1日)
「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。(略)この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」
安倍首相の年頭所感(1日)
「日本は、先の大戦の深い反省のもとに、戦後、自由で民主的な国家として、ひたすら平和国家としての道を歩み、世界の平和と繁栄に貢献してまいりました。(略)私たちが目指す国の姿を、この機会に、世界に向けて発信し、新たな国づくりへの力強いスタートを切る。そんな一年にしたいと考えています」
安倍首相の年頭記者会見(5日)
「平和国家としての歩みはこれからも決して変わることはありません。(略)この70年間、日本は先の大戦の深い反省とともにひたすらに自由で民主的な国家を創り上げてきました。そしてアジアや世界の友人たちの平和と発展のためにできる限りの貢献を行ってまいりました。(略)その明確な意志をこの節目の年に当たり、世界に向けて発信したいと思います」
毎日記者
「新たな談話で村山談話の表現を踏襲するなど、継続性を示すのか」
安倍首相
「安倍内閣としては、村山談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいます。(略)先の大戦への反省、そして戦後の平和国家としての歩み、そして今後、日本としてアジア太平洋地域や世界のために、さらにどのような貢献を果たしていくのか。世界に発信できるようなものを、英知を結集して考え、新たな談話に書き込んでいく考えであります」

天皇陛下が「満州事変」に言及されたことが目を引くが、天皇陛下のご感想も、安倍首相の発言も基本的には、1992年の中国国家主席主催晩餐会(人民大会堂)における天皇陛下のお言葉がベースになっている。

「両国の関係の永きにわたる歴史において、我が国が中国国民に対し多大の苦難を与えた不幸な一時期がありました。これは私の深く悲しみとするところであります。戦争が終わった時、我が国民は、このような戦争を再び繰り返してはならないとの深い反省にたち、平和国家としての道を歩むことを固く決意して、国の再建に取り組みました」

「深い反省」と「平和国家としての歩み」の2つがキーワード。2013年と昨年の安倍首相の全国戦没者追悼式式辞から消えていた「反省」の2文字が復活している。

周辺の不規則発言は封印を

今年夏に発表される戦後70年談話のワーディングがどうなるかはこれからだが、戦後50年の村山談話、戦後60年の小泉談話にあった「植民地支配と侵略」「多大の損害と苦痛」「心からのお詫び」の扱いが注目されそうだ。

日本は中国、韓国との関係を好転させる必要がある中で、最も大切なのは安倍首相周辺と支持者が歴史問題を蒸し返す不規則発言を慎むことだ。日本からの戦後メッセージは安倍首相の発言に一本化し、周辺がしっかり支えていかなければならない。

NHKによると、中国や韓国の反応は、安倍首相がどんな戦後70年談話を出すか注視しているというものだった。

中国外務省の洪磊報道官(6日の定例記者会見)

「われわれは、日本政府や指導者が過去の侵略の歴史について、どのような対外的なサインを出し、どのような態度をとるのかを関心を持っている。われわれは、日本が歴史問題を巡ってこれまでに示してきた厳粛な約束をしっかりと守り、実際の行動で平和的な発展の道を歩むことを希望する」

韓国外務省の魯光鎰報道官(6日の記者会見)

「日本政府が歴代内閣の談話を継承し、正しい歴史認識に立って誠意ある行動をすることで周辺国と国際社会の信頼を得ることを期待する。談話内容を鋭意注視していく」

米国務省5日の記者会見

質問「安倍首相は戦後70周年の節目に先の大戦の日本の行為について反省を表す談話を出す考えを示しました。何か意見はありますか」

サキ報道官「われわれが何度も述べてきた通り、村山談話や河野談話で示されたお詫びは日本が近隣諸国との関係を改善していく上で重要な一章だった。これまで何度も指摘してきた通り、われわれは日本が友好的な対話を通じて歴史問題を解決するため近隣諸国との共同作業を継続することを勧めます」

米国務省6日の記者会見

質問「あなたは昨日の記者会見で村山談話や河野談話の重要性に言及しました。日本政府にプレッシャーをかけているとの見方も出ています」

サキ報道官「プレッシャーをかける意図はまったくありません。言い直します。歴史問題について前向きなメッセージと戦後日本の平和への貢献を含む安倍首相の発言を歓迎しますと言うべきでした」

今年、東シナ海の尖閣諸島をめぐる緊張がすぐにでも弱まると考えるのは早計だが、安倍首相は中国の習近平国家主席、韓国の朴槿恵大統領とも、それぞれの立場を理解して違いを上手くコントロールしながら、日中・日韓関係を改善させていくと思わせる良いスタートが切れた。

アンジーの新作映画『アンブロークン』

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使として「紛争下の性的暴力追放」キャンペーンに取り組む米人気女優アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた第二作『アンブロークン』を筆者はロンドン繁華街の映画館で鑑賞した。 

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 前のエントリーでも紹介したが、先の大戦で旧日本軍の戦争捕虜となった元米軍兵ルイス・ザンペリーニ氏(故人)の不屈の生涯を描いた伝記を原作にした映画だ。月曜日のレイトショーということもあって、観客は10人未満だった。

戦争捕虜への残虐行為シーンは、アカデミー賞作品賞を受賞した英・米合作映画『戦場にかける橋』(1957年公開)、大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(83年公開)、英BBC放送のTVシリーズ『Tenko(点呼)』(81~85年)、英・豪合作映画『The Railway Man(邦題:レイルウェイ 運命の旅路)』(2014年)に比べても凄まじ過ぎる。

主人公ルイスをいたぶりぬく「バード(鳥)」と呼ばれる日本兵Wは終戦と同時にいち早く姿を消し、連合国総司令部(GHQ)のマッカーサー司令官の指名手配を逃げ切った実在の人物だ。戦争捕虜は虫けらのように扱われ、拷問に等しい暴力、裏切りの持ちかけ、炭鉱での強制労働がこれでもかと描写されている。

あまりの残酷さに筆者は二度も三度も声を上げてしまった。日本の団体「史実を世界に発信する会」がアンジーを「人種差別主義者」と非難していることがすでに英メディアでも取り上げられている。

クリスマスの週末、米国、カナダでの封切り映画の興行成績は、『ホビット 決戦のゆくえ』が約5450万ドルで1位、アンジーの『アンブロークン』は約4730万ドルで2位。英国の結果はまだ出ていない。

「日本の人はよく見てほしい」

戦争には「加害」と「被害」の両面がある。日本では戦後、ヒロシマ、ナガサキという被害の側面ばかりが強調され、旧日本軍による戦争捕虜への残虐行為、南京事件、慰安婦問題は長い間、語られてこなかった。今の日本で、こうした被害者に直に接した人がいったいどれぐらいいるのだろう。

英国では1994年、旧日本軍の戦争捕虜だった人たちの団体JLCSAのアーサー・ティザリントン会長(故人)ら7人が1人当たり1万3千ポンドの補償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

98年11月、東京地裁は「国際法は個人の損害賠償請求権を規定していない」と原告敗訴の判決を言い渡し、2004年、最高裁で同会長らの敗訴が確定した。

英国の兵士だったティザリントン会長は第二次大戦中、シンガポールで日本軍の戦争捕虜となり、台湾で強制労働をさせられた。戦後50年の1995年に日本テレビのロンドン支局長として同会長を取材した元田成(せい)さん=現・白鴎大学客員教授=に電話でお話をうかがった。

元田さんによると、同会長に3回も4回もインタビューしたが、通り一遍のことしか言ってくれなかった。そこで、娘が焼いたケーキを持ってオックスフォードにある自宅を訪れ、空気が和んだところでもう一度インタビューを申し込んだ。

「なぜ、そこまで日本を追及するんですか」としつこく食い下がると、TVカメラの前で平静を装ってきたティザリントン会長は顔を紅潮させ、「これを見せてやる」と自分の口に手を突っ込み、入れ歯を取り出して床に投げつけたという。

歯が一本もなかった。堰を切ったように同会長は涙声で話し始めた。戦争捕虜は毎日、天皇陛下に向かって敬礼しろと命じられた。従わなかった同会長は日本兵に銃を使って顔を殴られた。何度も何度も殴られ、ついに歯は一本もなくなってしまった。

何とか生き残って英国に帰ったあとも、残虐行為を受けたトラウマに苦しみ、うつ病になったり自殺したりした戦友もいる。

オックスフォードを訪れる日本人留学生や観光客が日本語を話すのを聞くと、ビクッとした。同会長は「なぜ、自分がこんなにひどい扱いを受けたのか知りたい」と日本の本を読んだり、研究したりした。

日本の首相、大臣、政治家、役人に手紙を出したが、まったく相手にされなかった。そのため日本で裁判を起こしたという。

元田さんの取材は、櫻井よしこさんがキャスターを務める夜のニュース番組『きょうの出来事』で放送され、若い視聴者から「これまで知らなくて驚いた」「ぜひ日本人としてアーサーさんに謝りたい」という手紙何通も送られてきた。

元田さんは手紙をすべて英訳し、ティザリントン会長に届けた。同会長の言葉は元田さんの心の中に今も刻まれている。

「自分は日本人全体を憎んでいるわけではない。日本の政府や責任ある立場の人に対して怒っているんだ。それを理解してほしい」


戦争捕虜と戦後和解についてもう少し詳しく知りたい方は

日本の捕虜取扱いの背景と方針(防衛省防衛研究所の立川京一・戦史研究センター戦史研究室長)

旧軍における捕虜の取扱い―太平洋戦争の状況を中心に(同)

「渥美奨学生の集い」講演録、日英戦後和解(1994~98年、沼田貞昭・元カナダ大使)

(おわり)

 

 


【書籍紹介】『たかが一内閣の閣議決定ごときで』-亡国の解約改憲と集団的自衛権について

2015-01-08 23:53:44 | 紹介

この映画・本、よかったす-旅行記も!

http://blog.goo.ne.jp/y-inosan66/e/5ef3b25fad3f1477c5efcd82de702eeeより転載

2014-11-22 21:41:50 

『たかが一内閣の閣議決定ごときで』

-亡国の解約改憲と集団的自衛権について小林節と山中光茂が縦横に語る


                       【 『たかが一内閣の閣議決定ごときで
                                 -亡国の解釈改憲と集団的自衛権』 2014年10月  皓星社刊 】


 11月16日の日曜日、京都弁護士会主催の『憲法と人権を考える集い-憲法の大原則・立憲主義を考える』に行ってきたが、そこでの討論に飽き足らず、もう少し小林節さんの《心境の変化の過程》を知りたいと思い、書籍を買い求めた。

 それが上の本である。一般の《憲法の解説本》や《改憲の問題点》をひととおり探るだけのものでは面白くないと思い、小林節さんと松坂市長である山中光茂という、あまり知られていない人との対談を収めたものを手に取った。この本、今回の『閣議決定』の持つ意味と、『憲法』と『集団的自衛権』の問題が本質を突いた、しかもわかりやすい発言により、これらに対する理解が深まり、整理できただけでなく、今まで知らなかった人物像を知ることもできて、大きな収穫だった。

 小林節さんの方もさることながら、この山中光茂さんという人、大した人物である。

 【おくづけ】の著者紹介の部分をそのまま引用すると

   山中 光重(やまなか・みつしげ)
     松坂市長。1976年、三重県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。
     その後、群馬大学医学部に学士編入学し、卒業。医師免許取得後、ア
     フリカのケニアを中心に貧困地域におけるエイズ対策などに尽力。
     2009年、松坂市長選挙に当時全国最年少として当選、現在2期目。
     住民参加型市政が評価され、マニフェスト大賞グランプリ。ジュネー
     ブにおける世界市長会議に日本代表として参加。著書に『巻き込み型
     リーダーの改革』がある。

  と、こんな経歴の持ち主である。やってきたことが半端じゃない。全国最年少とか聞くと、はじめは《名声だけを追って中身のない飛び跳ねた若者》を連想したが、なんのなんの本を読み進めると、対話の中でもむしろ「小林節」をリードしているではないか。

 以下、本書から話の内容の重要ポイントを列挙する。

 そもそも今回の【『講演会』の対象内容】、および、この本の【出版の動機】と【主な関心事】は、この直前の2014年7月1日に安倍内閣が「憲法の重大な問題に関し」閣議決定したことにある。それは何かというと、【憲法改正をすることなく、《たかだか一内閣の閣議ごときで》解釈の変更により「日本を戦争する国」に導く決定をした】というところにある。


 【まえがき】(山中光茂)から

  「わたしたち日本人は、第二次世界大戦の敗戦後・・「平和主義の徹底」を明確に掲げ、国民意思として
  70年にわたってそれを守り通してきた実績があります。」
  「・・世界のほとんどの国では決して日常とはいえない「平和」を国家と国民が70年にわたって守り抜
  き、アジア・アフリカ諸国をはじめとする国際社会に対して大いなる平和貢献を徹底してくることができ
  たのです。・・国際社会における評価も戦中・戦後における「侵略国家」というレッテルから、「平和国
  家」という信頼を得るまでになりました。」

  「・・戦後歴代政権においては平和主義の理念をうたった憲法の根幹を乗り越えることなく、「集団的自
  衛権は憲法上許される物ではない」という判断を明確に表すことで、世界各地に生じていた東西対立や民
  族対立に対して特定国家の意思による「自衛という名の戦争」に介入を強いられることhがありませんでし
  た。戦後の日本の平和は、決してアメリカとの軍事同盟を通じた「抑止による平和」「核の傘」により守
  られてきたのではありません。」

  「・・世界に誇れる日本のかたちが、安倍内閣という憲法の枠を乗り越えようとする「愚かな為政者」の
  登場によって、今まさに壊されようとしています・」

  「憲法はそもそも「愚かなる為政者」が生まれることを前提としており、だからこそ憲法によって憲法に
  よって歯止めをかけるということに大きな意義があります。・・」

  「失ってからでは取り返しのつかない現実を、国際社会のなかでは「自衛のため」「平和な国家を建設す
  るため」という戦争を正当化する理屈をつけることで壊し続けているのです。」

  「これまで世界のなかのどの色にも属さない平和貢献国家という信頼を積み重ねてきた日本ですが、この
  国の「特定国家の軍事的意思」と共同することを前提とする集団的自衛権という軍事力の行使には国民意
  思によって歯止めをかけなくてはなりません。」


 ここに書かれていることで、本書で言いたいことはほぼ言い尽くされているのだが、もう少し追ってみよう。


 第1章「亡国の憲法解釈と集団的自衛権」から

  【小林先生と樋口先生のの教え】

  (山中さんは慶応大学在学中、恩師である小林教授の全講義を聴く一方、護憲派の樋口陽一教授の講義を
  聴くため上智大にまで出向き(潜り込み)全授業に出席したという話が紹介された後)

  [山中]「・・小林先生からは憲法の本質論を勉強させていただき、樋口先生からは、憲法の歴史的背景
  についておしえていただきました。・・」(p-14)


  【たかが閣議決定、されど閣議決定】

  [小林]「憲法を変えていいのは・・国民だけなんですよ。国民投票を経ない憲法改正はありえない。国
  民投票をするには・・衆議院・参議院それぞれの三分の二の発議によらなけらばならない。・・その手続
  きを経ない(で)・・・閣議決定でそれをやった。・・このあと、国会で自衛隊を海外に派兵する・・派
  兵手続きをつく(る)・・これは簡単にできる・・。特別秘密保護法をつくった(から)・・こうして憲
  法改正の手続きを一切経ないで、実質憲法改正をやってのけた。」(p-18)

  [山中]「『たかが閣議決定』なのかもしれませんが、行政府のトップの内閣によってきめられたという
  『されど内閣決定』という側面もあります。」
 

  【集団的自衛権は海外派兵の正当化】

  [小林]「集団的自衛権というのは、他国(同盟国)を守るために海外派兵に派兵することを正当化する
  もの。本質は、海外派兵権です。」(p-25)

  [山中]「政府はその本質をごまかすために、『日本を守るためだったら海外の軍隊に協力するのが当然』
  という矛盾した論議を振りかざしている・・」

  [小林]「『集団的自衛権は憲法違反だから反対だ』というと、『えっ!そんなに卑怯でいいですか』っ
  て言われる。ふざけんな、と言いたい。」

  [小林]「基地は沖縄に集中していますが東京にもあります。・・『思いやり予算』は千億単位だし、・・
  ・・ちっとも片務的ではない・・・さらに、日本は世界各国に対して人道的支援を行い、あらゆる国際貢
  献もして。国連の負担金は二番目に多い・・・世界から孤立しないために集団的自衛権を認めるべきだ、
  という暴論は問題外ですね。」

  [小林]「日米安保と駐留米軍がいるから『侵されなかった』んです。だけど、わたしは最近はじめてわ
  かった。九条のおかげでだrも『侵さなかった』わけです。・・・
   この信頼をかなぐり捨てて、世界の警察であるアメリカの二軍になってドンパチドンパチ、自分たちと
  価値観の違う国を武力で張り倒して『言うことを聞け、コノヤロー!!』と。それって『軍国主義』でし
  ょ。何が積極的平和主義なんだ。ごまこしですよ。」(p-27)

  [山中]「・・集団的自衛権の行使は間違いなく、『国際紛争を解決する手段としての』武力の行使になる
  のです。(p-30)

  [小林]「『これまでの枠組みを超えていない』という政府の説明は明白なウソです。」(p-31)


  【政府が使った二枚舌】
  【もはや九条を盾に参戦は断れない】

  [山中]「私が本当に怖いと思うのが、実際にNOTOやアメリカが本当に支援を求めてきたときに、日
  本がこれまで憲法第九条を盾に断ってきた海外派兵を断れるか、という点なのです。」

  [小林]「NOTOは集団的自衛権の同盟じゃないですか。あれは反共、反ロシアの集団的自衛権同盟で
  すよ。」

  [山中]「集団的自衛権を持つなんて本当にバカバカしい、とわかるはずなんですが。・・・現在、日本
  を侵略国と思っている国はないんです。・・・アメリカや中国の評判はガタガタに悪いです。世界の認識
  で言えば、アメリカは戦争大好きの国と思われています。・・日本に対する信頼感が厚く、戦場に近いと
  ころに行って人道的な支援活動ができるのも、・・平和国家という理由があります。・・。」

  [小林]「『「湾岸戦争」のときはカネ出したけど、今度は払わないぞ』って言わないといけないんですよ。
  それが『あれ?今度はカネだけじゃないんだ、カラダも出さなきゃ』なんて、頭おかしいじゃないですか。」

 
  【憲法のもとでは「たかが一内閣の総理大臣】

  [小林]「・・・国会の敷地にはいると議員バッチを付けた人だけが人間で、あとは人間でないようで・・
  ・・非常にムカムカします。・・議員も、国会という大きな組織か見れば、一つの齣にしかすぎない。」

  [山中]「・・必ずしも選挙によって選ばれた為政者に正しい判断ができるとは限らないという点が、立
  憲主義のもとでは大事なのです。」

  [小林]「安倍総理的に言うと、『私は選挙で多数に選ばれた与党の中で選ばれて総理大臣になったんだ』、
  『選ばれた私が決めることに間違いがあるはずないじゃないですか』となる。恐ろしいですよ。・・・暴
  君型国王の発想です。・・茶坊主みたいなイエスマンばかり集まると裸の王様になる。」


  (この辺の話は、大阪の【橋下市長】にも聞かせてやりたい話である。自分勝手に自分の都合だけで議会
   を解散し選挙に打って出るやり方は、今回、衆議院を解散して総選挙をやるという安倍首相となんら変
   わらない。しかも橋下市長とその子分の大阪府知事までその職を放り出し、選挙に出るというから、あ
   きれてしまう。
    それにひかえ、この後の話で、小林さんが山中市長の人柄と裁量にほれ込み、「国会で活躍してほし
   い」みたいなことをいうが、それに対し山中さんは、
  「(国会に出る話は)確かにたくさんありましたが、全部断ってきました。・・大臣とか・・権力構造の
   中で明確な役割を果たせればいいのですが。・・一国会議員としてできることには今魅力を感じておら
   ず、国会議員になりたいとはみじんも思ったことがない」(p-58)と、きっぱり。さらなる要請には、「個人
   的な意見として拝聴しました。」(p-75)と、軽く受け流す。橋下あたりとは器が違うと感じた。)


   すでに、文字数もだいぶ多くなってきてしまった。1度に読むには限界の量を超えている。

  第2章は『9条精神を守る「護憲的改憲派」』となっているが、もう一つの興味-《どうして小林節が、いわゆる『護憲派』とタッグを組むようになったか》そのいきさつ-についてである。

  この章の93ページから『私が改憲派の重鎮というところの謎解きをしておきます。』(p-83)と前置きして、説明している。その引用は省略させていただくことにして、『小林節は改憲派』であるというときの《改憲》の内容に大きな誤解があるということがわかった。

  「自衛力を堂々と持てる憲法に改正し、海外派兵を簡単に許さない憲法をつくり、守るべきだというのが、私の今の結論なんです。」(p-106)

  「九条の価値あり、ですよ。いま安倍自民党のもとでは九条の改正はやめたほうがいい。だから、私は戦術的にこの瞬間だけ、九条護憲論者になった。」(p-148)

 と、こんな具合である。『明治憲法』のような憲法に後戻りさせる《改憲派》と、いまの憲法の不備を発展的に「改正」する《改憲派》を一緒くたに論議することに混乱があったのだ。

 いみじくも、小林節は、自ら今の立場を『護憲的改憲派』と呼んでいる。


 第二章もあとの第三章も、傾聴すべき発言がつづくが、ここいらで止めにしよう。





再】ご案内: 311を忘れない。「原発」国民投票・署名キャンペーン

2015-01-08 23:53:18 | ご案内

311を忘れない。「原発」国民投票・署名キャンペーン

 

市民グループ・みんなで決めよう「原発」国民投票(http://kokumintohyo.com/)は、12月23日から署名キャンペーンをはじめます。

わたしたちは、2011年3月11日に起きた東日本大震災とそれによる福島第一原発事故に衝撃をうけ、「大事なことは自分たちで決めたい」という思いで立ち上がりました。同じように、あの日を境に、わたしができることは何か。わたしの暮らしはこれでよいのか。これからの社会は?と考え動き始めた人は多いでしょう。 「3.11」は、「あの日の体験」を共有する日。私たちはこの日に向け、署名キャンペーンを展開します。川内原発、高浜原発の再稼働や、統一地方選を控えているいま、311を忘れないだけではなく、人々が協働し、連帯することで大きなインパクトを与える動きにしたいと考えています。

このアクションに必要なのは、”気持ちが動いたそのとき”の、あなた自身の気持ち、あなた自身の言葉。
“One person, one message, make our story” 
あなたのストーリーを伝えていこう。

キャンペーン期間
2014年12月23日~2015年3月11日
キャンペーン開始は、2014年12月23日(祝日)です。311に向けて、署名を集めていきます。集めた署名は、第二次署名提出として、衆参両議院や各党に届けます。現時点で、署名提出日は決定していません。川内原発の再稼働の日程等も考慮して、決めていく予定です。

キャンペーンへの参加のしかた その1:メッセージボード
下記、いずれかの内容でメッセージボードにお書きください。
・「311」について忘れたくないあなたの気持ち、あなたの体験。
・あなたの「原発」国民投票への思いや、「原発」国民投票を通じて叶えたい未来/社会。

※メッセージボードはこちらからダウンロードできます。
http://zweiinc.fri.macserver.jp/OneMessageBoard_B.pdf
またはセブンイレブンネットプリントでも印刷できます。
(詳細は投稿トップにて随時更新)

ハッシュタグ「 #311を忘れない」を付けて投稿をお願いします。
寄せられたメッセージは、このイベントページやTwitter、当会ホームページで順次公開していきます。
メッセージボードを掲げた写真を撮って、下記ページにどしどしご投稿ください!

◆キャンペーンへの参加のしかた その2:署名集め
311のあの日のあなたの思い、これからの社会へのあなたの思いを共有しあいながら、具体的な行動して「原発」国民投票への署名を広げていきましょう!!

※署名用紙はこちらのリンクからダウンロードできます。
http://kokumintohyo.com/wp-content/uploads/shomei01.pdf
集めた署名用紙は、下記までご送付をお願いします。

 〒211-0004 神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1100-12 
 かわさき市民活動センター レターケースNo.36 
 みんなで決めよう「原発」国民投票

以下のWebフォームから署名をすることもできます。
twitterやfacebookでこちらの署名フォームの拡散もお願いします。
https://kokumintohyo.com/apply_form




「 ドイツの脱原発と宗教」~ドイツの脱原発の背景には、声を上げ続けた宗教界の役割も見逃せない

2015-01-08 23:19:15 | シェアー

海外から発言 「 ドイツの脱原発と宗教」

~ドイツの脱原発の背景には、声を上げ続けた宗教界の役割も見逃せない要素としてある。M・Nさんのフェイスブックより 「脱原発とドイツ教会」)

 

 

 


【原発】安倍政権、福島の帰還支援法を提出へ! ネット上では「強制送還と同じだ」との批判も!

2015-01-08 23:18:42 | シェアー

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5093.htmlより転載

安倍政権、福島の帰還支援法を提出へ!福島(汚染地域含む)に帰還した方には支援!

ネット上では「強制送還と同じだ」との批判も!

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1月6日に安倍首相は経済団体の会合で、福島復興再生特別措置法の改正案を今月の通常国会で成立させる方針を表明しました。福島復興再生特別措置法の改正案には、原発事故で避難した住民が帰還できるようにするために、生活や地域経済を全面買収方式で整備する「一団地の復興再生拠点整備制度」の創設が盛り込まれています。
これは福島原発事故で被災した市町村を復興拠点として整備するという物で、政府側は住民の帰還を促す狙いも有るようです。

昨年は南相馬市や川内村等で規制が解除されましたが、今年もこのまま汚染されている場所も含めて帰還政策が行なわれることになるでしょう。チェルノブイリ事故では年5ミリシーベルトでアウトだったことを考えると、年20ミリシーベルトまで許容している日本政府は色々な意味でヤバイです。
これから放射能被ばくの影響も表面化することにするでしょうし、福島県に住んでいる方達は本当に切羽詰まっていると感じられます。


☆首相、福島の帰還「支援」 再生特措法改正案提出へ
URL http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150107_61042.html

引用: 
 安倍晋三首相は6日、経済3団体の会合で、福島復興再生特別措置法の改正案を今月召集する通常国会に提出して成立を目指す考えを示した。東京電力福島第1原発事故によって被災した市町村が、復興拠点として住宅地を整備する際の財政支援などを盛り込む。「通常国会で特措法などを用意し、避難している福島の方々の円滑な帰還支援を行っていきたい」と述べた。
:引用終了

☆福島復興特措法改正へ 全面買収で拠点整備
URL http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/150107590010.html

引用: 
2015/1/7 
 復興庁は、福島復興再生特措法の改正案を1月下旬に召集される通常国会に提出する。福島第1原発事故で避難した住民が帰還できるよう、生活、地域経済の再生の場を全面買収方式で整備する「一団地の復興再生拠点整備制度」を創設。
:引用終了

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       増える岡山への移住相談...現状は? - YouTube

       www.youtube.com/watch?v=Fvp-bE_k_Lk


     

       福島の国道6号、3年半ぶり全線開放 帰還困難区域 - YouTube

        www.youtube.com/watch?v=hJOwI7ikmFE


   春以降に帰還判断の楢葉町、解決に時間かかる課題も(福島15 ...

    春以降に帰還判断の楢葉町、解決に時間かかる課題も(福島15/01/06) の動画検索結果► 1:54► 1:54
    www.youtube.com/watch?v=X4Qx_gkUKTE



<ネット上のコメント>

戻れば支援、戻らなければ支援なしでは、強制帰還に近い。→首相、福島の帰還「支援」 再生特措法改正案提出へ 河北新報オンラインニュース http://ow.ly/GUFBL

被災者はまるで犯罪者扱いだ。放射能汚染区域に強制送還…北朝鮮や中国にも引けを取らぬ残虐な自民党“

還れる場所、還れる人、還りたい人。還るには不安のある場所や人。どちらも支援しないと。 

帰還した人だけ支援するの? これこそ「金目」で解決する手法じゃない。国会議員さんの家族を率先して移住してはどうか。