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高校教科書:数研出版「従軍慰安婦」「強制連行」を削除

2015-01-12 15:51:15 | ご案内

http://mainichi.jp/select/news/20150109k0000e040198000c.html?inb=ra より転載

高校教科書:数研出版「従軍慰安婦」「強制連行」を削除

毎日新聞 2015年01月09日 11時26分(最終更新 01月09日 20時16分)


数研出版の高校教科書の主な記述の訂正
 

 ◇公民科の「現代社会」2点と「政治・経済」1点

 教科書会社「数研出版」(東京都)が、今春から高校で使われる公民教科書から「従軍慰安婦」と「強制連行」の記述の削除を文部科学省に申請し、認められたことが9日、分かった。同省によると、現時点で他の教科書会社から同様の申請はなく、限定的な対応とみられる。

 文科省によると、訂正された教科書は公民科の「現代社会」2点と「政治・経済」1点で、戦後補償に関する記述。「従軍慰安婦」と「強制連行」の記述が削除された。数研出版は理由について「今の時点ではお話しできない」としている。

 政治・経済の教科書では「戦時中の日本への強制連行や『従軍慰安婦』などに対するつぐないなど、個人に対するさまざまな戦後補償問題も議論されている」という記述が「韓国については、戦時中に日本から被害を受けた個人が、謝罪を要求したり補償を求める裁判を起こしたりしている(戦後補償問題)」と訂正された。

 「従軍慰安婦」を巡っては、朝日新聞が昨年、過去の記事を取り消したことを受け、「新しい歴史教科書をつくる会」が昨年9月に教科書の関連記述の削除や訂正を教科書会社に勧告するよう文科省に要請。同省は「訂正を求める考えはない」と応じない方針だが、下村博文文科相は9日の閣議後の記者会見で「今後も訂正申請が出てきた場合、適切に対応する」と述べた。

 別の教科書会社は「朝日新聞の件などを受け執筆者と相談したが訂正はしない」という。

 文科省は昨年1月、近現代史を扱う際に政府見解を尊重するよう求める内容に教科書検定基準を改定した。適用されるのは現在検定中の中学教科書からで、今回の訂正は通常の手続き。【三木陽介】


 

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安倍首相、日本経済を破綻に導く狂気 金融緩和と東京五輪、将来に深刻なツケと損失

2015-01-12 11:01:47 | シェアー

http://biz-journal.jp/2015/01/post_8514.htmlより転載

安倍首相、日本経済を破綻に導く狂気 金融緩和と東京五輪、将来に深刻なツケと損失

 
ジム・ロジャーズ(「Wikipedia」より/FDV)
 年末年始の経済誌各誌には、投資家のジム・ロジャーズが登場した。各誌のそれぞれのインタビューに答えるかたちで2015年相場の予想を行っている。ジム・ロジャーズといえば、投資家のジョージ・ソロスと投資会社クォンタム・ファンドを設立し、驚異的なリターンを上げて有名になった。07年に一家でシンガポールに移住したことも話題になった。

 

 ジム・ロジャーズの見通しをおおまかにまとめ、各誌の取り上げ方の違いとともに紹介したい。

 楽観的なスタンスなのが、「日経ビジネスアソシエ」(日経BP社/1月号臨時増刊)の特集記事『徹底予測2015』のインタビュー記事『ジム・ロジャーズ 株も物価も金利も上がる 実物資産を買いなさい』であり、最も悲観的なスタンスなのが、「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/12月27日・1月3日新春合併特大号)の特集『2015大予測』の記事『世界編 スペシャルインタビュー 世界規模の破綻が2020年までに来る』だ。その中間が「プレジデント」(プレジデント社/1月12日号)の特集『インタビュー 金融サイクルで判明「今から日本で起きる悲劇」』だ。同一人物へのインタビューにもかかわらず、聞く側のメディアによってその内容が大きく変わってくるのだ。

 14年10月、日本銀行が追加の金融緩和策を決定したことについてジム・ロジャーズは、好意的に捉えているようだ。

「日経平均株価に連動する上場投資信託(ETF)と、いくつかの大型株を買ったよ。私がNTTやタカラトミー、サンリオの株を持っているのはすでに知られているけれど、今回買った具体的な銘柄についてはノーコメントだ」
「日本の中央銀行は投資家にとって非常に歓迎すべきことをしてくれた。『これから市場に大量のお金を供給します』とはっきりアナウンスした。当面は円を安くし、株を上げますと言っているようなものだ。このパーティはしばらくの間続くだろうよ。少なくとも2015年後半くらいまで、いやもっと長くなるかもしれない」(以上、「日経ビジネス」より)

「底を打ったときと比べると、株価は倍になっています。今後3倍にまで上がるかもしれない」
「このままお金を刷り続けるなら潜在的には2~4年以内にバブルが起こりうる」(以上、「プレジデント」より)

 しかし、好況期は長続きしないという。

「東京オリンピック前に状況が悪化し始め、日本のみならず、世界のほぼ全土で経済が破綻するでしょう。2020年までに、少なくとも1回は世界規模の破綻が起こります」
「正確な時期はわからないが、たぶん16年か17年でしょう」
「国債が大暴落し金利が上がります。株価も暴落します」(以上、「東洋経済」より)

バブル、経済破綻……20年までは激動が続きそうだ。日本の場合は、その元凶は累積する債務残高だ。

そもそも、金融緩和もオリンピックも長い目で見れば日本の債務を増やすだけだ。債務の積み増しはいつか必ずインフレを起こす」
「国の借金が増えるリスクの方が恐ろしい」
「問題はカットできるコストがあるのに減らそうとする努力をしていないところにある」
「日本はインフラにカネをかけ過ぎている」
「目先はハッピーだが、将来のツケは深刻なものになる」」(以上、「日経ビジネス」より)

 アベノミクスについては、厳しい批判を展開している。特に円安誘導が問題だという。

「安倍晋三首相は最後に放った矢が自分の背中に突き刺さって命取りとなり、日本を破綻させた人物として歴史に名を残すことになるでしょう。自国通貨の価値を下げるなんて、狂気の沙汰としか思えません」(「プレジデント」より)

「投資の世界の人たちや、(金融緩和で)おカネを手にしている人たちにとっては、しばらくは好景気が続くでしょうが、安倍首相が過ちを犯したせいで、いずれはわれわれ皆に大きなツケが回ってきます。(略)日本について言えば、安倍首相がやったことはほぼすべて間違っており、これからも過ちを犯し続けるでしょう」(「東洋経済」より)

 世界では、インドとロシアに注目しているようだ。今回初めて投資したというインドでは14年5月にナレンドラ・モディ政権が誕生したが、モディ首相のグジャラート州首相時代の実績などから世界的な期待が集まっている。しかし、「少し気になるのは、政権誕生からもうすでに6カ月が経っているのに、まだ具体的なアクションが見えないこと」だと懸念点を挙げた。

「ロシアは2014年の3月、そして11月に株を買った。ウクライナ問題が勃発し、市場が下落した時だ。誰も怖くて買えない時こそが、投資のチャンスなのだから」(「日経ビジネス」より)

 また、北朝鮮への投資意欲も示している。

「私は米国市民なので、実際には無理でしょうが、北朝鮮に多額のおカネを投資したいです。今の北朝鮮はすこぶるエネルギッシュな国です」
「朝鮮半島は5年以内に統一されるでしょう。日本や米国の政治的プロパガンダに耳を傾けてはダメです。ロシアと中国は、北朝鮮に多額の投資をすでに行っています」(以上、「東洋経済」より)

 今後は、実物資産である金と外貨投資に注目だという。

「実物資産を持つことは重要だ。売ってはいけない。私は(金相場が1オンス)1000ドルを下回った頃に買い増そうかと思っている」
「外貨投資を始めることだ。自分のお金を海外に逃がしなさい。そして子供たちには必ず外国語を習わせること」
「日本株と外貨を購入すべきです。私だったら米ドル、香港ドル、人民元を買います。そして海外に銀行口座を開設すること。個人も法人も、ある程度の資産を保険として海外で保有したほうがいい。若い人は絶対に中国語を勉強すべきです。日本に骨を埋めるつもりなら、農地を買ってトラクターを運転できるようにもなってください。これからは農業の担い手が不足するので、食糧を生産できる人の将来は安泰です」(以上、「日経ビジネス」より)

 なお、彼の2人の娘は流暢な中国語を話すという。そして「もし私が日本の若者だったら」との問いには、次のように答えている。

「もし私が日本の若者だったら、外国語を習得して日本脱出に備えます。もしくはカラシニコフ銃を手に立ち上がり、革命を起こそうとするかもしれません」(「プレジデント」より)

「プレジデント」は経済誌のなかでも実用的な特集が多いが、日本脱出のアドバイスも具体的だ。投資をさせたい「日経ビジネス」、破綻やむなしの「東洋経済」など、一口に“経済誌”といっても、そのスタンスには大きな違いがあり興味深い。
(文=松井克明/CFP)

 

 


【これは酷い】右翼団体がサザンオールスターズの事務所で抗議デモ!「桑田佳祐は国民に対して謝罪しろ!」

2015-01-12 03:55:06 | シェアー

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5133.htmlより転載

【これは酷い】右翼団体がサザンオールスターズの事務所で抗議デモ!「桑田佳祐は国民に対して謝罪しろ!」 

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1月11日にサザンオールスターズの事務所があるビル前で抗議運動が行われた事が分かりました。主催したのは右翼系の団体で、日本国旗を掲げながら、「桑田佳祐の不敬発言を糾すぞ!アミューズは出てきて釈明しろ!」等と叫んでいた様子が撮影されています。

これは年末年始の紅白対抗歌合戦等で安倍首相を批判するパフォーマンスをサザンオールスターズの桑田佳祐氏が行ったからで、先週にも在特会の櫻井元会長が「(桑田氏を)日本人とは認めません」というようなコメントを投稿していました。
ネット上の反応を見てみると、大半の方が呆れているような感じになっています。意外と「右翼や国旗のイメージ悪くなる」という意見が保守系の方達からも多く出ていました。


右翼系のまとめブログやSNSが物凄いサザンバッシングをしていたので、「近い内にデモや抗議運動をやりそうだな~」と思っていましたが、本当にやってしまうとは苦笑するしか無いです。
フランスなどでは「言論の自由を守れ!」と言って愛国系の団体が抗議運動をしているのに、日本では「音楽は政治に口を出すな!」と言ってデモをしているのはどうかと思います。海外と比べると、日本の右翼団体はあまりにも幼稚すぎです。


☆【動画】「桑田佳祐は国民に対して謝罪しろ!」サザン所属事務所・アミューズ前で抗議行動
URL http://blogos.com/article/103243/

引用:
そんな中、11日、東京・渋谷にあるサザンの所属事務所「アミューズ」が入居するビルの前で抗議行動が行われ、「ライブで不敬な言動」「猛省せよ」と書かれた横断幕や国旗を持って集まった人々が「桑田佳祐の不敬発言を糾すぞ!アミューズは出てきて釈明しろ!」等、謝罪を求めるシュプレヒコールを上げた。 
:引用終了


「桑田佳祐は国民に対して謝罪しろ!」サザン所属事務所 ...

www.youtube.com/watch?v=ZF83Kreoc6E


デモの様子
Twitterで画像を見るTwitterで画像を見るTwitterで画像を見る

【動画】「桑田佳祐は国民に対して謝罪しろ!」サザン所属事務所・アミューズ前で抗議行動  http://blogos.com/outline/103243/  デモの皆様お疲れ様です。 個人的には皆様を支持します。


 
以下、ネットの反応
syin_jp @syin_jp 015年1月11日 15:26
 やれやれ。こういう事に日の丸を出すから右翼や国旗のイメージ悪くなるのに。言論の自由を超えた抗議をする根拠はナショナリズムかよ。なさけない。

政権批判をしちゃいけないとか、どこの国やw 


『安倍さん、原発事故を起こした張本人は、あなたですよね!』~ママ、抗議のプラカード

2015-01-12 03:46:40 | 紹介

http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/3fe40244baee6367dd419f80275d4cf3より転載

『安倍さん、原発事故を起こした張本人は、あなた、安倍さんですよね!』

2013年07月10日 | 日本とわたし
安倍首相が郡山市で街頭演説中、抗議のプラカード掲げたこの女性は、こう言わはったらしい。
「福島のママ達に、
我慢しないで、という思いと願いをこめて、
プラカードかかげました。
堂々と抗議をしよう」



『安倍さん、
原発事故を起こした張本人は、
あなた、安倍さんですよね!』



『私の大切な宝物達は、
安倍さん、あなた方の、お金、権力欲しさのために、
生まれ、命をけずられ、人体実験にされ、
生きていかされてるんじゃない!』




先日、『総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?』と書き込んだボードを、掲げる前に取り上げられ、職務質問を執拗に受けたおかあさんの記事を書いた。

それと同時期に、別の、福島在住のおかあさんの、この写真を見つけた。


なんで、こんなふうに、取り囲まれなあかんのか。
なんで、まるで悪いことしてるみたいな扱い受けなあかんのか。
このおっさんらが向かわなあかんのは、彼女やのうて、世間とちゃうのか。
彼女を背にして、守ったらなあかんのとちゃうのか。

文句のある奴、堂々と出て来い!
ひとりで来い!
こっちはひとりで、必死で、守らなあかん命のために、訴えてるんや!

怒り、悔しさ、悲しさ、子を守りたいという本能が、くっきりと浮き出た彼女の目は、一心にわたしらに向けられてる。

わたしに続け!わたしに続け!わたしに続け!


日本のおかあちゃん、このおかあちゃんらを、なんで助けたらへんの?
なんで、もっともっと、街角やらに出て、汚染地の子らを救たりましょう!と、立ち上がらへんの?
女として、おかあちゃんとして、日本の社会を変える担い手として、

彼女らみたいに、どんなとこでもええから、自分の思てること書いて、
通りに出たり、角に立ったりしながら、それを高う高う掲げてえな。
そうやって、世間をギュウッと睨みつけたろうな。

日本は日本のおなごが変える。

もう、おっさんやら爺さんやら待ってたら、子どもらが弱ってしまう、死んでしまう。

国は、国のおなごが変える。
いつの時代もそうなってんねん。




キリスト者の「歴史観」をめぐって想うこと

2015-01-12 03:40:17 | シェアー

どこかに泉が湧くように

「あなたがたは喜びながら、救いの泉から水を汲む」(イザヤ12:3)

http://spring496.blog.fc2.com/blog-entry-497.htmlより転載

キリスト者の「歴史観」をめぐって想うこと

 現代日本の政治と社会の情勢の中で、クリスチャン・ジャーナリズムなどを中心にキリスト者が発する声がいわゆる「自虐史観」に傾き、キリスト教会が「反日左翼的」に映ることを憂える福音派を中心にした人々が、戦後70年を「戦後レジームからの脱却」を画すべき、神による転換の時と受けとめて、公にもうひとつの声を上げたことを知りました。その人々の憂いは、多くの日本人の心情に抗うような「歴史観」が日本における福音伝道の妨げ、キリスト教低迷の原因ともなっている、ということにあるようです。つまり「自虐史観」を良しとしない、この国を愛するキリスト者の存在を知らしめ、 福音宣教と同胞の救いのために、 同じ思いを持つ人々の教派、教団を超えた結集を呼びかけたようです。

 そうであれば——少なくともその人々の自覚においては——その団結への呼びかけは、思想や政治的な立場によるものではなく、救霊への重荷と情熱によることになります。しかし、少なくとも「設立趣意書」を読む限りにおいては、福音宣教への熱意は感じられても、主調は福音とは関わりのない政治信条の言葉で占められています。信仰に関わるところでは——「日ユ同祖論」との関わりが指摘されていますが——別の霊による宣教の神学が感じられます(「日ユ同祖論」については1月4日に短い感想を書きました)。

 このような憂いや主張に同調するキリスト者や、同調はしなくともその思いの一端を共有するキリスト者は少なくないかもしれません。悲しいほどに議論を戦わすエネルギーはありませんが、神の前に口を閉ざすべきではないと考え、ただ私の信仰告白として——恐らくは「自虐史観」キリスト者に分類されるであろう——私の考えを述べさせていただきます。

 まず、私どもキリスト者は「自虐史観」や「修正史観」に生きているわけではなく、歴史を支配していられる神を信じて、その神の前に自分の良心をおいて、十字架の血に良心をきよめられながら、生ける神に仕える者として生きています(ヘブル9:14)。「設立趣意書」に感じられる基調によるなら、旧約聖書の預言者たちも、イエス様やパウロですらも「自虐史観」の高調者になると私には思われます。このことは、この国において、神の言葉(福音)を水増ししないで語ること(たとえば、イザヤ書やエレミヤ書を御言葉のつまみ食いではなく語ること)、歴史を支配する神の前に「イエスは主である」という信仰を告白して生きることに関わる根本問題であり、決して日本伝道の方法論の問題ではありません。

 また、第二次世界大戦下において、国策に取り込まれ、積極的に戦争に協力をした日本の教会とキリスト者の歴史を忘れることは、歴史を支配なさる神の前に許されないと私は信じます。私はこれをいわゆる歴史認識の問題としては考えていません。また当時の教会指導者を譴責できるとも思っていません。ただ、日本の教会指導者が伊勢神宮を参拝したり、植民地下のキリスト者たちに神社参拝を強制したりしたことを、明白に十戒の第一戒への違反として受けとめています。また、あの現代の公同的使徒書翰として出された「日本基督教団より大東亜共栄圏にある基督教徒に送る書翰」等の神学的脅迫状を読むと、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」(使徒9:4)という主の声が聞こえてくるのです。私たちは、同じキリストの体に属する教会を打つことで、キリストご自身を打ったのです。私たちがどのような歴史認識に立とうとも、また15年戦争に至る過程をどのように分析しようとも、この国に生かされている神の民として、神の前にこの立ち位置から足を外して、ただ歴史認識をめぐる賢い議論などはできないと私は考えます。

 確かに現在の福音派において、ある人々には「自虐史観」によると思われるような論調や声明が目立つかもしれません。そこに借りて来た知識のようなステレオタイプが感じられるかもしれません。ただそれは「戦後レジーム」から生まれたものではないことは書いておきたいと思います。私が知る限り、ある時期まで——少なくとも私の周辺の——福音派は、伝道一本やりで、社会の問題には一切関心を持たないというか、むしろそれを「福音的ではない」こととして退けていました。私の学生時代——もう50年近く前ですが——伝道集会で説教者が、戦時中、「天皇とおまえが信じる神とどちらが偉いか」と問われて、「畏れ多くて答えられません」と答えたと、あたかもそれが機知であったかのように語って聴衆の笑いを誘っていました(私も笑いました)。それが事実であったとして、この国でキリスト者がそのように答えた時、たとえば朝鮮で主にある兄弟姉妹に何が起こっていたかについて、私たちはまったく無知でした。その伝道者はある時、「いいですか。韓国に行ったら、とにかく何でもいいから、講壇で土下座してから話を始めるんだよ」と言いました。尊敬する伝道者を貶めようとして書くのではありません。私たちは、そういうところから、貧しい歩みであっても心を主に照らされて歩んで来ました。ところが、今回の提唱者たちのある人々には、神社参拝は聖書的に正当な根拠を持ち、それがこの国における福音の前進につながるようです。しかし、それはキリストにある神の国の福音を、「別の霊」による、「異なる福音」、「別の福音」に変えることになります。

 私は戦後生まれで、戦後に生まれた教会で入信したキリスト者ですが、日本人として、また戦中の厳しい現実の中で、重い責任を担って生きた教会指導者よりも、はるかに容易い現実の中で、自己や教会の保身をはかって生きて来ました。また生きています。ですから、神の前にそれは今の私自身の問題です。従軍慰安婦問題のようなことでも——私は朝日新聞のように語って来ましたが——そこで想っていたのは(いるのは)、そこに生きていた女性たちのことであり、兵士である男性たちのことであり(想像の中で、確かに私もそこにいます)、今遠くで近くで生きている女性たちのこと、そして神の前に私が生きて来た(生きている)男性としての性の欲望です。それは神の前に立つ私においてはひとつです。

 歴史認識の問題について、私はあまり議論したくはありません。それほどの知識があるわけではありませんし、正直に言えば、議論に勝つ自信もありません。しかし、知識や情報で武装して、議論で相手をやっつけることも必要かもしれませんが、何が傷ついた生身の人を前にして、人と人とをつなぐものかを想いますし、それだけを追い求めたいと願っています。そのとき、自分の愚かさと無力において、かろうじて自分に見える認識をも語れるでしょう。

 誰であったか(マルティン・ニーメラー?)、「悪かったのは私たちだけではなかった。彼らもまた」と言われ始めた時が、戦後のドイツで最も危険な時だった、と語っていました。認識が道をつける限りにおいて、対話のために歴史の真実をさぐる営為は必要です。しかし、私たちの信仰生活においてそうであるように、「彼らもまた」ということを裁かれるのは、歴史を支配なさる神です。私はその神の前に、できる限り自己正当化の道ではなく、ただイエス・キリストの和解の福音のために、救いに至る悔い改めの道を歩みたいと願っています。それは、これまでの教会生活や日々の信仰生活、惠泉塾での共同生活が私に教えてくれたことです。

 「・・・(教会内で)人々の意見を説明するのに、右派、反動、保守、リベラル、左派といった言葉がよく使われます。そのために多くの議論は、霊的な真理の探求というより、まるで政治的な抗争をしているかのようです。」(ヘンリ・ナウエン『イエスの御名で』)
 
 

≪参考≫ 「日ユ同祖論」について ↓

どこかに泉が湧くように 「異なる福音」:「日ユ同祖論」について

 spring496.blog.fc2.com/blog-entry-495.html