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やくざも、警察も狙うカジノ利権 〔産経新聞、ダイヤモンド オンライン 2017年1月〕

2017-01-12 22:52:24 | シェアー

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6226724

カジノ解禁、新たなシノギ 暴力団が手ぐすね
1/10(火) 9:22

カジノを巡り暴力団の関与が警戒される事例(写真:産経新聞)(産経新聞)

 統合型リゾート施設(IR)整備推進法が成立し、現実味を増すカジノ解禁が暴力団の「新たなシノギ(資金源)」となる可能性があり、警察当局が警戒を強めている。違法な闇カジノを長年にわたって運営し、海外カジノを利用したマネーロンダリング(資金洗浄)にも関与してきた暴力団。カジノそのものだけでなく、周辺産業への参入の恐れもあり、警察当局は暴力団排除に向けた仕組みや取り組みの検討を迫られている。(産経新聞)

 

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カジノ利権を警察が狙う、天下り先のパチンコ店激減で警察OBの再就職が危機に

新年早々、カジノ関連で「政治的意図」がぷんぷん臭う記事が出た。暴力団が暗躍するとして、警察当局が警戒を強めているというニュースだ。しかし、周辺事情を丹念に読み解けば、実はOBの天下り先不足に困っている警察がカジノを“活用”しようとしているのではないか、と考えられる。(ノンフィクションライター 窪田順生)


競輪とオートレースは経産省、競艇は国交省、競馬は農水省、TOTOは文科省で宝くじは総務省が所管、そしてパチンコは風営法のもとで警察が指導・管理――「ギャンブル=お上の利権」という構図は日本では当たり前だが、海外に目を転じればカジノ運営は相当に厳格なルールで行われており、どこかの役所が権限を掌握して天下り先を確保できるような代物ではないのだが…

・・・・

 若者のクルマ離れが叫ばれているが、離れっぷりで言えばパチンコの方が深刻で、20代の新客は激減している。最盛期の1995年に全国に1万8200店舗あった店舗が、この20年で45%まで減少した。

 そう言うと、もうピンときただろう。先ほどの記者さんが質問をしてきたように、パチンコといえば警察官の再就職先にもなってきたのはご存じのとおりである。つまり、パチンコ店舗が減少していることで、警察OBたちの雇用が「危機」に瀕しているのだ。

 団塊世代を超えてピークは過ぎたが、実は警察は「大量退職時代」を迎えている。今でも全国の警察では、年間およそ1万人弱が退職者となっている。

 そこで悩ましいのが再雇用先だ。警察幹部たちは銀行をはじめ、名だたる大企業の総務部などで代々引き継がれる椅子に座れるが、一般の警察官たちの行き場は十分と言えないのが現状だ。そこにパチンコ店が減るというのは、かなり苦しい。

 「そんなの自分でどうにかするしかないでしょ」と思うかもしれないが、公務員の再雇用先は、組織が紹介しなくてはならないという不文律がある。その「約束」があるから、組織としてのガバナンスが保たれている側面もある。つまり、毎年膨大な数の警察OBを生み出す警察にとって、大規模で安定した雇用先の確保というのは、喫緊の課題なのだ。

・・・・・暴排条例の後、警察OBを受け入れる企業が増えたように、暴力団リスクのあるところには、常に警察OBのニーズが生まれる。これは裏を返せば、どうしても警察OBの椅子をつくりたいのなら、暴力団の恐怖を煽ればいいということでもある。

 そんなの陰謀論だと呆れるかもしれないが、事実として、カジノやIRのまわりは警察OBが活躍できそうな「宝の山」がある。

・・・・まだ間に合う。我々の「椅子」を用意しておかないと、後できっと後悔するぞ――。私にはそんな風に聞こえてならない。「新たなシノギ」として手ぐすねをひいているのは、実は暴力団よりも厄介な人たちなのではないだろうか。


引用元 http://diamond.jp/articles/-/113889?display=b

カジノ利権を警察が狙う、天下り先激減で|情報戦の裏側|ダイヤモンド オンライン

窪田順生 [ノンフィクションライター]
【第8回】 2017年1月12日

 

 

 


新聞・テレビが報じられない天皇陛下「安倍総理への不満」 「週刊現代」2017年1月14日・1月21日合併号より

2017-01-12 21:36:40 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50676より転載

新聞・テレビが報じられない天皇陛下「安倍総理への不満」
2017年、ニッポンの火種

2017.1.12 週刊現代 
  講談社 毎週月曜日発売

国民の注目を集めた天皇誕生日会見。一見「無風」に終わったようだが、そうではない。誠意を見せない総理と、本心を語れない天皇の溝は一層深まっている。ふたりの思いに迫る深層レポート!

「内閣と相談しながら」の真意

宮殿中で最も広い部屋「豊明殿」。

昨年末の天皇誕生日、白銀色のシャンデリアが桃色の絨毯を美しく照らすこの部屋で、国会議員など約470人が集まり、「宴会の儀」が催された。

ずらりと並んだ長テーブルを、日の出蒲鉾や若鶏の松風焼き、鯛の姿焼きなどが彩る華やかな席。しかし、13時の天皇のお出ましから数分後、その部屋に場違いな緊張が走った。安倍晋三総理のあいさつである。出席した議員が言う。

「一同が見守るなか、モーニングを着た安倍総理が前方に歩み出たとき、会場全体の空気が張りつめました。出席者はみんな思ったのでしょう。陛下と総理、ふたりはいったいどんな思いで向き合っているのか、と。

あいさつは、感謝を述べ、健康を祈る当たり障りのない内容で、陛下はもちろん微笑んで聞いていらっしゃいましたけれど……」

昨年夏から続く「天皇の生前退位」問題。天皇が「退位の制度化」や「皇室典範についての議論」を望んでいることは明らかだが、官邸がその意を汲むことはなく、安倍総理と天皇の間の溝は深まり続けている。

 

それゆえ安倍総理をはじめとする官邸の面々は、天皇が現状への不満を述べるのではないかと、誕生日に先立つ会見に戦々恐々だった。宮内庁関係者が言う。

「陛下の会見の文案は、いつも陛下ご自身が深夜まで文章を練って推敲を重ねています。皇后陛下に少し意見を聞くことがあるくらいで、あとは発表直前に法律に反した部分がないか専門家に確認させるまでほとんど内容がわからず、官邸にも情報がほぼ入らない。

この問題を担当する杉田和博官房副長官は、昨秋に官邸から送り込んだ西村泰彦宮内庁次長を使って情報収集しましたが、芳しい成果は得られなかったようでイライラしっぱなしでした」

だが蓋を開けてみれば、天皇は退位についてこうふれるにとどまった。

〈(天皇としての)この先の在り方、務めについて、ここ数年考えてきたことを内閣とも相談しながら表明しました。多くの人々が耳を傾け、各々の立場で親身に考えてくれていることに、深く感謝しています〉

一見すると穏当な内容。「安倍総理もホッとしたでしょう」(自民党中堅議員)。しかしこの穏やかな言葉の「裏」には、安倍官邸に対する違和感や不満が鬱積しているのではないか――多くの関係者はそう見ている。

昨年7月に天皇から直接、退位について相談を受けた、学習院幼稚園時代からのご学友、明石元紹氏はこう語る。

「陛下は、幼い頃から慎重な言葉遣いをされる方。そんな方が、わざわざ『内閣とも相談した』という表現を選んだことには意味があると、私は受け取っています。つまり、『内閣と相談したにもかかわらず、自分の思いが十分に伝わっていない』ということです」

モノマネするなんて

前出の宮内庁関係者も、この表現について、経緯を振り返り指摘する。

「昨年『おことば』が発表された後、官邸から『生前退位は憲法違反ではないか』という声が漏れ伝わりました。これは陛下にとっては聞き捨てならないことです。

 

そもそも風岡典之宮内庁長官(当時)は、'15年秋の段階で安倍官邸に退位の意向を伝え、同年の天皇誕生日での記者会見を打診しました。

 

このときは折り合いがつかずに会見が流れてしまいましたが、その後、官邸と宮内庁は時間をかけて『おことば』の内容をすり合わせました。摂政をどう位置づけるかなどをめぐってかなり攻防があったそうです。

 

ところが、それだけの調整をさせておきながら、『おことば』を発した後に『憲法違反』などという話が出るのはハシゴ外しもいいところ。『内閣とも相談』という表現は、内閣に『その話はもう終わっているはずだ』とクギを刺す意味と取ることができます」

 

もちろん'15年時点での打診も、突然思いついて出てきたものではない。時間をかけて考え、タイミングを見計らってきた。皇室の関係者が語る。

 

「陛下は、生前の三笠宮(崇仁)さまと天皇制について話し合っているなかで、在位20年となる'08年前後から譲位について考えていたようです。'10年には『宮内庁参与会議』で譲位について口にされました。リベラルな民主党政権でなら、新しい皇室の形が実現できるのではないかと考えていたようです。

 

しかし当時は政権が短命でうまくいかなかった。安倍政権が安定し、安全保障の問題がひと段落したタイミングで『おことば』の打診を行ったのです」

 

試行錯誤を続けてきた天皇にとって、安倍総理の態度は誠意を欠くものと映っている。

 

 

 

亀井静香衆院議員は昨年末に開かれた自身の政治資金パーティで、安倍総理の思いを象徴するようなエピソードを披露した。亀井氏は、天皇が公務を増やしすぎたことが退位問題につながった、公務を減らすことが先決だという見解を披露し、こう続けた。

 

「官邸で、晋三総理とこの問題について相当長く話しましたが、総理も私とまったく同じ認識です。総理は、こんなふうに(亀井氏、杖をつく素振りをする)陛下の真似をして『あんなことまでして、本当に危ない』と言っていました。その通りなんですよ」

 

天皇の公務を「自分で増やしすぎたのなら減らせ」といわんばかりの意見、そして天皇の姿を真似する――こうした安倍総理の不敬な心根は、その後の行動にも表れている。10月に組織された有識者会議のヒアリングメンバー選定がそれだ。

 

Photo by GettyImages

 

安倍の本音は「面倒臭い」

 

全国紙政治部デスクが言う。

 

「当初、官邸の事務方が挙げてきたメンバーに、安倍総理が自ら、お気に入りの識者である平川祐弘東大名誉教授や渡部昇一上智大名誉教授などを加えさせたのです。有識者会議で退位賛成派と反対派を拮抗させ、8割が退位に賛成する世論を抑える意図があると見られても仕方ない。

 

櫻井よしこさんも、安倍総理のお気に入りだから入っているのでしょうが、そもそもこの件の専門家とも言えない。雰囲気づくりのための人選だと思います」

 

また、退位に賛成する私立大学の教授も、匿名を条件に本誌に自身の経験を語る。

 

「私は一度ヒアリングメンバーの内定を受けました。担当の職員が二人でやってきて、質問項目を渡されたのです。ですが、答えを用意して連絡を待っていると、担当者が内定を取り消したいと告げてきた。

 

理由を聞くと、『左右のバランスを取るため』などと言う。『私は右と左、どっちなの?』と尋ねたら、黙ってしまった。職員にも後ろめたさがあったんでしょう」

 

まさに、結論ありきのお手盛り有識者会議。正面からの議論を避け、国民の目の届かない場所で自分の思いを通すのが「官邸のやり方」だ。

 

そして、本来なら天皇が踏み込んでほしかった「根本的な問題」は、完全に置き去りにされている。皇室ジャーナリストの久能靖氏が指摘する。

 

「『おことば』では、皇室の安定性について触れられていました。つまり陛下は、皇族の数が少なすぎると心配しているのです。

 

本来なら、女性宮家創設や女性天皇、女系天皇、つまり皇室典範の改正についても議論してほしいと思いますが、有識者会議ではその話はほとんど出ていません」

 

だが、安倍総理は皇室典範の問題には絶対に踏み込みたくない。前出の自民党中堅議員が言う。

 

「皇室典範の議論をはじめると、反対議員が出てきて党内が混乱することは必至。長期政権を目指す安倍さんにとって、退位の問題は『混乱の種』でしかないんですよ」

 

天皇制について根本から議論してほしい――天皇自らが発した思いは、安倍政権によって、都合よく「矮小化」されてしまっている。

 

天皇の不満に安倍総理が正面から向き合う日は来るのか。

 

「週刊現代」2017年1月14日・1月21日合併号より

 

 

 

 

 

 


天皇と安倍総理が「決定的に対立する日」  「週刊現代」2016年12月31日・1月7日合併号より

2017-01-12 18:14:41 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50602

2017.1.10 週刊現代 
  講談社 毎週月曜日発売

天皇と安倍総理が「決定的に対立する日」

「生前退位」めぐりご学友に圧力?

発言は控えていただきたい

「現在、政府の行っていることは、陛下のご意向とはまったくズレています。昭和の初めに生まれたいち日本人として心配に思い、陛下の思いを伝えようと考えました」

こう語るのは、学習院の幼稚園からこれまで天皇と親しくしてきた、ご学友・明石元紹氏である。

'16年8月に「おことば」が発表されて以来、注目を集める天皇の生前退位問題。安倍官邸の退位への「消極性」は際立ち、天皇と官邸の意向はまったく嚙み合わない。

そんな官邸を揺るがす「事件」が起きたのは12月1日のこと。新聞各紙が、明石氏が今年の夏に天皇から退位について相談を受けたことを報じたのだ。明石氏が言う。

「7月21日、陛下から電話がありました。『自分が生きているうちに退位したとしても驚くようなことではない』『摂政は感心しない』『自分だけでなく、以降も生前退位をできるようにしたい』と本心を吐露されました」

明石氏が4ヵ月以上も経ってこのことを明かしたのは、政府があまりに天皇を軽んじているように見えるからだという。

「8月、陛下の思いを伝えようと官邸にうかがいました。杉田和博官房副長官が応対してくれましたが、彼は事前に話すことを決めていたようで、『制度化は難しい』と。『結論ありき』に思えました。その後の議論を見ても、陛下のこれまでの行動の意味を真摯に汲み取ろうとしているとはとても思えません」(明石氏)

退位に消極的な官邸にとって、天皇の「真意」が漏れ出る報道はきわめて都合が悪い。

「麻生太郎副総理は、学習院人脈を通じて明石氏に『法案は有識者会議の答申を待って国会に提出する。これ以上の発言はお控えいただきたい』と伝えた。いわば『圧力』です。政府と陛下の考えに齟齬があることが明らかになってはいけないから、担当の杉田さんを筆頭に情報管理に必死なのです」(官邸スタッフ)

Photo by GettyImages

そんななか、12月14日には、退位についての有識者会議で、生前退位を「恒久法化」するのは難しいとされた。前出の官邸スタッフが明かす。

「官邸の意向が影響しています。総理は以前から、麻生副総理や菅義偉官房長官に『陛下には、有識者会議の答申を踏まえた特措法を受け入れていただきたい』と話し、意思統一を図っている」

 

天皇の思いには反するものだが、なぜ政権は恒久法化を避けるのか。皇室ジャーナリストの久能靖氏が解説する。

 

「安倍総理は皇室典範の改正に話題が及ぶのが怖いのです。現政権は保守的な層が支持基盤ということもあり、女性・女系天皇誕生につながる典範改正の議論は避けたい。有識者会議を引き延ばし、やり過ごそうとしている」

 

こうして天皇の真意に気付かないふりを続ける官邸が戦々恐々とするのが、12月23日の天皇誕生日を前にした会見だった。

 

「陛下が何をお話しになるのか、杉田さんは会見を前にすっかり緊張状態。誕生日会見での発言の大半は陛下ご自身が書いており、宮内庁長官すら直前まで見ることができない。官邸は、宮内庁次長として送り込んだ西村泰彦元警視総監などを駆使し、必死で情報収集中しました」(前出・官邸スタッフ)

 

もうひとつ官邸が恐れるのが、2月23日の皇太子誕生日だ。宮内庁クラブの記者が言う。

 

「天皇陛下は『おことば』発表の3~4年前から、退位について皇太子、秋篠宮さまと3人でよく話し合われてきたそうです。お二人は陛下のお気持ちをよく理解している。

 

実際、秋篠宮さまは11月の自身の誕生日で、『おことば』について〈私もそのお考えに、非常に同じような気持ちを持っております〉と陛下を援護する発言をされた。皇太子殿下の誕生日でも、発言があるかもしれない」

 

天皇と安倍総理の「決裂」の表面化は近い。

 

「週刊現代」2016年12月31日・1月7日合併号より


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現役宮司が日本会議を批判 全体主義のこわさに警戒を 〔dot.2017.1.12〕

2017-01-12 17:41:20 | 日本会議  神道政治連盟

改憲を否定する宮司さん、日本会議を批判する宮司さんもいらっしゃる!!

 画像に含まれている可能性があるもの:1人

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https://dot.asahi.com/aera/2017011100219.htmlより転載

現役宮司が日本会議を批判 全体主義のこわさに警戒を

(更新 2017/1/12 07:00)
三輪隆裕(みわ・たかひろ)/1948年生まれ。神職三輪家56代目。名古屋大学文学部卒業。至学館大学客員研究員(撮影/編集部・作田裕史)
 三輪隆裕(みわ・たかひろ)/1948年生まれ。神職三輪家56代目。
名古屋大学文学部卒業。至学館大学客員研究員(撮影/編集部・作田裕史)
 

 2016年の新語・流行語大賞は「神ってる」。“聖地巡礼”“パワースポット”がにぎわいを見せ、神様が身近にあふれる。3・11から6年、一人ひとりがそれぞれの形で宗教と向き合う時代。

 日本の宗教にいま、何が起きているのか。
 
AERA 1月16日号では「宗教と日本人」を大特集。清洲山王宮日吉神社宮司の三輪隆裕氏に、伝統ある神社界が生む全体主義の怖さについて語っていただいた。

*  *  *
 まず申し上げたいのは、神社本庁の包括下にある神社で、政治活動に積極的にかかわっている神職は、全体の1%ほどしかいないということです。

 ほかは、神社本庁が改憲署名用紙を置いてほしいと言うから署名簿を置く。選挙で誰かを応援してほしいと言うから応援する。何となくやっているだけです。

 それはなぜか。神職になるには神道学科のある皇学館大学や国学院大学、または地方の神職専門学校で学び、神宮や有力神社で研修をするのが一般的です。このとき、上の方針に絶対逆らうなと徹底して教育されます。上の方針を批判したり、変更したりすることは一切してはならない。神社本庁が考える「伝統」のみが理想であるということ。機関紙の「神社新報」をはじめ、さまざまなルートでそうした「伝統」を刷り込まれるのです。いまの神社界にいる限り、そうした全体主義から抜けることはできないでしょう。

 神社本庁は、明治政府がつくった「国体」を日本の「伝統」と思い込み、天皇を頂点とした家族主義的国家の実現を目指しています。

 本来、多神教である神道には、一つの価値観や規律で国民を縛るという発想はありません。神道の伝統をはき違えています。

 これも理由があります。戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の「神道指令」で国家神道が解体されて、神社界は生き残るために宗教法人・神社本庁になりました。当時のリーダーたちは、明治時代に神職に就いた人々だったので、「国家神道」こそが神道の伝統だと勘違いしてしまったのです。

 その時代から、2代、3代と代替わりをして、ゴリゴリの皇国史観を持つ神職はほとんどいなくなった。考え方がリベラルな宮司もいますが、神社本庁の主導する「伝統」にはあらがえない。その「伝統」を外側からプッシュして先鋭化させているのが、民主主義を敵とする、日本会議の思想の核をつくっている人たちです。日本会議は神社本庁の「伝統」と1%の「真性右派」をうまく利用することで、動員力と資金源を手にしました。全国に8万もの拠点を持つ神社本庁を取り込むことで、小さな組織を大きくみせることに成功したのです。

 神社本庁の政治組織である「神道政治連盟」の政策委員の顔ぶれも、神職主体から、日本会議周辺の思想家中心に変わりました。その影響力が強くなっている証左でしょう。

 いつの時代も人々が従順であれば、一部の人間の意思でいつの間にか極端な社会になるのが、全体主義の怖さです。気をつけねばなりません。

(構成/編集部・作田裕史)

AERA 2017年1月16日号

 

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靖国合祀に2つの「新たな課題」 賊軍合祀と、A級戦犯…官軍と対峙した賊軍(幕府軍、会津軍「白虎隊」「新選組」「西郷隆盛」他)は祀られていない〔dot.2017.1.10〕

2017-01-12 16:42:16 | ヤスクニ 靖国神社 慰霊 

靖国神社は、天皇の(軍隊の)神社

 靖国神社は明治に創設され、天皇のための戦死した天皇の軍隊軍人を合祀する神社であって、官軍と対峙した賊軍(幕府軍、会津軍・・「白虎隊」「新選組」「西郷隆盛」他)は、当然祀らない。また、A戦犯といえども天皇の軍人であるからして、合祀は当然とされている。

 靖国神社の敷地内にある「昭和館」に足を運んでみてください。そこに戦後の歴史はなく、1945年8月でストップしている日本の歴史をみてとれる。

 

https://dot.asahi.com/aera/2017011000159.html?page=1より転載

靖国合祀に2つの「新たな課題」 賊軍合祀と、A級戦犯の宮司預かり

by 渡辺豪 (更新 2017/1/10 16:00)
防衛大学校の学生有志たちの靖国神社参拝。陸海空軍を持たず、交戦権がない戦後憲法下では、「戦死」はありえないとされてきた (c)朝日新聞社
 防衛大学校の学生有志たちの靖国神社参拝。陸海空軍を持たず、
交戦権がない戦後憲法下では、「戦死」はありえないとされてきた (c)朝日新聞社

2013年12月26日、安倍晋三首相が靖国神社を参拝した。その後、米国が不快感を示してから、首相の参拝は途絶えている (c)朝日新聞社

2013年12月26日、安倍晋三首相が靖国神社を参拝した。その後、米国が不快感を示してから、
首相の参拝は途絶えている (c)朝日新聞社

 

 

 2016年の新語・流行語大賞は「神ってる」。“聖地巡礼”“パワースポット”がにぎわいを見せ、神様が身近にあふれる。3・11から6年、一人ひとりがそれぞれの形で宗教と向き合う時代。日本の宗教にいま、何が起きているのか。AERA 1月16日号では「宗教と日本人」を大特集。

 246万6千余柱。幕末以降のおびただしい数の「戦没者」を祀る靖国神社は、政治に翻弄され、また翻弄してきた。来年迎える明治150年。節目の年になる。

*  *  *
 8月15日の終戦記念日。靖国神社では、黒の礼装に身を包んだ国会議員の集団参拝が恒例化している。超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の面々である。

 元自民党重鎮で、衆院議員の亀井静香氏は一度だけ加わり、やめた。理由はこうだ。

「国会議員はある意味で権力者。その権力者が徒党を組んでお参りするのは良くないと思ったから、翌年からは一人でお参りしました」

 右派国会議員の中でも亀井氏の「権力」との間合いの取り方は独特だ。この老練政治家が今、情熱を注ぐのが靖国神社の「賊軍」合祀(ごうし)運動である。「賊軍」とは明治維新の際に官軍とされた新政府側と対峙して戦死した志士たちを指す。

「世界中で分断と対立が深まる時代だからこそ、日本人の和の心を大事にすべきです」

 亀井氏はそう言って、身を乗り出した。

「国のためを思い、戦って死んだ人たちに敵も味方もない。今なお差別扱いするのはおかしいでしょう」


●宮司は徳川慶喜家から

 2014年8月の靖国参拝時、亀井氏は「白虎隊」「新選組」「西郷隆盛」といった具体名を挙げ、徳川康久宮司に合祀を打診した。亀井氏によると、徳川宮司はこれに同調したという。
「あの人は直系だからね」

 13年に第11代宮司に就任した徳川宮司は、幕府の15代将軍・慶喜の曽孫に当たる。今回、徳川宮司には本誌の取材に応じてもらえなかった。ただ、徳川氏が「直系」として微妙な心情を吐露してきたのは事実だ。

 16年6月に配信された共同通信のインタビューで、徳川宮司はこう持論を述べている。

「私は賊軍、官軍ではなく、東軍、西軍と言っている。幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。ただ、価値観が違って戦争になってしまった。向こう(明治政府軍)が錦の御旗を掲げたことで、こちら(幕府軍)が賊軍になった」

 

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【再】初詣や神前結婚式や見合い結婚や天皇現人神は、日本の伝統!?みな真っ赤なウソです。〔思索の日記 武田康弘〕

初詣が悪夢に変わった日〜神社の真の姿〜 (ブログ みんな楽しくHappy♡がいい♪より転載)