アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

自然にできたカタチ②

2013-01-02 23:30:35 | 道端観察記録
 今朝9時頃軒下で見つけたのがこの不思議な氷です。容器に入っていた水が凍って、その上に、氷が立ち上がったような形ができていました。平べったい。なにがどうなって、こんな形になったのでしょうか? 軒下にあったものなので、上から落ちてきた水滴が落ちる寸前凍ったのか、それとも、上からずっと凍っていたものが、溶けてこれだけになったものなのかもしれません。

   数日前、お昼頃降りだした雪がたちまち枝に凍りついたようにくっついて、白いミツマタの花の周りを固めました。

   こちらは、ずっとまえにどこかで拾ったもの。長い左手を右手で支えているうちに一体化した、という体です。

    じっと見ていると、諸星大二郎の漫画を見ているような錯覚を覚えます。
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自然にできたカタチ

2012-12-01 10:13:27 | 道端観察記録
   ずっと前に拾った枝です。ヘアピンカーブを描いています。成長する過程で、いろんな出来事があって紆余曲折せざるをえなかったのでしょう。枯れずに何とかここまで生き延びた枝です。おもしろいので、うちに来るこどもたちに見せています。  

   いただいた薪の中に混じっていました。カマキリの卵の巨大なものみたいな形になっています。下さった方に聞くと、こういうふうになった木は時々見かける、とおっしゃいました。なにがどうなってこのようになったかは聞きそびれました。

   もと畑で見つけたツルウメモドキです。一度見つけてから、さらに丁寧に周辺をさがしたら、また見つかりました。折れないようにリース状に巻き、不要と思える細かい枝を切ったら、こんなオブジェになりました。気に入っています。

   ツルの巻き方、枯葉の縮れ方、実の割れ方などなど、自然にできた色と形は見ていて飽きません。とくに晩秋のころは、自然が作ったいろんな造形物を、そこここで発見できます。

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かわいそうな大木

2012-05-18 19:03:57 | 道端観察記録
 名古屋市白川公園は、科学館や美術館のある公園で、たぶんずいぶん昔からある公園だとおもいます。園内には大木が林立しているのですが、歩くと、やたらこんな光景に出くわします。

   木の周辺の敷石が盛り上がっているのです。根っこのふくらみが辿れるところもあるほど。

   石と石のわずかな隙間も見逃さず、根っこは入り込みます。

   伸ばせなくて丸く円を描いてまた地面にもぐりこんだ根。

   木の名前はわかりません。楠木のような大きな木ばかりです。

   それぞれの木々に割り当てられた地面はだいたい2m四方。もっと狭い敷地に植えられた木もあります。最初から、いずれ大木になると分かっていたはずなのに、こんな無理なことを強いるなんて、かわいそうなことです。それとも、根っこは地下にもぐるから、地表に石があっても問題ないと思ったのでしょうか。

   山の木々でも、地表に根っこが出ている木はたくさんあるのに、表面にはわずかしか出ないはずだと勝手に決め込んで、あるいは出てきたらそのときは知らぬ存ぜぬで通そうと思ったのか、とにかくあさはかなことをしたものです。

   敷石のないところでのびのび育った大木。排気ガスの多い場所なのに、元気に育っているようです。
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「走らないで走る」?!

2012-05-18 18:30:31 | 道端観察記録
    名古屋市の地下鉄東山線の始発駅、藤ヶ丘駅のホームにいたるエスカレーターに乗り、ふと左側の壁を見ると、こんな貼紙が。   
  
    「走らないで走ると非常停止します」


  「走らないで走る」とは、矛盾です。「走らないで」のあとに、コンマかコーテーションマークか、せめて一字あけるかしてくれないと、意味を成しません。正しくはこう書くべきです。

   「走らないで! 走ると非常停止します」

   ところで、この貼り紙は、「走ると」「電車が」「非常停止する」といっているのだとはじめ思ったのですが、このブログを書いているうちに、そうではないのかもしれないと思いはじめました。エスカレーターの脇に貼ってあるということは、「非常停止」するのはエスカレーターなのかもしれません。

   電車は発車寸前であっても動いてはいないのだから、「停止」はできません。動いていなければ停止できないからです。となると、やはり、「非常停止」するのは、エスカレーターみたいです。

   こういう、下手すると事故につながるような場面での指示は、考えなくてもすっと分かるように書いてほしいものです。
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明智鉄道極楽駅

2012-05-15 14:48:07 | 道端観察記録
  稲武から車で30分、岐阜県方面に向かうと、恵那市岩村に出ます。城下町で、稲武の人たちは盆暮れの準備のために、むかしは20キロ以上の道を歩いて買出しに出かけたという町です。

  数年前、この町にスーパーができ、向かいにはホームセンターまでできました。土日にこのスーパーかホームセンターを訪れると、たいてい、誰か見知った人に出会います。稲武には大きなスーパーがないので、食料も日用品も本を買うのにも、DVDを借りるにも、たいがいみんなここまでやってくるのです。

  さて、このスーパーを出て道を横断し、ホームセンターに向かうとき、前方に見えるのが、「極楽駅」という看板です。明智鉄道の無人駅で、JR恵那駅と明智を結ぶ単線の駅です。

  極楽駅の向こう側の丘の上に大きな白い建物がありますが、その壁には「ぶつだん」と書いてあります。仏壇メーカーかお店があるようです。「極楽」の上に「ぶつだん」。たいしておもしろいジョークではないのですが、いちおう言ってみたいので、言います。

  極楽というのは地名かしらと思っていたのですが、極楽寺というお寺があったみたい。

  この鉄道は、車両がたしかひとつだけで、車窓から見える田園風景はのどかでなかなかいい感じの鉄道です。寒天列車も走っています。
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「よいこはここであそばない」?!

2010-12-24 02:07:51 | 道端観察記録
  以前、ある公共施設で、当時小学生だった姪がこんな張り紙を見て憮然として言いました。

  「私はいい子だから、ここであそばないよ。で、なんなの?」

   たしかに彼女の言うとおり、書いてあるとおりただ読んだら、「ふーん、それがどうしたの?」としかいいようがありません。

   中学年くらいだった彼女はほんとは書いた大人の考えは分かっていました。だから憮然としたのです。大人の考えは「ここに入るな」です。読み取りはしたものの、そうはっきり言わない大人に対して、反発を覚えたのでしょう。もちろん、「入るな!」ときつい言い方で書かれたら、いい気持ちはしなかったかもしれませんが、それは別の話です。

   この文は、たくさんのことばが省略されています。
  
  「よい子(だったら)はここで遊ばない(はずです。あなたもよい子でいたいことでしょうから、ここで遊ぶのはやめなさい)」 

   こんなに長たらしい文を子供は読まないだろうし、読んだとしても、「ぼく、よい子じゃないもん」と開き直るかもしれません。だから、すぐ目に飛び込むことばにしたのでしょうが、意図は推察できても意味は不明。

   さっさと率直に、「ここで遊ばないでください」となぜ書かないのか、私にはわかりません。どなたか、理由を知っている方は教えてください。 
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先に言わないでほしいこと

2010-11-23 12:05:16 | 道端観察記録
  いつのころか、道の駅などの公共の建物やガスステーション、個人の店舗などのトイレや洗面所に、次のような文面の張り紙を見かけるようになりました。

  「きれいに使ってくださってありがとうございます」

  最初見たときは、頭がくらっとしました。何を言われているのか分からなかったからです。まだ使っていないのに、なんでお礼を言ってもらえるのか、文字通り受取ると、いまだにわかりません。

  あらかじめ言っておいて、汚く使わないようけん制するということなのでしょうが、はっきり言ってなんだかいやみっぽい気がします。

  きちんと、「どうぞ、きれいに使ってださい。お願いします」と書いてくれたほうが、よっぽどすっきりします。近頃、命令口調を嫌う風潮があるようですが、ごく単純な事柄なのだから率直な発言を望みます。ややこしい言い方はなるべくやめてほしい、と私は思います。
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道の駅ののぼり

2010-07-26 14:27:16 | 道端観察記録
  稲武の道の駅には、こう書かれたのぼりが何本も翻っています。

  「来たときよりも美しく」


  稲武の道の駅が独自で作ったのではなく、全国の道の駅の連絡会のようなものがあって、そこが作って配ったらしいのぼりです。各道の駅は、配られたのぼりを義務のようにあちこちに立てているのでしょう。

  のぼりに書かれた言葉は、ストレートに届きにくい言い方ですが、たぶん「ごみを道の駅に捨てるな」といいたいらしい。

  だったらそういえばいいのに、と私は思います。もちろんはっきりそう書かれたのぼりを見たら、いい気はしません。ゆったりした気分が少し損なわれることでしょう。

  でもだからといって、「来たときよりも美しく」はいただけない。

  「ごみを捨てるな」ならマイナスをなくせといっているだけですが、「より美しく」だと、プラスにしていけ、といったことになります。「お客に、仕事して帰れというの?」と、思わず言い返したくなりました。

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放し飼いするのはだれ?

2010-05-01 23:09:33 | 道端観察記録
 「豊田ガーデニングフェスタ」を見るため、豊田スタジアムの建物の外を歩いていたら、こんな張り紙が目に飛び込みました。

 「キケンですので犬の放し飼いはさせないでください」


 「キケンですので子供の一人遊びはさせないでください」だったら、一人遊びするのは子供で、主語は子供の保護者のはずです。述語は「させないでください」。つまり保護者が「子供の」「一人遊び」を(子供に)「させる」ことがあるので、それはやめて「ください」という意味になると思います。

 とすると、「犬の放し飼いはさせないでください」という文は、放し飼いするのは犬で、主語は犬の飼い主ということになります。犬の飼い主が「犬の」「放し飼い」を(犬に)「させる」ことがあるので、やめて「ください」という意味になるはずです。

 つまり、「犬の放し飼い」を「させ」るという文は、犬が放し飼いすることになります。飼い主は、「犬が放し飼いする」のをやめさせてくれ、とは、いったいどういう状況なのでしょうか?

 正しくは以下の文のはずです。

 「キケンですので犬の放し飼いはしないでください」

 
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田んぼの中に巨石が!!

2010-04-14 21:36:53 | 道端観察記録
 稲武地区小田木町の一集落・高田木を車で走っていたら、田んぼの中に大きな岩がいくつか積み重なっているのを発見しました。

 奈良県の明日香村で、鬼のまな板とか鬼の雪隠などと呼ばれる大きな石を見たことがあります。明日香村は古い寺や大仏もある、古代から続く由緒ある村。これらの巨石は古墳の一部と言われているようです。

 山里の小さな集落で見つけたこの大きな石も、もしかしたらなにかいわれのあるものなのかも。

 そこで、この集落の住人である知人のTさんにたずねると、「ああ、あの石? あれはうちの山神さま」との答えが返ってきました。

 もともとこの石は山の突端にあり、その突端部分の石を彼の家の山神として祭っていたのだそうです。ところが、農地の構造改善のため山を大幅に削ることになり、そのとき大きな岩(=山神さま)だけ残したとのこと。それで、こんな不思議な光景が生まれたのです。

 やはり由緒はありました。彼の家ではいまでも年に一度、この「山神さま」のお祭りをしているそうです。
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